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自動運転やカーシェアによる負担の軽減を試算するための前提

そもそも

「土地・労働・資本」の古い経済学では、消費が増えること(≒GDPが増えること、経済成長)はいいことでしたが、資本主義の行き過ぎによる環境破壊等、現代の環境変化を受け、「ヒト・モノ・アイデア」の新しい経済学では、「モノ」で環境制約を考慮するようになりました。

【参考】ポール・ローマーと経済成長の謎
https://www.amazon.co.jp/dp/4822288714

そんなこともあって、自動運転やカーシェア(相乗り)による負担の軽減を試算するために、その試算の前提条件を考えてみました。

負担の軽減の前提

まず、現状の自動車の稼働状況から。このデータによると、乗用車の正味の利用率は10%程度であることが分かります。自動運転とカーシェアが進めば、乗用車の必要台数(≒生産台数?)は10%になると考えてもいいのではないでしょうか。

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出典はこちら。

また、自動車に乗っている人の平均人数は1.3人だそうです。たとえば、カーシェアで6~7人乗りの小型自動車(フリードくらいかな)を用いて、相乗りすることを想定し、自動車の重さを1トン、乗員を一人60キロと考えて、重さだけで考えれば、自動車による旅客輸送に必要なエネルギーは20%くらいになると仮定してもいいのではないでしょうか。

負担の軽減を考える

以上の前提から、以下のような負担の軽減が考えられます。

・自動車を製造する負担の軽減
・自動車を走らせる負担の軽減(エネルギー、労働力)
・道路インフラの建設、維持労力の軽減
・交通事故減少に伴う社会負担の軽減(医療、警察)
・自動車を止める場所(駐車場)の軽減

今後は、ボチボチとこれらの評価を進めていきたいと考えています。

団塊Jr。エンジニアを生業としつつ、経済学→経営学→心理学へと関心が移ってきた変な人。ついに退職し、「知識志本主義社会」へ旅立つ。夢(妄想?)は、アダムスミスやドラッガーのように結果として新たな学問領域を打ち立てること。SF:戦略性/学習欲/内省/慎重さ/着想