見出し画像

意外な第一作

 「水戸黄門」や「大岡越前」と並んでTBSのナショナル劇場(月曜夜8時)の人気シリーズとなった「江戸を斬る」。だが、ほとんどの人は主人公は町奉行・遠山金四郎というイメージが強いだろう。
 実はこの第一作、主人公は異なる。竹脇無我扮する梓右近である。「江戸を斬る」のタイトルの後に「梓右近隠密帳」と名がつくくらいだから、凄い力作であることは確かである。スタートは昭和48年、オイルショックで物不足に喘いでいた時代である。
 彼は前の将軍、秀忠の実子であったが、双児の為に捨てられた。家臣の大久保彦左衛門(片岡千恵蔵)に育てられたのちに勝手気ままに浪人生活を送っていた。
 そんなある日、実の兄である将軍家光(長谷川哲夫)と松平伊豆守(神山繁)の要請で右近は隠し目付に要請される。目当ては由井正雪(成田三樹夫)だが、右近は政の道具に使われることを拒む。しかし、双児の兄である会津藩主の保科正之肥後守(竹脇無我、二役)に説得され世の裏街道の掃除役を買って出る決心をする。
 一筋縄ではいかない由井正雪が差し向ける悪に梓右近はどう立ち向かうか? 
今は亡き名優たちが集う昭和の時代劇をチバテレの夜8時で楽しむつもりである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?