宝満宮竈門神社


2023.10.08 2年ぶりに参拝に出掛け、相変わらず人気は落ちていないようであった。 この神社には2021.01.04に初参拝していた。 太宰府天満宮近くの神社が「縁結び」で有名と聞き出掛けることにした。ここは宝満宮竈門神社(ほうまんぐうかまどじんじゃ)駐車場に着くと登山ですか参拝ですか?に正月なんだから参拝に決まっているだろうと不思議と思った。その山は、宝満山と言いなんと鳥海山・富士山に続き全国3例目の国史跡に指定され、そこに鎮座するのが宝満宮竈門神社であり、1350年を超える歴史ある神社であった。ここは太宰府天満宮の鬼門の位置にあることから、宝満宮竈門神社は「大宰府鎮護」のため神が祀られた事が始まりです。現在の社殿は昭和2年に建て替えられ、平成25年1350年大祭の節目を記念し、銅板屋根の葺き替えが行われ、社務所・授与所も一新され展望所も作られた、綺麗すぎてとてもお授け所兼だが社務所には思えない。主祭神に玉依姫命(たまよりひめのみこと)をお祀りしていることから、魂(玉)と魂を引き寄せる・引き合わせる(依)という御神徳を慕われ、古くから「良縁」「縁結びの神」として広く信仰されていた。


境内には、招霊(おがたま)の木とは、神様を招くといい、良縁・幸福を招く霊験の木と信仰され、神代の昔、天の岩戸の前で天鈿女命が招霊の枝を手に神楽を舞い、天照大神は岩戸よりお出ましになり再び明るい平和な世になったことに由来しているそうです。毎年、春には白い花が咲き、秋になると丸い実をつけ、神楽鈴の起源と伝えられています。拝殿の左手前の地面に「水鏡」があり、この水鏡に顔を映し、綺麗に顔が映れば願いが成就されると伝わります。五穀社前には愛敬の岩があり、直ぐ近くのある左右4m離れた岩の間を、左の岩から右の岩へ目をつぶったまま辿りつけたら恋が叶うと言われる願掛け岩です。目を閉じて、好きな人を想い、あるいは未だ見ぬ人との出逢いを祈り信じよう。末社五穀社。五穀神は五穀(米、麦、粟、稗、豆)の五穀豊穣を守護し、天地万物の生成、種子の発芽を促す守護神と信じられ、現在では「種」から資金調達と子宝の神様として崇拝されています。他に人が志を立て目標に立ち向かい進むとき、その兆しを興し道を切り開くお力を与えてくださると信じられています。授与所内は、女性受けがいいようなレイアウトよりもとても綺麗な仕上がりにびっくり。「鬼滅の刃」は映画の大ヒットで、今や社会現象とさえ言える人気漫画・アニメ。ここ宝満宮竈門神社はファンのあいだから聖地とよばれ注目を集めていることをこの地に来て、絵馬見て、ここが鬼滅の刃の聖地だと初めて知った。鬼滅の刃は、2016年から少年ジャンプで掲載されシリーズ累計発行部数は6000万部を突破する異例の漫画であった。2020年5月18日に最終回を迎えましたが、未だその衰え知らず、今最も勢いのある漫画・アニメの一つと言えます。物語は大正時代のことで、主人公である竈門炭次郎が家族を殺した鬼を討つため、また鬼と化した妹の禰豆子を人間に戻すために戦う姿が描かれています。しかし宝満宮竈門神社が「鬼滅の刃」発祥の地・聖地といわれる理由はいくつかあり、一つは炭次郎や禰豆子の苗字と同じ「竈門」が神社名であること、また宝満宮竈門神社は、大宰府政庁の鬼門除けとしてお祀りされたと言われ、鬼滅の刃の鬼退治と方向性が似ている事からだそうです。絵馬掛所に近づいてみると驚かされた。鬼滅の刃の柄の絵馬こそありませんが、裏面には、願い事や夢では無く、カラーマーカーを使い見事なほどのお気に入りのキャラクターが描いていて、その実力の高さに驚かされます。ここは須佐神社。出雲国に至った須佐之男命は櫛稲田姫を守るためヤマタノオロチを勇猛果敢に退治し、須佐之男命の勇気ある行動と深い愛情は、良縁成就、家庭円満の象徴として尊ばれています。杖道の祖と称えられる夢想権之助は、江戸時代初期に活躍した剣客で、宝満山中で修業中に開眼し「神道夢想流杖術」を大成しました。現在でも杖道愛好家の方々が御神徳を仰ぎ、毎月の神前稽古で技と心を磨いています。 杖道は太刀と杖を使って行われる日本の古武道である。太刀と杖と聞くと、激しい闘いが. 想像できるが、強いぶつかり合いとは無縁である。ここの神域は広く宝満山麓に主要社殿がある下宮と中腹に中宮、宝満山山頂(標高829.m)に鎮座する上宮があり、霊峰宝満山は福岡では最も登山者が多い人気の登山・トレッキングのスポットであった。最澄や空海をはじめ、遣隋使や遣唐使として大陸へ渡る人々はこれから進む航海(道)の安全と成功祈願にこの山に登拝したといわれています。また境内は豊かな緑に囲まれ、現在は桜や紅葉の名所としても親しまれています。ここ福岡にはもうひとつ鬼滅の刃の聖地がある。それは「溝口竈門神社」と言いますが、聖地巡礼数では、豊満山竈門神社の方が多いそうです。

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