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駆け出しライターが噂の編集者に聞いた、仕事に繋がるX(Twitter)アカウントの育て方_等身大の自分で作る人脈術

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X(Twitter)のフォロワー数平均は500~600人と言われている中、3,000人以上のフォロワーがいる「まむし(https://twitter.com/mams428)」さんが本を出版しました。

本を出すまでにかかった期間はわずか1年。しかも無名で実績ゼロの状態から出版に至ったというのです。

実績なし・無名の状態で本を出版できた秘密は、きっとSNS戦略にあるはず!と踏んだ駆け出しライターたち。

「SNS発信」はライター活動に欠かせませんが、発信内容の悩み、継続のむずかしさ、思うような人と繋がることができないという壁が立ちはだかります。

SNS発信の壁を攻略すべく、駆け出しライターたちが、まむしさんにインタビューを申し込んだ結果、引き受けていただくことが出来ました。

インタビューで聞けた、まむしさんのSNS戦略術はSNSに限らず、人と繋がるときには常に思い描いておきたいことでした。


まむしさんのSNSの歴史

まむしさんプロフィール~
慶應義塾大学法学部卒業後、ネットニュースにて記者を務め、2013年には国内大手のメガベンチャーへ転職。編集部門をゼロから立ち上げ、編集部門の責任者として10以上のウェブメディアの立ち上げに携わる。2020年には経営学修士(MBA)を取得し、ビジネス領域での理論応用した編集現場での知見を各地で講演・執筆している。これまでセミナーは1000人以上が受講。

今では、すっかり誰でもSNSを気軽に始められるようになりました。
しかし、アカウントを作っても、発信し続けることが難しいのでは無いでしょうか。

現在Xで3,000人以上のフォロワーがいる、まむしさんにもアカウントを継続出来なかった過去がありました。

「過去2つのアカウントは失敗したというより自然消滅してしまった」と振り返り、飾らずに教えてくださいました。

自然消滅したが、読者理解はできた過去のアカウント

まむしさんがX(Twitter)を始めたのは2009年、Twitterが日本語版サービスを提供しはじめて1年後です。まむしさんは社会人デビューしたばかりの頃でした。

「ネットニュースで医薬品業界の記者をやっていました。取材をしていくと、本誌には載せづらいけど、いい話がたくさんあったので、記者のこぼれ話を中心に発信していました」と話すまむしさん。

当時はフォロワーが1,000人いたらいいアカウントと言われる時代、まむしさんのアカウントは500人ほどでした。そして、約1年ほどで更新することができなくなり、アカウントは自然消滅してしまいます。その理由をまむしさんはこう話してくれました。

「記者のこぼれ話を意識しすぎて、発信することに疲れてしまったんです。それに発信の目的は、繋がりを求めてのことではなく、読者に近い内容を届けたかったからです。

でも医療系の情報は20年後など先の未来を予測した話が一般的です。そのため専門家界隈では役立つ情報だとしても、一般の人には想像しにくいことだったので、『何、言ってんの?』の状態だったと思います」

結果、ターゲットとの密な繋がりが作れていない状態になりました。

そして2017年頃、第二次Twitterブームが来ます。まむしさんは編集経験がついてきた頃で、社会に発信したい気持ちがあったと言います。

医療系ライター・編集者をやっていたことから、医療系のトピックに一言コメントをつけてつぶやいていました。このアカウントでもフォロワーは700人ほどに。

しかし編集と医療も、一般の人には遠い世界だったようで反応が薄く、更新が途絶えます。

「振り返ると、発信内容が偉そうだったと思います。1回目は遠くから小石を投げているようなスタンスだった。2回目は社会に対して、やってやろうという気持ちが強くありました。いずれも鎧を付けたような発信で疲れてしまったんです」というまむしさん。

1回目・2回目と更新できなくなったことから、Twitterより記事を書く方が向いてると思ったと言います。

今までの発信から変えた目的は、等身大で繋がることだった

コロナの時代になり、コミュニケーションの場が制限され、且つその期間は想定よりも長いものでした。そのなかで、まむしさんは他の人と関わりたいと思うようになり、Twitterでの発信を思いつきます。

