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Qujila EPIC期リマスター記念クロスレビュー(4) 番外編:「Qujila」 BEST20 in EPIC periodクロスレビュー(前編)


〜オープニング〜

@tpopsreryo:
さて、昨日までに密やかに行われましたQujila「MIX/花カラスNEON」の全曲聴き比べ企画に続きまして、今日からはQujila BEST10 in EPIC period、EPICレコード在籍時のQujila楽曲カウントダウン企画です。いつものjunnoviさんとのコラボとなります。
さて、進め方なのですが、何やらjunnoviさんは10曲に絞りきれず20曲やりたいとのたまっておりますw しかも番外編で5曲ほどの+αがあるらしいのですが・・・。では番外編はなにゆえ番外編なのか、そこを聞いてみたいと思います。いかがですか?

@junnovi:
だって収まりが悪かったんだもん。仕方ないよ~。番外編5曲はEPIC卒業後の作品から好きなのを選んだら5曲まで絞れたよっていう意味です、ハイw

@tpopsreryo:
では進め方とすればまず番外編からいきますか? こちらは番外編といえばもう1曲しか思い浮かばないので、ほぼお任せしてしまうわけですがw

@junnovi:
了解ですw んじゃ、曲名だけ紹介するね。

番外編1:「エリコ」
(アルバム「二人のラジオを鳴らそうよ」(2013年))

番外編2:「えいえんの種まき」
(アルバム「二人のラジオを鳴らそうよ」(2013年))

番外編3:「ロンド」
(アルバム「二人のラジオを鳴らそうよ」(2013年))


番外編4:「日曜日のピエロ」
(アルバム「木星クラブ」(1995年))
番外編5:「アザミ」
(アルバム「木星クラブ」(1995年))

といった具合です。共通するのは、私自身、自転車をこぎながら何度本気の声で歌ったか分からないくらい歌った点ですw
あ、ちなみにこれら5曲の並びですけど、一応順位になってます。番外編の中でも特に好きなのは「エリコ」って曲です。チカブー(注:junnoviさんの娘さんです)も好きだよ~。

@tpopsreryo:
なるほど〜。今Apple Musicの試聴音源で聴いているのですが、チカちゃんが渋過ぎるw 全体的にフォーキーですねえ。個人的な守備範囲ではないですが、やはり後年はそういうタイプのサウンドに行き着くわけですね。

@junnovi:
ヤンさん(注:junnoviさんの奥さんです)はこの曲について「何で個人名を出すのか分からない。」と言ってますw そうやねフォーキーやね。「エリコ」はyoutubeで良いのがあります。

あと「エリコ」については私の過去のTwitterでの呟きで「Qujilaの「エリコ」は何度も何度も丁寧に口にして歌う。特に「♪夢の帰り道は風が強く吹いて、遠い地平線のドアが閉じる~」のくだりは切なく胸が軋むほどで、どこか達観した強さや、果てしなく暗い広がりに思いを馳せ、ため息をついてしまう。歌うことが楽しくて仕方なくなる。歌いたい!」なんてことを2014年の11月に書いてますね。日に日に寒くなっていく季節の中に気持ちを曲に重ねやすいんでしょうね。
あと2014年の5月には「くじら「エリコ」の愁いに満ちた優しい歌に胸が締め付けられてしまう。そしてその胸の苦しみから自分を放ちたく、声を上げて歌ってしまう。どうしても歌ってしまう。」なんて呟いてます。これ、れっきとしたファンのコメントじゃないか!!www

@tpopsreryo:
うむ〜、アコギに耐性の余りないワタシのような音楽志向にはいまいち乗り切れない部分もありますが、もともとQujilaのファン層というのはこのようなフォーキーメロディアス路線に賛同するのがあるべき姿だと思うので、これで良いと思います。どこか他人事で怒られちゃうかなw
動画で見てもやはり渋いねw そして相変わらずヤンさんは手厳しいw なお、ちなみに番外編でワタシが挙げるとすれば「砂の子供」(12インチシングル「砂の子供」)一択ですね。サウンドコラージュのイントロだけでも只者でないのがわかるしね。グッと引き込まれるサビも良い。

@junnovi:
こういう音楽志向になると、Qujilaのアイデンティティって何ってことになりそうなんだけど、私はずっと杉林恭雄の詩の世界にそのDNAはあるって思ってきたから、問題なかったかな。また彼の描く世界はこういうフォーキーで生演奏的なものと相性がとても良いよね。
それが今回「MIX花カラスNEON」の全曲レビューで、センセが強く指摘してくれたんだけど、リズムが重要だったということを認識し、変容したなぁとも思えたのでした。今の作品にデジタルとかテクノ魂とかファンキーさを見ることはほぼ無理だもんね。
そうだよね。「砂の子供」の、このしっとりとしてるけど、薄いヴェールのかかった独特のトーンは、中々ないし、サビの無駄のないメロディも秀逸だよね。今も時々聞いてますよ~。
あと「日曜日のピエロ」は「SOUND JUNPO vol.1」(注:2005年にjunnoviさんが選曲・私ことtpopsreryoとのクロスレビュー付きの歌詞カード・ジャケット、全て完全自主制作にて知り合いだけに配布された編集されたオムニバス盤。誰も知らないw)にも収録されました。当時から好きでした。好きな理由は(SOUND JUNPO vol.1の)ライナーノーツに沢山書いたよ。あと「アザミ」は昔ライブで直接リクエストしたら杉林氏は快く引き受けてくれて歌ってくれた思い出の曲なのです。

