与える選択肢は「3つ」がちょうどいい

あなたが部下に指示を出すとき、いくつかの方法を提示するときはありませんか? このとき部下に選択肢を持たせて仕事を進めるように指示を出すときを考えてみましょう。

このとき部下に対する指示を「3つ」与えてやると気持ちよく仕事が進みます。その理由とは・・・?

勝手にやっておけ、は何を選べばいいのかわからない

「勝手にやっておけ」と直接言う上司はなかなか少ないかもしれません。でも同じような指示を出している方は実はかなり多いのです。

例えば

「来月会議したいんだけど都合どう? いつでもいいよ」

会議をしたいのは伝わります。でも日にちは丸投げなんですよね。ルーティンでやっている仕事ならば問題ないのでしょうが、この指示を受けた部下は実際どうしようか迷ってしまいます。

部下の選択肢が多すぎるんです。

どちらかの方法でやっておいて、の2択が実はよくない

どちらかを選んでもらう、2択も受け取る側には少し圧が強く感じられることもあります。しかも問題があるんです。

ダブルバインドと呼ばれるもので、AとBを提示して、自分(上司)は「Aがいいだろう」と思っているのに、部下は「Bでやります」と選択をするケース。

どちらでもいいよ、と言われているのに実は部下が地雷を踏んでしまったんですね。このような上司はたくさんいて、誤った回答をすると不機嫌になったり結局Aの方法でやらせたりするものです。

2択だとこのダブルバインドが起きやすく、しかも無意識のうちにやってしまうケースがあるのであまりオススメしません。

人には選択肢は3つがちょうどいいのだ

部下に選択肢を与えるとき、選択肢は3つがちょうどいいんです。その理由を見ていきましょう。

まず選択肢が3つだと部下が主体的に選んだ気持ちになれるという点。人間は「やれ!」と言われるとなかなか行動に移せませんが、自分で決めたことは行動に移さざるを得なくなります。だから仕事への着手や精度も高く、成果物もそれなりのクオリティを保ってくれるケースが多くなります。

そして選びやすさも理由の1つ。たくさんありすぎず、かつ、2つでどちらかを選ばなければいけない、というプレッシャーもありません。非常に心理的に安心して選びやすい数が3つです。

選択肢を与えず指示を出すのも考え物ですね。いつもいつも部下に事細かに指示を出している上司がいたら、その部下はどうなるでしょう。

「仕事の指示が上司からくる」と刷り込まれてしまい、指示がなければ何もしない部下を育ててしまいます。こういうタイプの上司は自分の考え以外に止めないワンマンタイプが多く、部下を育てているどころか部下の能力をスポイルしてしまう可能性も。

「答え」を上司が自分で決めてから選択を迫ってはいけない

ダブルバインドの件で少し触れましたが、部下に指示を出すときすでに正解を用意してから部下に問いかける上司もいます。

これは絶対にやってはいけません。なぜなら正解以外の選択肢はあり得ないからです。表向き選択肢を与えているように見せかけて、蓋を開ければ正解はたった1つだった。

これでは部下から反感が出ること必至です。「どうせあの人の答えはもう決まっているから、決めてもらえばいい」という思考になってしまい選択肢を与える意味を全く成しません。

だったら最初から選択肢など与えなければいい話です。選択肢を与えておいて、実はその選択に1つしか正解がなかった場合、より不信感が募ります。

上司ともなれば部下を育てることがスキルの1つ。

部下を育てるためには選択肢を3つ与えてみてください。これが部下が育つ上司、育たない上司の分岐点になってきます。

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