怒って部下育成をしようとしている上司は"楽"をしている

「なにやってんだ!!!」っと怒鳴る声、そこかしこから聞こえてくる職場もありますよね。とにかく厳しいのを通り越して怒って部下を鼓舞している「つもり」の上司。

実は怒って部下を育てようとしている上司って、楽をしようとしているだけなんです。あなたは怒ってばかりの指導をしていませんか?

指導で怒ると何が起きるのか考えたことはありますか?

指導をしていく上で、部下に怒るとどんな現象が起きるのでしょう。それを考えたことがある人って案外少ないのかもしれません。

怒ると部下はシャキッとしますよね。もちろん怒られるので、やれなかったこともやれるようにがんばるはずです。

そしてさらにこう考えます。「怒られるから怒られないようにやろう」って。怒られないようにやろう、という思考は前回と同じように、これまで通りのやり方をトレースしようとするんです。

なぜならそこにうまく行った前例があるからです。

仮に業務改善になりそうなことを思いついても怒られるからやらない

勘のいい部下などで、これまでのやり方をやっていくうちにもっと業務効率を上げられるような方法を思いついたりする人もいます。

けれども怒る上司だと「何言ってんだ!」と一蹴して終わり。なんとなくそんな結末が見えてしまうから、仕事の上でプラスになることを思いついたとしても、「これまで通り」にやろうとします。

人間怒られたくないから当然ですよね。

でも「怒る上司だな」とイメージがついてしまった人は、そのイメージは覆ることはありません。効率や業績のアップを人間性だけで妨げてしまっているんです。

怒る上司はなんで楽なのか?

少々話が逸れましたが、怒る上司はなぜ楽をしているのでしょう。

怒る上司は、その場でどかーんと怒ってあとはほったらかし。部下が勝手に情報を集めて、先輩や同僚などに聞いて仕事を形にしてくるでしょう。怒る上司が丁寧にやり方を教えても萎縮してしまいますから、それもうまくいきません。怒ればあとは勝手にやってくれるんです。

怒らない上司はどうでしょう。仕事のミスがあっても怒らず注意。どうすべきなのか、どこを調べるべきなのか、また指導に誰かをつけるのか、色々なことを考えるはずです。

怒らない上司のほうが色々と考えることが多いんですよね。怒る上司では先々に何が起きるのかは先述したとおり。怒って育てようとしている上司は部下に「勝手に自分で伸びてこい」って言ってるようなものです。

怒れば楽だけど、育てるという責任は放棄している

部下を育成するという視点で見ると、怒っているだけの上司はその責任を放棄していると言ってもいいですね。

怒って育てた気になっている上司は一番問題があるかもしれません。

怒ってできるようになった仕事は、これまでの仕事をトレースしているだけで、会社の今後を思えば昔のやり方をずーっと続けているだけに過ぎません。

これでちゃんと部下を育てた、といえるでしょうか。

ちょっとこれまでの部下育成を思い返してみてください。怒ってばかりでイエスマンしか周りにいないという貴方は、部下が育つにはどうしたらいいのかを1から考え直したほうがいいかもしれません。

部下の失敗の原因を分析して、どうすれば失敗を克服できるのか、苦手な分野を穴埋めして、得意な分野を伸ばすにはどうするのか。

部下を育成する手綱はきっと貴方が握っていることでしょう。よーく考えてみてください。

部下の具体的な育成についてはまた今後にしたいと思います。

部下育成は怒ればそれで終わりますから楽なんです。でも育てるのは怒っていては始まりませんよ。

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とや@人財育成コンサルタント

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