【気まぐれエッセイ】私が変顔できない理由

女性が集まって写真を撮るとき、ときどき「変顔しようよ」と誰かが提案することがある。そしてあんまりブサイクじゃないエセ変顔しかしない女性を「ぶりっ子」とか「自分のこと可愛いと思ってる」なんて言う人は多い。


でも変顔が苦手な私としては、どうしても言っておきたいことがある。


それは、「自分のことを可愛い」と思っていたら、むしろ抵抗なく全力の変顔ができるんだよってこと。変顔しない、ううん、できないのは、コンプレックスがあるからなんだ。別に気取っていたいわけじゃないの。


やっとの思いで見つけた自分が美しく見える角度と表情、それをムダに空気なんか読んで崩さなきゃいけないくらいなら、その仲間から別に外れたってかまわないと思ってるだけのこと。


絶世の(どんな変な表情をしても美人だってことが分かるレベルの)美女に生まれていたら、わりとエグい表情も、けっこうな変顔も、何の抵抗もなく平気でできたよ、私だって。


幸せな時間で人生を埋め尽くしたい私にとって書くことは、不幸を無駄にしない手段の1つ。サポートしていただいたお金は、人に聞かせるほどでもない平凡で幸せなひと時を色付けするために使わせていただきます。そしてあなたのそんなひと時の一部に私の文章を使ってもらえたら、とっても嬉しいです。