Twitterを再開するにあたって考えたことを教えてくれました。

「周りに3人くらい気の合う人たちがいれば、楽しく過ごせるという持論がありました。なので、Twitterでも仲のいい人が3人くらいいれば、日常が豊かになると思い、フォロワー数は追わないと決めました。そして、有意義なこともつぶやかないと決めて、はじめました」

過去のアカウントでは”専門家”という鎧を無理して付けていたことにより、発信が続かなかったと分析する、まむしさん。

仰る通り、今の発信は変に格好つけないように気を付けておられるようで
「かっこつけた発信をしてしまったと思ったら、すぐにかっこ悪いと思う発信をしてバランスを取るようにしてます。等身大から離れないことを意識しているんです」と等身大であることを意識し続ける徹底ぶりを話してくださいました。

駆け出しライターだからこそ考えるSNS発信の軸と発信の仕方

「専門家」の鎧を脱ぎ捨て「等身大」で発信する、まむしさんのアカウントには、現在3,000人のフォロワーがいます。

しかし、まだ特徴が見つからない駆け出しライターが「等身大」で発信してもよいものなのでしょうか。そもそも発信内容はどうしたらいいのか。
ずばり、まむしさんに聞いてみました。

発信するのに大事なことはターゲットと発信の軸

「駆け出しでも発信はしたほうがいいです。等身大で発信するときの問題はターゲットと発信の軸。ライター同士で繋がってスキルをシェアしたり、日常の悩みを解決しあうという目的もあっていいと思います。
でも仕事に繋げたり、専門領域の知見を深堀りしたいなら、発信の軸を変えることをおすすめします」と答えてくれた、まむしさん。

「発信の軸を変える」ということを嚙み砕いて教えてくださいました。

「例えば”育児について発信できるライター”なら、育児ライターと繋がることを軸にするのではなく、一般のパパママや、育児関係に携わっている人に対しての発信にしてみることです」

「等身大」で発信すると、集まりやすいのは「仲間」ですが、一歩違う繋がりを作るには、あえて自分と違う立場の方に対して発信することがポイントだというのです。

しかし、駆け出しライターでは得意といえる専門性がまだないことがほとんどです。何を発信したらよいのでしょうか。

5年前に悩んだテーマを当時の自分に向けて発信する

専門性を見つけるためには、「過去、5年ほど前に悩んだ経験について、当時の自分に教える気持ちでやってみるといいですよ」と、まむしさんからのアドバイス。
このやり方は、ターゲットが明確であり、実体験を基にした発信が出来るようになるので、ターゲットの見つけ方・伝え方が身につくそうです。

しかし過去の経験は、いつかはネタ切れになってしまいます。

「過去の経験を発信する一方で、自分に無い視点をもつ人と繋がることがキーになります」ここでも「発信の軸を変える」に繋がるワードが出てきました。

「ひとつの経験に対して、複数の視点を取り入れると、複合的な考えが生まれるので、専門性が高まり、真新しさも加わります。且つ、繋がった人のファンも取り入れることができます」と、発信内容の広がりだけではなく、人の繋がりも広がることを教えてくださいました。

ただし、複合的な視点を持つことができると、多方面の人から関心の目が寄せられるようになります。中途半端な発信にならないよう、受け手が誰なのかを考えておく必要があるそうです。

そして、発信する際の注意がもうひとつあります。

「受け手のハードルを上げると専門性が高まり、一般の人の関心は離れてしまいます。一般の人に向けて発信するのであれば、噛み砕いた伝え方がポイントです。学び始めた頃の自分に向けて話すように意識することで、話題のハードルを下げることができます」

