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京都牝馬ステークス 2020【反省】

京都牝馬ステークス 結果

連続開催最終週を締めくくる牝馬限定重賞は、雨の影響で2週連続の重馬場で行われた。
ペースは京都外回り1400mらしくスローペースで坂の下りから3Fの決め手勝負。後方からでは届かないポジションが重要なレースとなった。


勝った⑰サウンドキアラは大外枠ではあったが、3角までに内から4頭目あたり好位の外につけて終始抜群の手応え。直線では他馬とは一頭違う伸び脚で着差以上の完勝を収めた。
これで京都は4連勝の【6.1.0.1】。重賞を連勝する充実ぶりではあるが、元々京都はスペシャリストを生みやすい舞台。左回り③④③⑦着は気になるし、
六波羅特別を1分32秒8で勝っているが、どちらかと言えば時計が掛かった方がいいタイプではある。

先行策から直線では馬場の荒れた内目を突いて早め先頭の形で2着に粘った⑨プールヴィル。マイルでは④⑤⑥⑫⑬と実績に乏しく軽視していたが、
欧州型 Red God 系×欧州型 Gray Sovereign 系で、フィリーズレビューを稍重で勝っている重馬場巧者だったことに加えて、前有利の展開の恩恵もあった。
マイルの成績を前述したが、1400mはこれで【3.4.0.0】のスペシャリストぶり。プラス24kgと昨秋からの成長も示した。

3着⑥メイショウグロッケは予想記事でも書いたように前走のターコイズステークスは2連勝で臨んでいた馬で、そのターコイズステークスにしても、シゲルピンクダイヤとタイム差なしの5着。13番人気まで人気が落ちるのは意外だった。
メイショウサムソン産駒だけに重馬場もプラスだったはずで、スローペースで早めに動いた大野騎手の好判断も好走の要因。
重賞を勝ち切るにはもうワンパンチ欲しいし、1400mよりは距離延びて良さそう。

昨年13番人気で3着に入った⑫アマルフィコーストは今年も12番人気の低評価。好スタートを決めて先行する競馬を見せたが、直線でじりじり伸びたものの4着まで。展開の恩恵があったことは確かだが、これまで稍重~重馬場の道悪では③⑧⑩着で、掲示板を外した3戦中2回が道悪。
重賞好走経験がありながら人気になりにくい馬だが、近場の京都・阪神・中京開催で、良馬場で行われた1400m~1600m戦に限ると【2.2.3.0】。昨年も次走の阪神牝馬ステークスを12番人気で2着と好走しており、また穴を開けるだろうから気を付けたい。

4番人気の②ビーチサンバは今日の流れでは出遅れた時点で厳しかったが、直線は真ん中を突く競馬でロスを最小限に抑えた競馬。後方から上がり最速をマークしており、重馬場は大丈夫そうだし、距離も1400〜1600mあたりが良さそう。
これで【1.3.1.4】となったが、スタートに難があるので頭勝負は改善されない限り今後も難しい。

2番人気に推された⑬シゲルピンクダイヤは0秒7差の7着。血統的に適性ありと見ていたので複勝圏は固いと考えていたので、この凡走は意外だった。
1000m通過59秒9は2着だったチューリップ賞と同じで、桜花賞(2着)も秋華賞(3着)もターコイズステークス(3着)もそれより速いタイムでの通過。1400mが忙しかったというより、ゲート入りを嫌がるなど気持ちがレースに向かっていなかったことが理由ではないか。
メンバーレベルが高いとは言えないチューリップ賞で2着に走っているものの、当時は桜花賞の出走権がかかったマイナス10kgの仕上げ。昨秋のローズステークスでは4着に敗れており、休み明けはあまり良くないのかも知れない。

3連勝と勢いに乗っての重賞挑戦となった⑭ドナウデルタも出遅れた時点で厳しかったが、道中から進路に苦労し、直線に入ってからも大外も大外まで持ち出すロスの大きい競馬だった。

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重馬場の未勝利戦と稍重の石清水ステークスも勝っており、道悪の影響があったようには思えず、追い切りでもたれていたとの話もあるし、疲れもあったかも知れない。

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