「説教」している側は気持ちいい

職場内いじめに発展するケースとして、特定の人間が特定の部下に説教をひたすら繰り返すケースが多い。

ただ単純に仕事がデキない部下を叱っている、という構図ではとても説明ができない程、特定の部下にご執心の先輩/上司。

実は「説教する」という行為、非常に気持ちいい蜜の味なのだ。

心理的に相手よりも優位に立ち続ける

説教すると、当然ながら相手よりも自分は上の立場にいる。立場もそうだろうが心理的にも間違いない事実だろう。

人よりも優れている、というのはやはり人間気分がいいもので、説教とは会社の中や学校の中で気軽に「人より優れている」と実感できるツールの1つなのだ。

しかし仕事を進めるための注意や、指導ではなくただ「気持ちいい」だけの説教はあってはならない。そんな説教は何一つ良いことを生み出さない。さらには業務がその間ストップしてしまうことを考えれば、会社にとってただのマイナスだからだ。

脳では幸せ物質が出ているから「やめられない」

実はこの説教をする行為。脳からは幸せ物質がドバドバと垂れ流されている。非常に説教中は気持ちいいのだ。

最初は些細なミスを注意しただけのはずが、生活態度や家での生活、人間関係や家族にまで否定が始まり、どんどん話が広がっていく。

饒舌になり「おまえはこんなにダメなやつなんだ」と刷り込むように言葉をぶつけていく。なぜここまで人格を攻撃するのか、はたから見ていると不思議に感じるかもしれないが、気持ちがいいからやめられないのである。タバコや麻薬のようなものかもしれない。

タバコも麻薬もボクはやらないのでよく分からないが・・・

「説教」される側は自殺を考える程追い込まれる

そこで説教する側は非常に気持ちがいいのだが、実際説教をされている側はたまったものではない。

実際、毎日3時間にも及ぶ説教を毎日受けたことがある身としては、自殺まで考えた。性格や人格も完全に歪み、元に戻るのにかなりの年月を要した。

そこまで追い込まれてしまうのだ。

説教する側はそんなことを全く考えてもいない。むしろ「指導してやっている」という認識なのであろう。要するに気持ちが良くなっているがために、自分が見えていないのである。

「オレは違うぞ」と思ったそこの貴方は要注意

ここまで読んで「オレは違うな」と感じたそこの貴方。かなりの確率で要注意だ。

「指導してやっている」という認識、気持ちが良くなって説教していることに気付いていない心理状況、自分が見えていない。

これらのことがいずれも当てはまるからだ。

会社としての仕事をストップさせ、貴重な業務時間を潰し、さらに部下を攻撃する。

このように最低な行為は繰り返してはならない。部下は上司や先輩にモノを申せる人間ばかりではない。自らを客観的に見て、このような行動を取っていないか、今一度確認していただきたい。

直属の部下が仕事を辞めた、部下が心を病んだ、常に萎縮している。こんな部下があなたの近くにいたら、その原因はあなたかもしれない。

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とや@人財育成コンサルタント

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