SNS発信をはじめた頃のご自身に向けて話すように、教えてくれました。

駆け出しライターのSNS人脈の活用方法

ここまで、SNSで発信する時に大事なことを教えていただきました。
しかし、いろんな人と繋がって終わりではありません。まむしさんは繋がった人脈と、どのように繋がり続けてるのかを聞いてみました。

「人脈」は自分の限界を超える武器になる

「有名な人との繋がりを作ることだけが人脈作りではありません」
思いもよらない言葉が、まむしさんから出てきました。

「すごい人脈は取材活動をしていれば仕事で繋がりやすく、機会も作れます。でも、市井のめちゃくちゃおもしろい人は見つけるのも繋がるのも難しいんです。
市井の人と出会えるのは、イベントの参加やTwitterの発信でシグナルが出てると見つけられます。見つけて繋がれると、知見の交流が出来るので読者の深堀りが出来ます」

まむしさんの「読者のことを知りたい、読者のためになる記事を書きたい」という強い気持ちが伝わってくるのと同時に、市井の人と出会うことをとても楽しみにしているように見えます。

そしてイベントの参加・Twitterの発信内容で作った人脈と繋がり続ける方法も教えてくださいました。

「『わかりません!教えてください!』とすぐに聞ける相手がいるのかは、今後仕事をしていくうえで、かなり強い武器になります。わからないテーマを扱うことになっても、聞ける相手がいる。もしくはネットワークが強い人がいると、わからないテーマについて知ってる人を紹介してくれるので、話が早くなるんです。これは5年後10年後の働き方にも左右してくるんですよ」

「等身大の自分」で発信しているからこそ、気取らない関係を作ることができ、繋がり続けることができると感じました。

まむしさんが声をかけたくなるライター

Xで仕事の依頼が来ることがあると期待しているライターさんは少なからずいるはずです。
この思惑はあたっているのか、まむしさんに聞いてみました。

どうやら、Xで見初めるライターさんは3パターンあるようです。
とにかく目立ってる人、めちゃくちゃ反応する人、noteと組み合わせて発信している人とのこと。それぞれの理由を聞いてみました。

「とにかく目立ってる人は、影響力が見えやすいので社内でも説明しやすいですよね。
めちゃくちゃ反応する人はコミュニケーションがとれやすく、仕事がしやすそうだとイメージできます。noteと組み合わせて発信している人の発信内容がよく、特定のバズツイートがあると依頼しやすいと思います」

発信以外のアプローチ方法

たくさんのヒントをいただいている中で発信以外に、まむしさん自身が実践されている「人脈作りのコツ」が、まむしさんの口からポロポロっとこぼれ出てきました。

  • ターゲットがめちゃくちゃ喜びそうなリアクションをしている

  • 冒険的な取り組みを始めたら、真っ先に「いいね、こういうの待ってた!」とコメントをして、印象づけてる

  • ターゲットの発信に基づいてチャレンジしたことについての効果をDMしている

どの行動も、喜ばない人はいないのでは?と思うような内容ばかりです。

ちなみにまむしさん自身も、チャレンジしたことについての効果をDMでもらえることは、とても嬉しいことのようです。

「セミナー直後に名刺交換をするよりも、セミナーが終わった一週間後に『言ってたこと実践してみたよ!めちゃよかった!』の感想をくれる方がうれしい!」と笑顔で話してくださいました。

等身大の自分でいられているかを問い続ける

SNS発信の心がけと同じく、インタビューでも飾らずに優しく答えてくださった、まむしさん。発信をはじめた時のご自身に向けて話してくださってるようでした。

今回、まむしさんが教えてくださったことから「どれだけ自分を知るか」が大切なのだと感じました。

飛び込む世界で何を得て、どんな関係を作り、どう繋がり続けるのか?

常に主体となる自分の「ありたい姿」を繰り返しイメージすることから始めるのが良いかもしれません。

※今回のインタビューはライティング講座受講生の企画によるもので、内容は幅広くお答えいただきました。
SNS戦略・専門性については、他受講生の記事もあるので、気になった方は、こちらもご覧ください▼

まむしさんが今回出版された本▼

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