【気まぐれエッセイ】温室育ち ~中学生日記~

あたたかい人たちに囲まれて
汚いことを知らずに守られてきた。
傷ついても、いつも周りの大人が癒してくれた。

「純粋」って言われて喜べなかったのは
「何にも知らないんだね」ってバカにされたように感じたから。

今支えてくれる人たちの手を
振り払うことが自立なんかじゃないって
わかっているけど……。

こんなに恵まれた環境が
逆に悩みになるなんて
悩みのない人間なんて、絶対いないんだね。



中学生の頃に書いた、日記のような、詩のようなもの。今も悩みはあるけれど、視野が広がった分あの頃よりずっと楽だ。

中学生の頃は、大人に守られていること、まだ自分でお金も稼げないことを、恥ずかしいと感じていた。

私の両親は、昔から何でも自由にやらせてくれたし、いつも私の意志を尊重してくれた。それでも、子どもだというだけで不自由だったし、息苦しかった。思春期って窮屈だ。

よく物語で描かれるのは、青春時代でしょ? それだけ10代〜20代前半くらいまでのあの多感な時期を愛しく懐かしく思っている大人が多いということなのだと思う。たしかに私にとっても、かけがえのない大切な思い出ではある。

だけど私は、矛盾なく子どもでいられた幼い頃(物心ついてから9歳くらいまで)と、大人になってから(20代半ばくりいから)のほうが、生きるのが楽だなあと思っている。

今の私の思考を持ったままやり直せるなら、もう一度青春を味わってみたい気もするが、当時の私にまるっと戻るなら、もうこりごりだ(笑)

でもやはり、多感な時期に残したものは、今読み返すと「あ〜なるほど」と感心させられるものが多く面白い。だから時々こうして、載せてみようと思っているので、また覗いてみてね。

今日もご覧くださってありがとう。


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