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回る実:お話物理:場の量子論

今回から,ゲージ場と呼ばれる種類のベクトル場の構築をしていこうと思う.ゲージとはなんぞやという話はさておき,今日は複素数の話から始めよう.

複素数とは文字通り複数の素なる数を持った数で,言い換えれば二乗して正の数になる実数と,二乗して負の数になる虚数を合わせたものだ.虚数は虚数単位"i"と実数で書けて,結局複素数は,二つの実数の自由度をもつ数なのだ.

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一つの数で実質二つの実数自由度を持つ複素数は,ある種の平面上の一点で表すことができる.

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実軸:Reと虚軸:Imの値がそれぞれa,bであることがわかれば,複素数を一つ指定できる.

実数に対して,複素数は一つの数でもつ情報量が(ざっくり二倍)多く,お得な数だ.このことから実は自然は複素数でできている.


余談だが,僕には疑問がある.

物理の世界の理論は複素数を元に理論が構築されている.多くの変数やパラメタは一般に複素数が許されている.

しかし人間が観測できる量:物理量は実数しかない.この世に人間が感じられる数は実数しかない.この世は本来複素数でできているのにだ.

このねじれはどこから来るのか,それが疑問だ."なぜ複素変数の理論の物理量は実数なのか"はいつか物理が答えなければならない問題だ.


閑話休題.

複素数が平面,二次元の情報量を持っているなら,そこには"回転"の自由度がある.言い換えれば,何を持って実数(虚数)というかの自由度がある.

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言い換えれば,見る人によって,何を実数にするかを変えて良いのだ.

物理の理論は,誰がみても同じ理論で書かれていなければならない.ゲージ場の理論は,ざっくり言うと,この複素数の回転の自由度に起因する理論だ.

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