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【実験漫画】読書はすべての問題を解決してくれる【死亡フラグ編】

みなさん、こんばんは。

自分はふだん、出版エージェントという仕事をしています。そんな中、読書がもたらすものすごい効果について、気がつきました。それは、読書がすべての死亡フラグを回避する手段である、ということです。

死亡フラグ、それはいつごろから言われ始めたのかわかりませんが、創作世界の中で、その展開や状況、小道具が現れるとそれを起した人間が死んでしまうといわれているサインです。

これが現れると、勘のいい観客は、「やばい、この人死んじゃう」と警戒が始まるわけです。

このような危険なサインが、もし実生活でおきたらどうすればいいのか?
安心してください、実は読書がそのすべてのフラグを回避してくれるのです。

よくある死亡フラグを元に、その解決法を実例を挙げて紹介します。

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**①深夜の歩道に止めた車の中で、いちゃつく

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これはいけません。完全に良く分からない新種の生物か、殺人鬼に後ろから襲われてしまいます。

そもそも監督も脚本家も、そんなにイケイケの学生生活やプライベートを送ってきたわけではないケースが多いと考えられます。むしろ、オタッキーなタイプであったりして、恵まれたプライベートを歩んでいなかったりします。そんな彼らに、浮かれまくっているカップルは、殺される絶好の対象なのです。

馬鹿な話をしながら、いちゃこらしていると100%殺されてしまいます。

つまり、このパターンは「こいつは殺してもいい」と作り手に思われると死んでしまいます。ミステリーで最初にむかつく印象を与える人が殺されてしまうのも、このせいです。なんだかんだ、殺人は書き手に殺しの正当化を求めるのかもしれませんね。

でも安心してください。読書はあなたを救ってくれます

読書をしていると、客観的でメタ的な視点が育ちやすいので、仮にいい感じの人ができても、それなりの距離を保つことができます。

**あ、そういうのはここではやめておきましょう。
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また、草食的な印象を持たれやすくなるので、オタッキーな監督でさえ、気の毒に思ってくれる可能性があり、生存ルートを歩めるでしょう。

②俺は死にたくない、もう誰も信じられないといって集団から離れる

でたー。ミステリ漫画によくある展開です。クローズドサークルにわけありの人たちが集まり、予告状が届いたり最初の被害者が出たときに、パニックなった人がやっちゃうパターンです。

うあああ→自室閉じこもり・自力逃走→場面転換→これで大丈夫だ→後ろに犯人→死体発見→次回、というのは黄金の流れですね。

でも、読書家のあなたなら大丈夫です。

相手の論理を読み、冷静な話し合いの場を設けることができれば、みんなとともにいることを納得させられるでしょう。

でも、人間、感情的な生き物ですから、納得してくれなかったらどうしましょう?ご安心ください。そもそも我々には、京極夏彦や海外のハードカバーなどで鍛え上げられた利き腕があるはずです。

あのアコーディオン本やブロック本で鍛え上げた、あなたの豪腕はいざというときに炸裂するに違いありません。

もしこの状態で、「あいつが犯人だ」と気づいてしまったら、どうしましょうか。「もしかして、あいつがー?!」などという発言も、立派な死亡フラグです


しかし、読書家のあなたなら、犯人を追い詰めたりはしないでしょう。むしろ、これまで読んできた小説よろしく、犯人になるまでにいたる動機を想像するでしょう。

ああっ、きっとあの人には壮絶な過去があるに違いないー!!

そのような同情的で共感的なまなざしを、犯人に寄せるあなたは、作家に殺されずにラストを迎えられるでしょう。殺害を自供し、自暴自棄になった犯人に「生き延びろ」という役が振られるからです

「殺された○○さんは、あなたに復讐なんて望んでないー」

「あなたはまだ、ここからでもやり直せるー」

きっと犯人は、目に涙を浮かべながら、あらゆる怨念を浄化させるでしょう。あなたは、そんな役割になりましょう。そうすれば、生き延びれます。

③「俺より先にいけ」

パニック物、アクション物、戦争物につきもののセリフですね。

「俺にかまわず、先にいけー!あとで落ち合おう!」

はい、二度と会えないパターンです。俺より先に行け、というセリフからはある程度、このセリフを言う人間の善良性がうかがえます。何かを自分で食い止めたり、処理したりするのでしょうね。冒頭に、悪いやつは作り手の罪悪感が低くなるので殺されやすい、といいましたが、その逆に善良なものも殺されやすいのです。

そこで悲劇性や、物語としての深みが出やすいシーンでもあります。また、約束というものは破られたときの衝撃と、守られたときのカタルシスが発生しやすいので、作品の中では重要な意味を持ちます。いい感じの見せ場を作ってしまうために、殺される対象に選ばれてしまうパターンです。

こんなときはどうすればいいのでしょうか?さすがにこんな状況ではなすすべもない?

いいえ、ご安心ください。読書家のあなたは生き残るのです。

そもそも、考えてみてください。物事を考えることにふけりがちな読書家のあなたは、気がついたら集団を離れていることが多いでしょう。

あれやこれや、考えているうちに、「あれ?みんな、どこ行ったの?」なんてことになっているでしょう。緊急的な状態下では、誰も統率してくれませんから、あなたを縛り付けるものもありません。

「先にいけ!」という相手の居ないまま、ぽつんとしている可能性大です。このような、物語性に欠け人間関係に富んでいない状況は、書いていて展開にちょっと面白みに欠けるので、作家に好まれないのです。

のらりくらりやりつつ、地味に生き延びるラストを迎えられるでしょう。

結論:読書はあらゆる死亡フラグを回避できる


なんということでしょう。今日は、読書を通じて死亡フラグを回避できるとう結論を証明してしまいました。やはり、読書はすばらしいですね!

おっと。こんな時間に誰か来たようだ。誰だろう?

しかたがない、今日のnoteはここまでにし

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