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運賃(Freight)と輸送費(Carriage)の違い

貿易実務検定という資格試験に挑戦中のYoshiです。

貿易用語には、アルファベットや翻訳された言葉が数多くあり、それらを覚えるのに一苦労です。

中でもIncotermsはなかなかに厄介。今回は、僕がIncotermsを覚えるために苦労した運賃(Freight)輸送費(Carriage)の違いについてです。

そもそもIncotermsとは

貿易業務関係者であれば今更説明する必要もないとは思うのですが、それ以外の方も見ていただいているかもしれないので一応・・・

インコタームズ(Incoterms)とは、国際商業会議所(ICC)が制定した貿易取引条件とその解釈に関する国際規則(International Commercial Termsの略)です。インコタームズが制定される1936年以前は、貿易取引条件の解釈がそれぞれの国で異なり、しばしばトラブルの原因となっていたため、これらの誤解や行きちがいを回避する目的で制定されました。

JETRO(ジェトロ) 日本貿易振興のHPより引用
"https://www.jetro.go.jp/world/qa/04C-070304.html"

「法的拘束力はないけど、貿易の費用負担と危険負担について誤解のない共通条件を作ろう!」というわけで生まれたのがIncoterms。2020年現在では11の条件がまとめられています。

ちなみにメーカーが貿易を行う場合、よく使う条件は2-3個に絞られることが多いみたいです。なので実務を考えると11すべて覚える必要はない。

ただし、先の貿易実務検定に合格するためには、全ての条件を頭に入れておく必要があります (━_━)ゝウーム.

CFRとCPTって何が違うんですか!?

ここからが本題。僕を混乱させたのは Incotermsの条件のうち、CFRCPTの2条件です。

CFT
Cost and Freight(運賃込条件)
CPT
Carriage Paid To(輸送費込条件)

いやいやいや、日本語だけ見て何が違うんだって話ですよ。

CFTは運賃込。CPTは輸送費込。運賃と輸送費って同じ意味合いで使ってたんですけど違うんですか?と。

後日、単語の意味を詳しく調べてみるとわかりました。

freightとは
貨物運送 《★【比較】 《主に英国で用いられる》 では陸上貨物運送には用いない; express より遅く安い》.

Weblio 辞書 より
https://ejje.weblio.jp/content/freight

CFRは海上および内陸水路輸送に限定した条件なのですが、その意味がFreightという単語に込められているようです。微妙なニュアンスの違いって難しい。

一方のCarriageも「運賃」という意味を持ちますが、こちらは輸送手段を限定していない。そしてCPTはいかなる輸送手段にも適した条件となっています。

貿易実務検定当日、Incotermsに関する問題で「運賃」という言葉が出てきた場合は「海上および内陸水路輸送に限定」ということを思い出せるようにしようと思いました。

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