【気まぐれエッセイ】最初の1歩はこっそりと 〜不言実行のすすめ〜

「やりたいことを人に言おう、それが実現への近道だ」と多くの成功者が言う。

たしかにそうだろうと思う。だけど場合によっては、遠回りになることもあるのではないだろうか。そうしたことで、自信を砕かれ夢に向かう勇気を失くした人は、けっこういると思うのだ。


願望を口にすることのハードルは、1つでも何かを成せば圧倒的に下がる。だってモデルや女優が「お洋服のデザインは未経験だけどアパレルブランドを立ち上げたい!」と言ったなら、協力したいと言う人は集まりやすいでしょ?「素人のくせに」なんて言う人も中にはいるかもしれないけど、気持ちが揺らぐほどではないだろう。1つのビジネスで成功した人が、まったく別ジャンルのビジネスをやってみたいと言ったときも、おそらくわりと簡単に協力者や応援する人が集まるはずだ。


最初の1つを成すまでは、願望を口にするってとっても難しいんだよね。応援や協力をしてくれる人も現れるかもしれない。でも圧倒的に、反対すらせず鼻で笑う人たち(しかも表向きは頑張ってと笑顔で言いながら)が多いんだから。

人に否定されたくらいで挫折する奴なんかそれまでだと言われればそれも一理ある。けれど大っぴらに夢を語れなくても行動力のある人は、やっぱりたくさんいると思うんだ。ムダに傷つく必要ってない。

バカにされた経験を「何クソ」と糧にできるタフな精神の持ち主以外は、最初の1歩は、人知れずこっそりと踏み出すのもいいかもしれない。

そうして「これはイケるぞ。誰に何と言われても大丈夫」という自信が積み上がったとき初めて、チャンスを増やすため願望を口にしてみるのはどうだろうか。

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