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◾️ 軽便鉄道那覇駅跡 ◾️

戦前の沖縄には汽車が走っていました。現在の新那覇バスターミナルの開発で工事中に軽便鉄道那覇駅跡の遺構が見つかりました。一般者向けの現地見学会が行われたので行ってきました。

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写真は、転車台の中心部。手前に穴が4つ空いてます。かつては、木の杭が打ち込まれていて転車台を支えていました。現在は腐ってしまい穴だけが残りました。それでは、なぜ杭が?

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何度か書いていますが、かつての那覇は大部分は海でした。那覇バスターミナルも那覇駅ができる以前は海でした。そこで駅を建造する際、木の杭を打ち込み、煉瓦で作られた転車台などが沈まないようにしました。

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さて転車台は円形なのになぜ(写真の)右側は無いのか?戦前まだ汽車が走っている頃は煉瓦はもっと高ったそうですが、戦後バスターミナルを作る際、邪魔な部分を削ってコンクリートで埋めました。写真の左上にコンクリートの跡が残っています。さらに右側には燃料庫を建てたのですが、その土台を作るために取り壊されました。

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ちなみに転車台の他に、那覇バスターミナルの中心部に近い所、点検施設があった思われる場所から検車台が2つ見つかりました。こちらはマスコミ向けには公開されましたが、一般では見学できませんでした。なんとなくわかると思いますが、溝があり人が中に寝ころび車両を点検していたと推測されます。

こちらは調査が済んだ後は保存されず取り壊しになるそうです…残念。転車台は移築して保存されるそうです。実際の発掘現場で話を聞けて、とても楽しい見学会でした(^^)


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