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「東京ドーム何個分」に代わる表現を考えてみた

先日Twitterで、こんなツイートを見かけました。

このツイートへのリプライやいいねの数を見る限り、どうやらこれに共感する人は多いようです。

正直、最初は「いや、わかりやすいけどなぁ…」と思ってしまいました。しかし冷静に考えると、自分は東京ドーム行ったこともあれば、高校時代は野球部だったので、東京ドームの広さを簡単にイメージできて当然です。

逆に、東京ドームに行ったことがないような人にとっては、「わかりづらい表現」ということになります。

調べてみると、こんな記事を発見しました。

「東京ドーム〇個分」をイメージできるか? というアンケートで、結果は以下の通り。

・大体イメージできる 5.9%・とりあえず巨大さは伝わる 51.8%・想像しづらい 42.3%

イメージできるのは、わずか6%。私が想像していたよりもはるかに少ない数字です。自分がわかるからといって、みんながわかるわけじゃない。こういう思い込みは要注意だなと反省しました。

であれば、これに代わる表現はないのか?


やっぱり、「東京ドーム」が一番?

例えば「東京ディズニーランド」の広さを表現するときに、「東京ドーム約11個分」と言うよりもわかりやすい表現はないのでしょうか?

誰もがイメージしやすい広さということで、「たたみ◯畳分」はどうでしょうか?

そうすると、東京ディズニーランドは、「たたみ約28万畳分」ということになります(計算が間違ってなければ…)。もはや、広さをまったく想像できません。当然ですが、比較対象が小さすぎるとダメなのです。

では、それなりの広さがあって、多くの人がその広さをイメージできるところってどこでしょうか?

代々木公園? 東京ビッグサイト? 上野動物園?

もしかしたら、「東京ドーム」より行ったことがある人は多いかもしれません。でも、例えば大阪の人に「代々木公園◯個分」と言っても、全く想像できないですよね。

そう考えると、「東京ドーム◯個分」はなかなか優秀です。東京ドームに行ったことがなくても、仮に甲子園球場に行ったことがあれば、まぁなんとなくの大きさはイメージできるからです。

ただ厳密にいえば、ヤフオクドームなんかは東京ドームの1.5倍あったりするので、微妙な認識のズレは出てくるのですが…。


相手に合わせて表現を変える

冒頭のツイートに遭遇して以来、それなりの広さがあって、「東京ドーム」より万人がイメージしやすい場所を必死に考えているのですが、なかなか思い浮かびません。

無難なのは、相手によって使い分けるという方法でしょうか。

巨人ファンが相手なら間違いなく「東京ドーム◯個分」で伝わるし、野球には興味ないけど毎年必ずビッグサイトには行っているという人であれば「ビッグサイトの東展示棟◯個分」のほうが伝わるはずです。

ただし、これはあくまで妥協案。本当は、もっと万人に通じるものがほしい。


発想を変えてみる

最初は「東京ドームに代わる場所」を考えていましたが、要は広さがイメージできればいいので、「◯個分」という発想自体を変えてみるとどうでしょうか?

「東京ディズニーランドは、周りを1周歩くと約40分かかる広さです」

こう表現すると、多くの人がイメージしやすいと思うのですが、いかがでしょうか?(ちなみに、正確な距離は測っていません)

文章は少し長くなりますが、いろいろ考えてみた結果、現時点ではこの表現が一番いいような気がしています。

少なくとも、何の疑問も持たずに「東京ドーム◯個分」という表現を使うよりはずっといいでしょう。

「いや、もっと万人がイメージしやすい表現がある」という方は、ぜひぜひコメントしていただけると嬉しいです。

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