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TIP(とかち・イノベーション・プログラム)参加レポート(TIP9期)①

2023年7月~11月に開催された「とかち・イノベーション・プログラム」に参加していました。「起業したい!」という熱い思いではなく、「視野を広げたい」「やりたいことを見つけたい」という自分本位での参加です。

そんな思いからの参加で、プログラムについていけたのか、変化はあったのか、プログラムごとに複数回のレポートでお伝えします。


TIP(とかち・イノベーション・プログラム)とは

とかち・イノベーション・プログラム、通称TIP(呼び方は、ティー・アイ・ピー、ティップ…いろいろ)は、2015年から始まっている事業構想プログラムです。

十勝で何かを始めたい、やってみたいと思う人たちが集まり、いくつものセッション(ワークショップ)を重ねていきます。そのうちに「事業としてやりたい!」という気持ちが参加者を挑戦者に変え、やりたい気持ちが出発点となり、共鳴する人同士でチームが作られていきます。
チームができた後は、創造的な事業になるよう、セッションを重ね、最終発表に向けて、ブラッシュアップをしていきます。

最終発表では、全国から投資家や起業・支援に興味のある方々が集まります。これから事業を始めたいと思う人には、絶好の機会です。

2023年度の参加者募集は6月14日に始まり、第一回目の開催は7月10日でした。とかち・イノベーション・プログラムのFacebookページはこちら▼
https://www.facebook.com/tokachiinnovationprogram/

全セッション内容

セッションは最終発表を含めて全14回ありました。1回あたり2~3時間程度。場所は主に「帯広信用金庫セミナールーム」で開催されました。

前半はワークショップが中心で、後半は最終プレゼンに向けての準備・練習が中心でした。

すべての回でアーカイブがありましたが、参加した身としては「プレゼン資料作成」のセッションまではリアルで参加したほうが力になると感じました。

リアルで参加することで、意見を重ねる楽しさと難しさを体感でき、他の参加者との繋がりも生まれるからです。まさにTIPの醍醐味。

私が参加したきっかけ

私は「起業したい」という強い気持ちで参加したわけではありませんでした。

帯広市にUターンしてから、ずっと在宅で仕事をしていたものの、主軸の仕事が終了することになり、働き方を考える時期だったのです。

通勤をするにも、これまで在宅勤務だったため、リアルで他者と関わる機会が少なく、コミュニケーションに不安が出始めてました。
そもそも、本当に通勤するしかないのか、今後の働き方や考え方の手がかりを見つけたい、視野を広げたい、という思いもあり、TIPに興味を持ちました。

こんな理由で参加してよいのか心配でしたが、コワーキングスペースとして利用していたLANDの方のアドバイス、とかち・イノベーション・プログラムのFacebook投稿を見て、参加することを決意しました。

ちなみに参加する際には応募フォームがあります。2023年の応募フォームでは志望動機、考えてるビジネスプラン・アイデアを書く欄がありました。

1回目<キックオフセッション>

2023年7月10日にTIP9第1回目が開催されました。

会場にはテーブルが敷き詰められ、後方にはTIPの事務局、報道関係の方々がいらっしゃいました。まるで参観日のよう……。

イノベーション・プログラムの概要説明

まず「イノベーション・プログラム」について、プログラムの設計者である野村総合研究所の齋藤さんからお話しがありました。

イノベーションプログラムは、地域の「稼ぐ」を作り出す「混血型事業創発プログラム」であること。

地方での主な創業支援が「飲食店」であり、新しい事業を創造する起業家的人材が少ない。そもそもチャレンジがしづらい環境でもあるため、小さくていいから、リスクをとってチャレンジする人を増やすため「柔らかな挑戦」と「共創」が出来る場所として、イノベーション・プログラムがあることを話してくださいました。

また、事業を考えるにあたっては、「ニーズを探す」のではなく、生涯をかけてやってみたい、やりたいと思える「Wants」を見つけ、なぜ自分がやるのかがキーになることも、話されました。

過去のTIP挑戦者からセッションを受けた感想とアドバイス

TIPに挑戦した先輩起業家からプログラムを受けた感想・アドバイスをいただく時間がありました。

お話いただいたのは、三ツ山 朋美さん(やさいくる)と宮澤 嘉裕さん(十勝平野蒸留所) です。

おふたりともTIPで発表した事業を、現在の事業として活動されているため、参加した当時を振り返りながら、現在に至るまでを話してくださいました。

印象的だったのは、新しいことをやるとき、規模が大きいとき、やっぱり一人ではできない。いろんな人と分担し、アイディアを出し合い「共創すること」が必要。

また、TIPに参加することで頼れる繋がりができ、起業に必要な場所、資金、人脈のフォローを受けやすい体制が得られることも、TIPの魅力の一つだと仰っていました。

参加挑戦者・事務局の自己紹介

キックオフ日、最後はまさかの自己紹介タイム。
参加者数は、TIP史上最大の約50人。
1人1分程度で名前と志望動機を述べていきます。

あまりに長いとゴングが鳴ります(今後もお世話になるゴング……)

起業したいものが決まってる人もいれば、十勝の活性化のために立ち上がった人、可能性を広げたい、新しい働き方を見つけたいと思って参加した人など、理由は様々で、少しほっとしました。

すでに起業している方もいらっしゃり、新しいアイデアを求めて参加しているようでした。

参加挑戦者の後は心強い事務局の自己紹介。

最後は、次のセッションまでの課題が出されて終了しました。

感想

久しぶりに「はじめましての人だらけ」の世界を体験した日。

テーブルの配置も教室のようだったので、入学式後の教室みたいでドキドキ。

参加挑戦者のなかには、事務局から誘われて来た人、参加者同士で繋がりのある人や、過去にTIPに参加したことのある人もいたので、仲間が出来るのか不安でした。

齋藤さんが「本気で取り組み、楽しんだぶん、吸収するものが大きい」と話されていたことが印象的で、起業したいことがあるわけではないけれど、真剣に取り組みたい、と気持ちが引き締まり、ワクワクもした瞬間でした。

そして「TIP史上、最高のチームになる」…と仰っていた記憶があります…。

単に参加挑戦者の人数が多いからか?あるいは焚き付けかな?と思っていましたが、後々ちゃんとお話を聞くことができました。
このお話は最後に書きます。

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