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[windy]マスターとイチロー選手の哲学が重なって感じられた話

-ウィンディ-【windy】
京都東山区 
最寄りは京阪清水五条駅
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コーヒーは、ヒトです。
先日、イチロー選手が引退されましたね。
その際の1時間以上におよぶ会見を僕も拝見したところですが、イチロー選手の話す一つ一つの言葉が、そしてそれらが僕のなかに与える影響の色や音が、前にも、いや京都に来てからずっと身近にある感じと重なるなあと、共鳴しているなあ、というようなことをふと思いました。
 
それは何か。
ずばり、ウィンディの伊藤マスターの哲学であり生きる姿勢なんですね。
今回はイチロー選手の名言を切り口に、マスターの魅力を紹介していきます。
 
 
「人より頑張ることはできない、今の自分より少し頑張ることが出来るだけ」
 
この姿勢、本当に素敵だと思うんです。
僕自身は天秤座の下に生まれた人間であるためか、ついつい他人と比較してしまいます。
これはもう、記憶の残る範囲で言うと小学校時代からずっとそう。
何かにつけて、そしてまた自分が熱中する分野においては尚更、ライバルを見つけては格好の比較軸としてしまうんですね。 
そして自分が相手より上回ることがあると喜ぶという・・・。
 
このマウント合戦が悪いのは、あんまり綺麗ではないこと、そしてライバルがいない環境ではどうしようもなくやる気が失われること、です。
 
 
2年前に京都にやってきて、
「乗り越えるべきは自分自身。人より頑張ることはできないんだから。」
というマスターの哲学を教えてもらった僕は、
「なんて清く、誇らしいんだ。」と感激したものです。
こうした哲学、筋の通った姿勢があってこそのウィンディのコーヒー。
負の感情を持つはずがない(知らない)コーヒー。
透き通った美味しさがあるのも当然と言えるでしょう。
 
 
野球に限らず熱中できるものを見つけて突き詰めろ
 
 
これは、マスターの言葉にちょっとだけ置き換えると
「コーヒーに限らず、“これだ”と思うものをやったらいいんです。」
となります。
 
僕は一時期、喫茶店開店を目標にマスターのところに弟子入りしていました。
毎日のようにお店に通い、焙煎を、ドリップを、人生哲学を学ばせていただきました。
しかし。そんな僕は現在、IT業界で働いています。
ある出来事をきっかけに、自分の情熱の向かうところがガラッと変わってしまったのです。
 
 
当然、僕はマスターに謝罪しました。
すると、マスターは
「やりたいことをやったらいいんです。ヒトはやりたいことがあれば自然とそこに目が行き、足を運ぶようになる。それが、今回コーヒーじゃなくなったというそれだけのことじゃないですか。」
という言葉を掛けてくださったのです。
マスターの心の広さに、救われた思いでした。
 
ただ、
「一緒に美味しいコーヒーを追求していくことが楽しみだ。」
とニコニコ話されていたマスターの、心憂い表情は直視できませんでした。
今思い返しても、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
こんな経緯と当時の恩返しの意味も込めて、このwindyカテゴリの記事を書いています。
少しでもwindyの、そしてマスターの魅力を発信できればいいなと。
本当に美味しいコーヒーを、もっと多くの人に楽しんでもらえたらいいなと。
そんな気持ちです。
 
 
話をコーヒーに戻しますと、この点においてもまた、コーヒーはマスターの哲学を代弁しているのですね。
もうお分かりでしょうか?
 
それは、“広さ”です。
マスターのコーヒーには、広がりがあるのです。
口腔内にふわーっと、かぐわしいコーヒーのアロマが広がるんですよ。
それはそれは、豊かな世界です。
オーケストラの演奏のように、美しい響き、彩りが折り重なります。
細部に注意して耳をそばだてると、甘み、苦味、酸味、コクのどれもが一級品であることが感じ取れます。
皆さんもぜひ一度試してみてください!
そしてこの広さは、意図的に狙って作れるものではないと、経験上僕は知っています。
 
 
ではどうすれば?という問いに答えるのはとても難しい。
僕はコーヒーは鏡だと感じていて、その鏡はコーヒーマンの哲学、人となりを映すんです。
つまり広い心からでないと、広い世界は生まれない。
そんなことをマスターから教わり、また感じているところです。
(コーヒーはなんてムズカシイんだ!!)
 
 
今回ご紹介するお話は以上です。
京都五条界隈は、桜の季節を迎えています。
鴨川の河原沿いや清水寺散策のひと休みに、美味しいコーヒーを味わってみてはいかがでしょうか?

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