ちょっと気にするだけで、すぐに文章が洗練されて見える「語尾」の魔法について


みなさん、こんばんは。今日はよりこなれて見える文章の上達法を、ご紹介します。文章を書いてはみたが、なんだか洗練されていない感じがする。もしかしたらそれは、文中で使っている語尾に問題があるかもしれません。

文章を書いてみると、なんだか洗練されていない

文章を書いてみたはいいが、何だか妙にぎこちなく感じる。問題はてにおはの間違いや、文章の組み立て方、使っている語彙、論理構造にあることもあります。これらの諸問題も文章の読みやすさや洗練性に、大きく関わっています。しかし、上記の点を修正して文章力を高めようと思うと、時間がかかります。今回はもっと簡単に、ちょっと気にするだけでぐっと文章の洗練性があがるポイントをご紹介します。それは文章の語尾です。

ちょっとこちらの文章を読んでみてください。

■A
2016年の1月にAさんの「SNS時代のマーケティングと情報発信について」に参加する機会がありました。他にはC社で広報としてメディアでも活躍するBさんも登壇していました。そこで広報同士で交流することの重要性に気が付きました。

なので、自分でも周辺の企業にお声かけし、小規模な勉強会を開催しました。一方的に教えるだけではなく、一緒に読み手にとってよい発信者とは何であるのか考え、意見を創発しあうイベントを実施してきました。最初は小さい集まりでしたが、徐々に規模が大きくなっていきました。そういった経緯もあり、今回の大規模なマーケティングセミナーを開催することにつながっていきました。K社の広報担当者のNさんに、これまでの思いを汲み取ってもらえたのだと思いました。主催者のNさんは「相互発信の場にしたい」と言っていました。以下は、当日のレポートをお届けします。これをご覧の皆さんとも、ぜひ一緒に考えて見たいと思いました。
■B
2016年の1月にAさんの「SNS時代のマーケティングと情報発信について」に参加する機会がありました。他にはC社で広報としてメディアでも活躍するBさんも登壇。そこで私が気付いたもの、それは広報同士で交流することの重要性です。

なので、自分でも周辺の企業にお声かけし、小規模な勉強会を開催することに。一方的に教えるだけではなく、一緒に読み手にとってよい発信者とは何であるのか考え、意見を双発しあうイベントを実施してきました。最初は小さい集まりでしたが、徐々に規模が大きいものへと進化。そういった経緯もあり、今回の大規模なマーケティングセミナーを開催することにつながったのです。K社の広報担当者のNさんに、これまでの思いを汲み取ってもらえたのでしょう。主催者のNさんは言います。「皆さんの相互発信の場にしたい、そういう思いでやりました」。以下は、当日のレポートをお届けします。これをご覧の皆さんも、ぜひ一緒に考えて見ませんか?

さて、お読みいただいた皆様、見比べていただいてどうでしょうか?

記載してある内容はほとんど同じです。自分が開催するセミナーについて、これまでの実施の経緯と思い、企画意図を伝える文章でしょう。

文章中に記載している経緯の順序や、情報量、書き手の狙いと表現に問題はなさそうです。ただ、A案はB案に比べて、語尾が統一され過ぎています。過去の出来事について言及しているので、自然と「〜ました」になっていますね。文章の語尾の種類としては「だ・である」調と「です・ます」調の2種類があり、今回の文章で使用している「〜ました」は「です・ます」調の過去形に含まれます。

前提条件として、文章中の「だ・である」調と「です・ます」調はどちらかに統一すると言う決まりがあります。語尾は文章のトーンと姿勢、テンポを生み出しているので、そのバランスを急に変えると読み手が違和感を感じるからです。

しかし上で見ていただいた通り、同一の語尾を連続して使い過ぎていると、読み手にとってちょっと退屈な文章として読まれやすくなります。せっかくいい内容を話していても、使われている文章の型が同じなので、単一的な印象を与えてしまっている。

今回は、「〜た」と言う過去形を取り上げましたが、同じ問題は「です・ます」調でも起こり得ます。さて、こう言う時はどうしたらいいのでしょう?

