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【気まぐれエッセイ】恋愛をゲームと仮定するなら

「恋愛はゲームなんかじゃない!」と思われた真摯な方、最後までご覧いただければきっと共感いただけるのではないだろうか。

また「そうそう、恋愛はゲーム感覚で楽しみたいんだよね」という方も、もしかすると私が推奨する恋愛ゲームにチャレンジしたくなるかも?



昨夜彼がくれたLINEに、私は驚いた。それは私の考えとそっくり同じだったからだ。長年付き合っているとは言え、ここまで恋愛観がピタリと合うようになるものなんだなと。彼はこんなことを送ってきた。

「女性との関係で一番興味深くて楽しくて、そして難しいのは、一人の人とずっとお互い今日よりも明日よりも、来年よりも……って好き度が右肩上がりにしかなっていかないような関係構築なんだよね。これが一番面白いんだよね」


幸せ ではなく 面白い という表現が、とてもしっくりきた。


もちろん、すごく幸せなんだよ。だけど、一人の人と何年も一緒に過ごす恋愛に対して、多くの人が抱いているであろう『刺激がなく、落ち着いた幸せ』っていうのとはほんのちょっぴり違う。そりゃ安定しているし、家族のような絆がある代わりに付き合い始めのような新鮮さはない。でも、少しもゲーム的な面白さがないわけじゃないのだ。

例えば、好みの異性と知り合ったばかりのときに感じる、相手にも自分を気に入ってもらえるだろうか?という不安とドキドキが入り混じった気持ちや、両想いだとお互いに気づき始めた頃のワクワクともどかしさが同時に押し寄せるような感覚。そんな攻略していく面白さみたいなものはずーっとあるのだ。

新鮮さという最強のお助けアイテムが使えない上級ステージでは、「今日の私に、今日の彼はときめいてくれるだろうか?」という一見簡単そうに思えるステップですら、けっこう難易度が高くクリアできたときの喜びは大きい。彼の好みは熟知しているつもりだけど、それでも「へぇ、こんなポイントにグッとくるんだ」とか、「好きだと思ったけどこういうのはあんまりなのね」とか、新しい発見は常にある。

当然ながら付き合い始めより展開はゆっくりだけど、これまで高めてきたキャラのレベル(スキル)だとか集めてきたアイテムだとかを見返しながら、じっくり新たな宝物や秘密基地を探す行為は、ものすごい充足感をもたらしてくれるんだ。

そして攻略しきったと思った頃にまた次のステージへの隠し扉が見つかったり、ラスボスだと思っていたキャラのさらに上をいく強敵が現れたりする。

新しく出会った相手を惚れさせるより、むしろずっと難しいし、その分興味深くて面白いのだ。


こんな大人の恋愛ゲーム、どうだろう?


P.S.ただの惚気か(笑)

幸せな時間で人生を埋め尽くしたい私にとって書くことは、不幸を無駄にしない手段の1つ。サポートしていただいたお金は、人に聞かせるほどでもない平凡で幸せなひと時を色付けするために使わせていただきます。そしてあなたのそんなひと時の一部に私の文章を使ってもらえたら、とっても嬉しいです。