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チューリップ賞 2020【予想】

阪神ジュベナイルフィリーズの1~4着馬が揃い踏みとなった桜花賞前哨戦、チューリップ賞。2歳女王となった④レシステンシアは1000m通過57秒5のハイラップで逃げならが、ラスト3Fを 11秒7 - 11秒5 - 11秒9 のメンバー最速上がりでまとめて5馬身差をつけた。
あれから3か月、その5馬身差は縮まったのか広がったのか、新興勢力の台頭はあるのか。

チューリップ賞 過去

例年、緩いペースからの瞬発力勝負になるレースだが、今年は④レシステンシアの他、年明けのフェアリーステークスを逃げ切った⑩スマイルカナも出走。どちらもタメて切れるタイプではないだけに例年通りのペースになるかどうか。

ソエが出たこともあって桜花賞直行の話もあった④レシステンシアが、ノーザンファーム生産馬であるにもかかわらず、直行ではなく一度使うことにしたのは、使うたびに上げていった昨秋のパフォーマンスから、この後の桜花賞→NHKマイルカップを見据えてのことだろう。
瞬発力勝負となった桜花賞で敗れた同じダイワメジャー産駒のメジャーエンブレムを思えば、今さら控える競馬を試す意味もない。
今年いまひとつ波に乗り切れない北村友騎手としても勝利が欲しいところで、出たなりでハナに立つことになりそう。

その④レシステンシアに外から並び掛けて行きそうなのが⑩スマイルカナだが、控えて掛かった赤松賞で7着、先手を取った3戦で3勝。
賞金は足りているので今回は改めて番手からの競馬を試す可能性が高く、折り合いを欠くことがなければ2番手。

そして、前々走の白梅賞をスローペースで逃げ切った③スマートリアンはテンの速さでは先の2頭に劣るのだが、前走のエルフィンステークスでも掛かったように折り合いを欠いて2頭に競る可能性がある。

前に行きそうな馬の中では脆さのある③スマートリアンと⑩スマイルカナに比べると、④レシステンシアは競られても構わず潰してしまいそうな精神力で分があると見る。
ただし、同じ2週目であっても、阪神ジュベナイルフィリーズよりほど速くはない今の阪神の馬場と状態面を考えて、58秒台~59秒台前半ぐらいで差し脚を伸ばせる馬を考えたい。

阪神ジュベナイルフィリーズの3着馬①クラヴァシュドールは賞金的に微妙なラインにいるため、上位人気馬の中では一番勝負度合いが高く、鞍上もデムーロ騎手にスイッチ。中内田厩舎だけに仕上げも大丈夫だろうが、一番乗り難しい最内枠に入った。
マルターズディオサを差せなかった阪神ジュベナイルフィリーズと、サリオスに0秒2差と迫ったサウジアラビアRCから、緩いペースからの瞬発力戦がベストのはずで、例年なら本命だが、今回は軽視したい。

チェーンオブラブが2着したフェアリーステークスは内の先行馬が有利な馬場状態を外から追い込んでのもの。前日に行われた古馬2勝クラスより1000m通過が0秒4遅い流れながら、走破時計が同一。
リステッドレースのリゲルステークスが比較対象の阪神ジュベナイルフィリーズ組と比べると見劣るが、実際に1000m通過59秒の流れから差す競馬で上がり最速をマークしている点は大きく、母系にDanzigを持っていることも魅力。また、賞金面でもまだ不確定な立場だけに最低でも2着は欲しいと思っているだろう。
阪神外回りへのコース替わりもプラスに働きそうで、少なくとも⑩スマイルカナは逆転可能と見る。

10年前の本レース勝ち馬ショウリュウムーンの娘⑥ショウリュウハルは前走の白菊賞で上がり2位を記録して勝っているが、少頭数でのスローペースによる恩恵があったものと見る。

ウーマンズハートは1000m通過63秒5の新馬戦と、61秒4の新潟2歳ステークスを差して連勝した後、阪神ジュベナイルフィリーズでは57秒5を先行して4着。さすがに厳しかったはずで、今回はタメて末脚を伸ばす競馬に徹してくるはず。母系にStorm Cat と Daizig を持っており、

阪神ジュベナイルフィリーズは6番人気ながら2着に好走した⑬マルターズディオサは今回も5~6番人気の低評価になりそう。
先行しながら差してきたクラヴァシュドールを最後まで抜かせなかった底力は評価すべき。

3戦目で未勝利を脱出した⑭ピーエムピンコはデビューから3戦すべて最速上がりをマークしており、その上がりはデビュー戦から次位に0秒3差、0秒4差、0秒5差をつけており、前走で1000m通過59秒3のペースを差し切っているのもプラス。堅実に走る馬だけに大外から無欲の追い込みが。
母父ハービンジャーは Danzig系。

本命は⑬マルターズディオサ
本日5レースでも勝利を挙げたキズナ産駒で、Storm Cat 持ち。
阪神ジュベナイルフィリーズでは好スタートを決めたこともあって先行したが、未勝利戦とサフラン賞はいずれも上がり最速33秒8をマークする差す競馬で連勝してきた馬。先行したところで④レシステンシアには敵わないことは見えているはずで、賞金的にも余裕があることから今回は脚をタメる競馬で勝負してくるはず。
複勝でも2倍近くつきそう。

【結論】
単複 ⑬マルターズディオサ

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