「単純接触効果」は正解なのか?

「単純接触効果」というものを聞いたことがあるだろうか。

挨拶や会話など、日々の何気ない接触が増えれば増える程、相手に対して好感度が上がるというものだ。

そのため挨拶を励行したり、休憩中のコミニュケーションを大切に考える人も多いと思う。しかしながらこの単純接触効果は正解なのかを考えてみたい。

単純接触効果は基本的には効果がある

単純接触効果は基本的に効果があると思っていい。

同じ部署の上司から、毎朝声をかけられるだけでも親しみを覚えやすくなる。そして顔を覚えてもらって声をかけてもらえる環境なら、部下が自分から声をかけるハードルも下がってくる。

こうすればホウレンソウという仕事を進めるために必要なことも、もらいやすくなるのだ。そのため単純接触効果を狙って、毎朝の挨拶や積極的なコミュニケーションはとっていくべきだろう。

単純接触効果は一部の人間には逆効果

単純接触効果は一部の人間には逆効果にもなることに注意して欲しい。

ちょっと考えてみて欲しい。自分がずっと嫌がらせをされ続けている、過去その上司や先輩からひどい目にあった。そして今も恨みが晴れていない。

こんな上司から毎朝挨拶をされて、話かけられたらどう感じるだろうか。ただただ嫌悪感が募るだけである。

もし上司という立場になり、単純接触効果を狙って挨拶などのコミュニケーションを取ろうと努力しても、過去にやった悪事は部下はずっと覚えている。

過去に嫌な目にあった上司から挨拶をされたときの部下の頭の中

過去毎日毎日わけのわからないいじめを職場で受け続けた経験から話をすると、そんな上司が挨拶をしてきたり、趣味の話をされたりするとどう感じるのかを紹介したい。

「ただただ興味がない」「とにかく早くどこかへ行って欲しい」

過去にやられたことは水には流せないし、嫌悪感はずっと持っているままなのである。

上司や先輩の立場である方は重々承知しておいてほしいのだが、部下は過去のことを水に流してはくれない。

単純接触効果はいいことだけではないのだ

このように基本的には悪くない単純接触効果。しかし過去に苛め抜いた部下が、単純接触効果をすることによって好感度が上がるかと言えばそうではない。むしろ嫌悪感のみがどんどん上がってくる。

つまるところ単純接触効果を期待できる相手と期待できない相手がいる。部下を今までこき使ってきた、苛め抜いた、というような人でなければ問題ないが・・・

もし単純接触効果を使って、好感度を上げたい上司の方々。まずは過去の自分の所業を思い出してみてはいかがだろうか。

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とや@人財育成コンサルタント

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