教養強化合宿・完全再現 ②立花隆『中核vs革マル』上巻(その18)

 【外山恒一の「note」コンテンツ一覧】

 【教養強化合宿では10日間で4冊のテキストを消化します。この〝実況版〟の内容を本当に〝身になる〟ものとするには、その4冊のテキストを入手して、並行して読む必要があります。ただし、4冊のうち唯一のオリジナル・テキストである『マルクス主義入門』は市販されておらず、noteで別途購入していただかなければなりません。他の3冊は、立花隆『中核vs革マル』上巻(講談社文庫)、笠井潔『ユートピアの冒険』(毎日新聞社)、絓秀実『1968年』(ちくま新書)です。『ユートピアの冒険』は現在入手困難ですが、図書館にはわりとあります。それらをあらかじめ読んでから〝実況版〟に進むのではなく、〝実況版〟の中で適宜、「では第何章第何節を読んでください」的な指示が入りますので、〝身になる〟ものとしたければ、素直に指示に従ってください

 「その17」から続く〉
 〈全体の構成は「もくじ」参照〉
 ※テキスト(立花隆『中核vs革マル』上巻)を入手した上で臨んでください。

※引き続き第1章第2節「ブント(共産同)結成とその解体」部分の解説です。

 話を戻して、〝6・15〟で樺美智子が亡くなり、この〝女学生の死〟という展開は世間をさらに憤激させて、国会周辺はさらに大量の群衆で埋め尽くされるようになるんですが、以後、とくに展開はありません。p.72の前半の引用中にあるように、せっかくとんでもない数の群衆が出現しても、「畜生、畜生、このエネルギーが! このエネルギーが、どうにもできない! ブントも駄目だ!」ということになるんです。

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