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ふうか氏の課外活動を見学する、の巻

幼稚園には通常の保育時間後に課外活動のようなものがあり、ふうか氏はそのいくつかに参加している。12月に保護者見学ができる日があり、その当時母さんも手伝いに来てくれていたので、一緒に見学した。そのエピソードがとてもtwitterでは収まりそうになかったので、ここに記す。
仮にその3つのクラスを、A、B、Cとする。

A

いつもはそうでもない感じがしていたのだが、この日に限って皆ものすっごダラけており、集中力に欠けていて、保護者陣が見てる中そんな感じなので先生がてんぱりまくっていた。もうすんごい同情した。あいつら、全然思い通りに動かねえな。その中で印象的だったことは、なんか途中で耳押さえて笑いあってる子がふたりいたことだったんだけど、あとで母さんと話してたら、あれはなんとふうか氏が関係していた。ふうか氏が、歌を歌うシーンで、いつぞやの保育見学のときみたいに大声で歌い始めた。そうしたら、隣の男の子がばっと耳を覆ったんだと。わたしが見たふたりは、その男の子のマネをしていたみたい。そのときに、ふうか氏が「えっ」っていう顔をしたんだって。全然気づかなかった。もちろんその子らに悪気はない。
後日談だけど、先生が登園の際に話してくれた。12月終わりの催し物でまた歌を歌うんだけど、ふうか氏はまたはりきって大声で歌っているらしい。わたしは一瞬の迷いが口に出て「大声で歌っても大丈夫ですか?」と聞いてしまった。なんというか、上のことを母さんと話したあとに、保育見学のときのことを我々がめちゃめちゃ褒めたのはよかったのかな、とおもってしまったのだ。我々はすごい嬉しくて誇らしかったんだけど、その方向性を肯定したことで、ふうか氏は耳押さえられて「えっ」とかそういう顔をすることにつながったのかなって。もうちょっと大きすぎない声で歌ってみようって言うべきだった?でも、すごくいいとおもったんだ。先生は「大丈夫ですよ~!」と笑って返した。
後日談の後日談、12月終わりの会でふうか氏はやっぱり大声で元気に歌い切ったらしい。

B

このクラスのときが、みんなが一番楽しそうだった。わたしは内心、この先生は結構ダメ出しをするので子ども的に微妙なんじゃないかと思ってたんだけど(「ふうちゃん、ちがう!」「まだちっちゃいからできないか~」など)、そんなことはなくて、逆にいい意味で子どもに舐められておらず、また次々に短い時間で新しいことをやるため、子どもたちも飽きずに最後まで楽しみ切った感じだった。体を動かす系のやつだから余計に。一番面白かったのが、エア合奏みたいな感じで、それぞれピアノ、フルート、ヴァイオリン…とかを「フンフン」言いながら演奏する時間。ふうか氏は最初後方でピアノを弾いていたのだが、途中で一番前のフルートの子に並んでツインフルートになり出して、先生に「ふうちゃん、ピアノはやめたのかー!?」って言われててウケた。
途中でいつもクラスのお兄ちゃん的存在の子が泣いたのも印象的だった。それぞれの場所に小道具を置いといたら、途中でごっちゃになって、その子の分がなくなっちゃったからだった。(Aの子がBを、Bの子がCを、そうするとCの子は何もない…みたいな)でも、これも見ていた我々は全貌がすぐにはわからなくて、後日保護者の立ち話ですべてを理解した。一瞬で、そのとき起こっていることを把握すること、そういう意味で見ることはとても難しい。

C

教室に入った瞬間、ぱっと見て、(あっ、ふうか氏、昼寝してねえな!)ってすぐわかった。もう注意力散漫で、目線が全然遠くを見ており、みんなで踊り始めても突っ立っていたり。とにかく先生のほうを全然見ない。もともとあんまり見ないほうで、自分の世界に没頭しているところがあるけど、この日はよりいっそう見てないから、なんとも言えない動きをしている。
4歳組と3歳組の差がすごくて、4歳組は結構しっかりと踊る。3歳組(ふうか氏と男の子)は隙あらば全然ちがうことをやっている。
最後に保護者陣の前でラストダンスすることになったのだが、ふうか氏は最終的に「カユイ」とか言って股をかいてフィニッシュ。隣の保護者の方に「うちの子も、前に発表会で股をかいてた」とフォローしていただく。
クラスが終わって駆け寄って来たふうか氏に母さんが、「おつかれさま!今日はばあばと一緒にお風呂に入ろうね」と言っていて、「感想それかよ!」とウケた。帰り道、母さんがはっと思い出したように、「そう言えば、ふうちゃんの前に目印で置いてあったしまうまのぬいぐるみが一番可愛かった」と言っていて、「感想それかよ!」とまたウケた。


見学はたのしい。
4、5歳の男の子の保護者の方で、「『ママは見ないで!』って怒られるんですよ~」って隠れながら待ってるひとを二人ほど知っている。ふうか氏は今のところ、すごく見られたがる。嬉しそうになって、はりきり出す。
いつかわたしも隠れることになるんだろうか。
これは、当たり前のように見ていた日の記録。

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