見出し画像

統合失調症を伝える

精神疾患は高血圧症患者と同じくらいの患者数がある。
がん・糖尿病・心筋梗塞・脳卒中「精神疾患」
特別な病気ではなくなった。
統合失調症は100人に1人、15~35歳までの比較的若い世代の人が発病する。
地域や人種によって発病率に違いはない。
男女の比率、1対1.4で男性に多いと言われている。


まず知っておきたいこと。
精神疾患、統合失調症は「遺伝」や「性格」「育て方が悪かったから」ということが原因ではなく、実は誰にでもなり得る病気であるということ。決して特殊な病気ではない。
「皆さんが後悔したり、自身を責める必要はありません」ということを伝える。目的として、家族の心理状況として「罪悪感」「スティグマ」の解消を目的としている。
このように伝えたから簡単に自責感がなくなるという話ではない。これ以前にかなりの長い間、自責感や周囲からの「心の病は育て方論」的な論調にさらされてきている。また、現在進行形で本人から責め続けられている場合もゼロではない。少なくともスタッフの考え方、意思表明を示し続ける必要がある。

統合失調症の経過として

①前兆期 ②急性期 ③休息気 ④回復期
いつも同じ状態が続いているわけではない。治療が進むにつれてこのような共通の経過をたどる。どの時期にあるかがわかると、それに応じた対応がいくらかしやすくなる。

休息期(消耗期)と呼ばれる時期がある。

急性期は薬物療法など治療がうまくいくと徐々におさまる。
おさまるときは、いったん活力の落ちた消耗期(休息期)と呼ばれる状態を経過する。
*薬の作用も、鎮静効果が強いので、消耗期(休息期)には「ぼーっとしている」「ごろごろしている」状態が強まるのが一般的。

消耗期(休息期)とは病み上がりで元気のない状態

消耗期の特徴
精神症状があったということは相当消耗している。」
*眠りすぎるほど眠る
*意欲や根気はあまりない
*時に食べ過ぎる
*気持ちが子ども返りをっして甘えたがる。(退行現象のよう)
決して「怠け」ではない。
消耗期にしっかり休めることが、後々の回復に役立つ。
*ここで無理をさせると再発のリスクが高まるということ。

統合失調症の治療

ダムの水に例えた、ストレス脆弱性モデルを表現する。
薬物療法・環境調整・本人のストレス対処法、コーピングスキルの組み合わせによって治療展開を図る。
中心的な治療は薬物療法が欠かせない。

薬物療法について

どんなことが知りたいのか?に即したもの。
*長く飲ませて大丈夫なのだろうか?
→精神科の薬はある程度長く飲めるように安全性の確認がされています。
薬を飲み続けても体に溜まっていくことは無いし、依存症になる危険もほとんどありません。

マイナートランキライザーとメジャートランキライザー
→抗精神病薬
統合失調症やアルコール依存症などに用いられます。
マイナートランキライザー(抗不安薬)依存性があるものがある。

精神依存と身体依存

精神依存は、抑制が効かなくなる。該当物質を探すなどの探索行動などが見られる。タバコなど。気持で止められなくなる。
身体依存は、身体症状として、禁断症状・離脱症状などアルコール依存など。

話し方のちょっとした工夫
「本人との関わり」具体的にどう接していけば良いのか迷っている家族が多い。
・ゆっくりと話ししてみましょう。
・質問したらちょっと待ってみましょう
・小さくて具体的なこと
「しっかりしなさい!→朝起きてくれたら嬉しい」
言い方を変えてみると

早く起きなさい!→ 一緒にご飯たべようよ。
きちんと薬を飲みなさい!→ 薬を飲んでゆっくり休もう。
早くお風呂にはいりなさい!→ 風呂に入ってさっぱりしよう。
誘いとメリットの提示。
言葉のかけ方、助詞「それどうしたの?とそれどうしたの?」の違い等

情報提供のポイント

ニードを達成するための情報提供により繋いでいく。
情報提供は
分かりやすさ
・視覚化によるもの、図式化
・専門用語ではない「平たい表現→子ども扱いではない」本人の使っていた言葉を使わせていただくことで本人に合わせていく。
・情報の正確さはかなりの短いスパンでのアップデートが必要。
「本人の知りたいことを提供できているのかどうか」
こちらの伝えたいことではない。
無性にラーメンを食べたいときにいくら善意とはいえ、フルコースを出してもさほど嬉しくない。はた迷惑になる。
*どんな情報が知りたいのかの情報を持っているのは「本人が持っている」
☑ 情報提供 → 交換(実のところは情報交換である)

グループセッション

グループ構成員による違い
単一家族
複合家族
複数家族
参照;精神分裂病の家族に対する心理教育入門講座

その場の主体は家族(家族中心)
家族と専門職の関係は双方向的で、治療のパートナーとして考える。
(双方向性・共働性、家族とともに)
今までの家族の努力を認め、労う。
目標は家族が元来追っている困難に立ち向かう力を引き出し、主体性を回復すること。(エンパワメントの促進・リカバリーの歩み)

ようかんのnoteにお立ち寄りいただき、ありがとうございます! サポートは周りの「大切な方々のサポート」に使用させていただきます。おもう気持ちの連鎖を大切にさせていただきます✨   ⁽⁽٩(๑˃̶͈̀ ᗨ ˂̶͈́)۶⁾⁾ ᵗᑋᵃᐢᵏ ᵞᵒᵘ*