対策

①体言止め
②疑問文・提案文
③「〜ね」「〜しょう」「〜せんか」「〜せん」
④セリフ
⑤「です・ます」と「〜た」をちょっとだけ混ぜる
⑥形容詞止め

①から詳しく見ていきましょう。体言止めについて。

A案:他にはC社で広報としてメディアでも活躍するBさんも登壇していました。
B案:他にはC社で広報としてメディアでも活躍するBさんも登壇。

「〜いました」で文末を締めやすいところですが、語尾を体言止めにしておくことで回避しています。ちなみに「だ・である」調では語尾が「です・ます」よりも統一されにくいという現象がありますが、それは自然と体言止めを使いやすいからだと考えられるでしょう。

②疑問文・提案文

A案:これをご覧の皆さんとも、ぜひ一緒に考えて見たいと思いました。
B案:これをご覧の皆さんも、ぜひ一緒に考えて見ませんか?

自分が疑問に思ったことや読者に働きかけたいと考えたことを、疑問文や提案文で表現してみると、語尾が揃い過ぎずに済みます。また、レポートや感想文の中では「思った」「感じた」「気付いた」「考えた」は使いやすいところなのですが、多用しすぎると単一的な印象を与えてしまいがち。これを自分の中や読者への問いかけとして表現すると、同じ型を使い過ぎずに言葉にすることができます。

類例:
UIは、必ずユーザーの視点から逆算することが重要であると思いました。

UIは、必ずユーザーの視点から逆算することが重要ではないでしょうか。

「〜ね」「〜しょう」「〜せんか」「〜せん」を使う。

実はこの本文でもよく使用しているのですが、上記の語尾は特に「です・ます」調でうまく使うと語尾の統一化を避けることができます。

A案:K社の広報担当者のNさんに、これまでの思いを汲み取ってもらえたのだと思いました。
B案:K社の広報担当者のNさんに、これまでの思いを汲み取ってもらえたのでしょう。

類例:
こういった現象は、他の部署でも起こり得ます。

こういった現象は、他の部署でも起こり得ますね。

Vさんの言っていることは、我儘と取られても仕方のないことです。

Vさんの言っていることは、我儘と取られても仕方ありません。

実に巧妙なやり口だと考えられます。

実に巧妙なやり口だと考えられませんか。

④セリフにする

A案:主催者のNさんは「相互発信の場にしたい」と言っていました。
B案:主催者のNさんは言います。
「皆さんの相互発信の場にしたい、そういう思いでやりました」。

取材の場合、インタビュー相手の実際の発言を得られるでしょう。その言葉自体を本文中でセリフとして使ってしまうという手です。対談や取材では、相手の言葉をキーにして文章を作りますが、それ以外のレポートや場合によってはエッセイなどでもセリフを使用することができます。アクセントとして入れると、こなれた印象を与えられることも。

「です・ます」と「でした」をちょっとだけ混ぜる

「です・ます」調と「だ・である」調は、原則統一すると最初に言いました。確かに、「です・ます」調と「だ・である」調の混合は、読み手に違和感を感じさせます。しかし、「でした」は「です・ます」調の過去形なので、両者を混ぜてもトーンや書き手の姿勢が大きく変わらないため、若干は使った方が自然に読みやすい傾向があります。

過去の出来事であっても、自分が今も思っていることは現在進行形と考えられるので「です・ます」にしても違和感はありません。

形容詞止め

やや使用する文章の性質は限定されますが、形容詞で止めるテクニックもあります。

類例:こうして考えてみると、どこか嘘くさいと感じさせるものです。

こうして考えてみると、どこか嘘くさい。

やや書き手の思いにフォーカスした描写になりますが、こういったテクニックもあります。

今回は「語尾」を揃え過ぎないように注意する、という話をしました。語尾の問題については、これを意識して書き始めるというより書いたあとにもう一度チェックするための技法です。文章が書けた時、あともう3分ぐらい語尾に着目して文章を見直してみてください。思ったより同じ語尾が続いていることもあるでしょう。連続し過ぎないようにちょっとだけ語尾を変えてみると、同じ内容でもテンポの良い洗練された文書になります。

ご紹介したテクニックは、すべての作文に通用できますが文章の種類(レポート・取材・コラム・エッセイ・日記)によっては、多用しすぎるとフランクな印象になってしまい、ミスマッチな口調に見えてしまうこともあります。

テクニックも大切ですが、どういった文章の種類で、誰に向けて書いているのか。この前提条件をもう一度考えてみていただきたい。そうすれば、自ずとベストな表現が自分でも判断できるようになるでしょう。

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