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もし自分だったら

 「月9の「君が心をくれたから」の後に、カンテレは凄い作品を持ってきたな」
 月10の最新作「春になったら」が決まった時の感想である。
 主人公は助産師の椎名瞳(奈緒)。生まれた時に立ち会ってくれた助産師さんの影響を受けて、この仕事に就いた。家族の新しい始まりの瞬間に立ち会う日々に幸せを感じている。6歳の時に母を亡くしてからは実演販売士の父・雅彦(木梨憲武)とぶつかり合いながらも一つ屋根の下で支え合って生きてきた。
 元旦の朝、瞳と雅彦は「せーの」とお互いを驚かせる発言をする。
 瞳は3ヶ月後に売れない芸人の川上一馬(濱田岳)と結婚する、雅彦はステージ4の膵臓がんで亡くなるとそれぞれ言い出したのだ。

 それぞれの告白に驚く2人。雅彦は芸人との結婚を望む瞳に反対し、対する瞳はがんで亡くなる父の言葉をつまらない嘘だと決めつける。
 瞳は誰にも言えない秘密を抱えつつも、結婚に前向きになる。そして、主治医の元を訪れ父のがんのことを聞き出す。
 意地を張り続ける父と娘。3ヶ月後にどんな結末を迎えるのか? 「君が心をくれたから」以上の暖かい結末に期待したい。

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