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国内格差と国際格差の是正の両立

ウォーラーステインさんは、先進国の国内格差と国際格差(いわゆる「南北問題」)の是正の両立が難しいと言っていたが、可能なのではないか?と思いつつある。超粗々だけど、リリースしてみた。

それはすなわち、先進国と発展途上国の国際格差(「南北問題」)は、おカネの問題であり、先進国の国内格差は、おカネではなく手間の問題であると考えられるからではある。

いわゆる「発展途上」の間では、GDPと社会の厚生については、強い正の相関がみられ、このためには、インフラや教育の整備が大切になってくるし、そのためには「おカネ」が必要ではある。

健康寿命と一人あたり名目GDPの関係(「社会の厚生」の一例)
私の考える「資本の拡大再生産(発展途上)」のメカニズム

一方で、先進国になると、GDPと社会の厚生の相関関係は、かなり弱くなる。先進各国は、このあり方について、模索中ではあるが、いまだに明快な答えは出されていない。

ここで、私は「知識共創社会」というビジョンを掲げるわけだが、このビジョンにおいては、各自のwell-beingと社会における知識創造がエンジンとなって、社会の厚生を引き上げるものと考えられる。

「知識共創社会」において大切なのは、おカネではなく、その人にあった仕事づくりとそれを可能にする(ささやかな)ファイナンスだと考えられる。であるならば「おカネ」の量はさしたる問題ではなくなるので、「おカネ」は主に途上国の発展のリソースのために使われるべきではないか?と考える次第。

参考


団塊Jr。エンジニアを生業としつつ、経済学→経営学→心理学へと関心が移ってきた変な人。ついに退職し、「知識志本主義社会」へ旅立つ。夢(妄想?)は、アダムスミスやドラッガーのように結果として新たな学問領域を打ち立てること。SF:戦略性/学習欲/内省/慎重さ/着想