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帯広生活を楽しむための物件探しのコツ~Uターンしたからわかること~

帯広市で生まれ育ち、大学進学を機に地元を離れ、就職のため上京。
約15年ぶりに帯広市に戻るにあたり、物件探しをしました。
15年のブランクがあるからなのか知らなかったことが多く、住んでから後悔していることもあります。

最近の帯広事情も踏まえて、物件探しのコツをご紹介します。


帯広の環境

物件探しの第一歩は、環境を知ることから。四季や年間の気温、交通の便を知ることで、必要な設備をイメージすることが出来ます。

四季と気候 

小学校はスピードスケート。中学・高校では女子はフィギュアスケート、男子はアイスホッケー

帯広市は北海道の真ん中よりも少し東側にある街。
十勝地方と呼ばれる19市町村の中で唯一の市です。

日高山脈に囲まれているため、冬は「十勝晴れ」と呼ばれる晴れの日が多く、雪の振る量が少ないことも特徴です。

ただ、内陸なので冷え込む地域でもあり、最低気温がマイナス25~30度になることもあります。この特性から小中高の冬の体育の授業はスケートです。

夏と冬の温度差は50度もあると言われており、2023年の夏は最高気温で30度を超える日もありました。

移動手段は車が最適、道路も直線が多く運転しやすい

車は維持費がかかりますが、無いと不便…!

帯広市内の移動手段は車が一番便利で、家族でも1人1台の車を持っていることがほとんどです。

市内を走る電車は1本で停車駅は3駅のみで、主要な買い物場所からは離れています。バス停は多くありますが、1時間に1本程度の間隔です。

カーシェアリングは、ステーションのほとんどが帯広駅付近にあるため、帯広駅から離れた所に住むのであれば、車を1台買うことをおすすめします。

尚、平地が多いので自転車でも移動できます。しかし冬は路面が凍って危険なため、冬に自転車を利用している人は見ません。

物件探しの決め手にもなる⁈
エリア決め。各地域の特徴

帯広市には5つのエリアがあり、各エリアごとに特徴があります。住む地域の情報も知っておくと、物件探しで迷った時に役立ちます。

柏林台・西帯広エリア

国道沿いのエリアであり、柏林台駅、西帯広駅があります。国道沿いなので交通量が多いものの、一本外れれば閑静で団地も多い住宅街です。

小学校と高校、飲食店が多く、全国の会社の支店・事業所が多いことも特徴です。

東エリア

団地よりもアパート・マンション・戸建てが多く、交通量が少ない静かなエリアです。スーパーが近い距離に複数あるので買い物がしやすいエリア。

中央エリア

帯広駅があり、最近では分譲住宅・タワマンもできるほど開発が進んでいるエリア。居酒屋が多いので、酒飲みには持ってこいの地域。ただし、スーパーが近くにないので、買い物は少し苦労するかもしれません。

南エリア

自然に近いので帯広畜産大学や農業高校があるエリア。スーパーは点在していますが、複数あります。

物件探しで重視したほうがいいこと

いよいよ物件探しです。こだわりがあることは大切ですが、帯広市で物件を探すのに欠かせないポイントをご紹介します。

最初の住まいはアパート・マンションがおすすめ

賃貸物件には、平屋、戸建て、マンション、アパートがありますが、平屋と戸建ての物件数は多くはありません。
ここで考えるべきなのは「雪かき」です。

マンション・アパートであれば、管理会社や大家さんの除雪が入ることがありますが、平屋・戸建ての場合は、自分自身で除雪をしなくてはいけません。

移住後、初めて住むならマンション・アパートがおすすめです。

ひとり暮らしでもワンルームは少ない。1LDK以上がほとんど

帯広市ではワンルームの物件は少なく、1~2LDKの間取りが多くあります。
トイレが玄関にあると、冬は寒いのでリビングより内側がおすすめ。

ガス料金は高くなるかも

ガスにはLPガス(プロパンガス)と都市ガスの2種類があります。
LPガスは月額料金が高くなりやすいのですが、帯広市の賃貸物件は都市ガスよりもLPガス(プロパンガス)一般的です。

LPガスがマンション・アパートに設置されていると、管理会社や大家さんがガス会社と契約しているため、変更することが出来ません。
月額料金を抑えるなら「都市ガス」か否かを見ると良いでしょう。

冬の暖房はもちろん、最近ではエアコンも必要

ハロゲンヒーターなどのコンパクトなヒーターだけでは冬は越せない…!

北海道の冬を乗り越えるには暖房が必要です。賃貸であれば、蓄熱式暖房機もしくは灯油ストーブのいずれかが設置されています。

蓄熱式暖房機は、オール電化の家に設置されていることが多く、仕組みと操作に少しコツが必要です。

蓄熱式暖房機とは、夜に熱を溜めて、日中に放出する仕組みであり、熱を溜めるのに時間がかかります。

そのため日中で熱を放出しすぎて、溜めた熱を使い切ってしまうと、寒い時間帯が発生する可能性があります。

一定の温度で部屋全体が温かくなるので、身体の負担が少なく、電気代も少ないというメリットもあります。

灯油ストーブは、電源を入れれば、温まり始めるので操作が簡単です。
灯油を原料に動くので料金の変動が激しく、機器の大きさによって、あたたまる範囲が変わります。灯油の給油方法が、自分で手配する場合と定期的に給油してくれる場合があります。

帯広の夏は日中暑くても湿度は低く、夜には気温がぐっと下がるので、寝る時には快適な温度になっていることが常でした。

しかし近年は最高気温が30度を超えることが増え、湿度が高い時や夜になっても気温が下がらないことが増えてきました。
扇風機では乗り越えられない日も出てきたので、エアコンはあったほう方がよいと思います。

駐車場は必要、駐輪場は少ない

帯広市内の移動手段として必要不可欠な車。車を持つのであれば、当然駐車場が必要になります。

間取りによって駐車場料金の無料台数が異なりますが、1~2LDKの物件の場合、1台分は無料のところがほとんどです。
車を2台持つ予定がある場合、物件によって、駐車場の空きがあれば2台目も無料だったり、空きがあっても別途料金がかかることもあります。
契約時に確認しておくことをおすすめします。

尚、カーポートがついている駐車場もあるので、除雪のことを考えて決めるのもいいでしょう。

ちなみに自転車は使える期間が少ないためか、駐輪場のある物件も少ないです。

まとめ

冬は雪が少なくても、とても寒くなる帯広市。それでも冬は晴れの日が多く、美しいダイヤモンドダストや樹氷を頻繁に見ることができます。
そして、空と畑の広大さに心を奪われることも。

自然の美しさと力強さを身近に感じつつ、生活に不便さを感じないのが帯広市の魅力です。

どんな暮らしを送りたいかをイメージしながら、楽しく選んで、後悔しない物件に出会えますように!

近所で見れた、ダイヤモンドダストと樹氷の組み合わせ。寒かったー!

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