見出し画像

出版不況の時代に出版業界に飛び込んでみたけれど、狂気が止まらないのでここに開陳する②

皆さん、こんばんは。

暑さも盛りに差し掛かっているようですが、その暑さも忘れるようなシリーズを、今回も真顔でお届けします。“出版業界の狂気シリーズ”、今回は魅惑の書店巡り編(前編)です。

老いも若きも、営業ではなくても、出版業界の人は良く書店に行きます。
それは、情報収集のためであったり、企画のネタ出しのためであったりします。

電子書籍の時代とはいえ、リアル店舗の影響力はまだまだ強いので、ここのチェックは欠かせません。

仕事とはいえ、もともと本好きだと、つい本気を出してしまうこともあります。さあ、めくるめく魅惑の書店巡り編(前編)、スタートです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

出版業界の人のここが狂っている①本読んでいる人が、何読んでいるのか確認しがち

他の人が読んでいる本って、気になりますよね。

仕事がからむと、なおさらです。どんな人が何を手に取っているのか?どこをチェックして、どんな風に読むのか?そしてそれは買われるのか?買われないなら、それはなぜか?

行動観察は、UXの基本です。販売情報からは得られない、様々なヒントを見つけることができます。

こう書くと、なんだかかっこいい感じがしますが、客観的には人の行動をさりげなくガン見しているだけなので、気をつけないと怪しまれてしまいます。我々は、決して危険人物ではありません。ええ、決して。


出版業界の人のここが狂っている②ネタ被りのうえ、先を越されると本気で悔しい

ネタ被り、避けがたいところであります。世の流れを追っていれば、自然とこの先に打つ手は、一定の方向に集中することもあります。人のアイデアという物も、意外と被りやすいところであります。

それが、自分が進めているもの、または諦めたものであれば、悔しさは倍増します。それが売れていれば、よりいっそう地団太を踏むわけです。

くっ・・・自分だって、思いついたんだからねっ!!!


出版業界の人のここが狂っている③学術的に、高いレベルの書籍を出している出版社への敬意を忘れない

(書影は 岩波文庫 マンドラゴラよりお借りしています)

商業出版をしていると、学術的に意義はあるけれど、売れ行きの見込めない書籍は手が出しがたいところがあります。特に、書籍が売れない時代には、そういった分野への投企は難しい。だからこそ、それをしている出版社には、頭が下がります。

日本と世界の知的レベルを支えるために、日銭は顧みず、将来の価値に重きを置かれているのです。もちろん、ロングセラーは狙っているとは思いますが・・・。

そういったこともあり、岩波文庫やちくま学芸文庫の棚を見ると、自然とうなづいてしまったりするわけです。何だこの、うなづきは。


出版業界の人のここが狂っている④書籍の分析が止まらない

さあ、前編のメインです。やっぱり、売れている書籍や気になった書籍を見ると、分析が始まってしまうのであります。

普通の人より、分析的な目線であれやこれや考えながら、読んでいます。
こういったところで得た気づきやネタ、情報が後々ダイレクトに影響してくるので、より情報収集というところを意識するようにしています。

読書という一見、物静かな行為に見えて、頭の中のCPUはあらゆる情報について、高速でインプットと解析を進めているのです。はい。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

さあ、思ったよりもネタがあったので、魅惑の書店巡りは後篇に続きます。
気になる方は、引き続きお付き合いください。


あ、暑さも厳しい頃ですから、ちょっと涼しくなる画像をもう一度載せておきますね。

※上記は個人の狂気です。狂気のあり方には個人差があります。


記事は基本的に無料公開ですが、もし何か支援したいと思っていただけましたら、頂戴したお金は書籍購入か、進めている企画作業に当てさせて頂きます。