1 挨拶回り・金山棚田・楮の準備
初めまして、佐藤萌香です。
4月1日から一関市地域おこし協力隊に着任しました。
期間中のミッションは東山町の伝統工芸品「東山和紙」の振興です。
1週間を振り返り、日々の活動や、一関で暮らす中で感じたことを書いていきます!
挨拶回り
着任後初めての仕事は挨拶回り。
東山市所長、産業建設課長に案内していただきました。
1日目に市長挨拶、委嘱状交付を終え、
これからお世話になる東山の方に名刺をお渡ししました。
また、厳美渓、骨寺村荘園遺跡などの観光スポットや
サハラガラスパーク、菅原道真公夫人の墓など知る人ぞ知るディープなスポットまで案内していただきました!
丸2日かけて一関を回り、用意した名刺がほとんど無くなりました…!
一関の方と話していると、お茶っこ、犬っこ、梅っこ、飴っこ…と「っこ」がつくのが可愛らしくて印象的です。
果たして3年間で方言はうつるのか…?
田おこし
金山棚田prayfarmの田おこし作業に参加しました。
協力隊の活動用に買ったツナギが早速大活躍!
太陽を浴びながらひたすら土を掘り返して汗を流し、気持ちいい時間を過ごしました。
(文章を書いている今は筋肉痛に苦しんでいます。)
棚田は機械が入れない程小さい田んぼが集まってできているので、昔ながらの手作業で農耕をします。
元々の持ち主の金山さんは一人で全ての田んぼを耕していたそうです…!
これを機にマイ長靴と軍手を買いました。
楮を水に漬ける
元々農家の副業として始まった東山和紙は、冬にしか紙を漉きません。
(詳しい歴史については調査中!)
春〜秋は主に原料の栽培や下準備を行います。
和紙の原料「楮」(コウゾ)とはクワ科の植物の繊維です。
紙漉きというと水槽に入れた板をゆすっている絵が有名ですが、
その水に溶け込んでいるのがコウゾの繊維。ゆすって繊維を絡ませることで紙ができます。
コウゾは枝を蒸して剥いだ皮のみの状態で農家さんから届けられます。
(東山でも栽培していますが、今回私が使うのは福島県三春町から届いたものです)
その皮から更に黒い皮部分を剥ぐ「黒皮剥ぎ」をして「白コウゾ」の状態にしておくと、何十年も持つそうです。
逆にこの作業を夏までにしておかないと、虫に食われてしまうらしい…。
皮剥ぎ作業の前にコウゾをふやかしておく必要があるので、まずは工房のすぐ横に流れる川から引いた水に漬けます。
ため池から引いていたり等水の流れが無い状況だとコウゾが黒ずむ原因になってしまうそう。
来週からはいよいよ黒皮剥ぎ作業です!
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