@tpopsreryo:
まあ初期の頃もアコースティックなのになんか変だぞ!?っていう立ち位置だったわけで、そういう個性に引っかかっていたわけなのですが、得てして行き着くべきところに行ったわけで不思議ではないですね。原マスミと同じ道を行ってますし、だから対バンもおかしくなかったわけでw
そして「SOUND JUNPO vol.1」を確認してみると、ワタシのコメントほとんどないしw もう完全に専門外という認識だったのかもね。そしてそれはどうも現在になってもほぼ同印象ですね。こうした志向を踏まえて今回のベスト20が選定されましたがw

@junnovi:
うおっ見てくれたんだセンセw あの手作り感満載で、感情を盛れるだけ盛り込んだ企画アルバムw アリガトね~。ということでBEST20へ参る準備ができた感じでござんすね。Qujilaに求めるものがビミョーに違うセンセと私のBEST20。どうなるでしょw

@tpopsreryo:
そうですね、そろそろ行きましょうか? 恐らく読めないと思うなあ今回は。それでは早速20位から行ってみましょうか? 例のごとくワタシからということで良いですか?

@junnovi:
了解ですセンセ。よろしくお願いします。そうだよね。絶対に食い違ったランキングだよ~w


tpopsreryo第20位:「たまご」

 詞・曲:杉林恭雄 編:くじら・清水靖晃・小野誠彦
(アルバム「Tamago」収録:1986年)

@tpopsreryo:
それではQujilaベスト20:第20位「たまご」(2nd「Tamago」収録)。音の粒を転がしたようなイントロが魅力の楽曲。今ならアコギだけでも成立しそうな世界観ですが。80年代後半という時期だけあって、スチールドラム系音色と乾いた清水靖晃SAXとのコントラストが美しい。

@junnovi:
ここで「たまご」ですか! そうやね。まさにOPから魅力満載の曲なのです。20位に収まってくれてありがとうと言いたいですねw

junnovi第20位:「サンデー・モーニング」

 詞・曲:杉林恭雄 編:くじら
(アルバム「PANORAMA」収録:1985年)

@junnovi:
Qujilaベスト20:第20位「サンデー・モーニング」。この曲はバスドラがドンドンと鼓膜に響く。「トゥトゥ、トゥルットゥル~」という何とも陽気でチープでチャイナな感じのコーラスといい「う~ランラ」というコーラスといい他にはない味わい。
幼稚園のお遊戯ソングっぽくて。しかもテンポ速いから誰もついて来れなさそうでw
実際、リマスター復刻盤では中国語も収録されたね。明るく照らす暖かい太陽が思い浮かんで良い曲。

@tpopsreryo:
ああ、このらしくない曲かw 能天気なコーラスがどこからしくないというか、1stアルバムにありがちな試行錯誤の楽曲な印象だったんですけど、結構そうでもないみたいなのですね。なるほどなるほど。

@junnovi:
ん~どうだろ。私は間違いなくQujilaファンのリファレンスにはなれないと思うんで、この曲の特異さを好むというのは賛否分かれるかもね。


tpopsreryo第19位:「OPERA」

 詞:杉林恭雄 曲:杉林恭雄・楠 均・Q 編:Qujila
(12インチシングル「NEON」収録:1987年)

@tpopsreryo:
Qujilaベスト20:第19位「OPERA」(12inch「NEON」収録)。珍しいロックな曲調。NEONバージョンはラフな感じでロック魂に拍車がかかっています。ギターの妙なグニャグニャした音の伸ばし方等サウンド面ではただで終わってたまるかというひねくれた意思を感じます。

@junnovi:
またもや驚きですセンセ。ここに「OPERA」が来ますかッ!? そっかー。しかもセンセはこの曲については「MIX<NEON」だったもんね。先の番外編のフォーキーな話のくだりにも繋がるけど、この一筋縄では的なこだわりがこの時期結構あったよね、Qujilaって。

@tpopsreryo:
そのとおりで、ワンコードであってもファンキーであってもフォーキーでも、「ただじゃすまさんぞ!」っていう心意気が溢れ出して止まっていないんですよね。そこが当時の彼らの魅力の1つだったのではないかなあと思うのです。

@junnovi:
そそ。「何かヘン」とか、「言葉で上手く言えんけど、何か変わってる」とか、「なんか違う」みたいな、その”ズレ”みたいなのを、意図的に作ってた人たちだったように思うね。今回のMIX全曲レビューとか20曲選出とかで、私の考えが変遷しています。

junnovi第19位:「RAIN」

 詞・曲:杉林恭雄 編:杉林恭雄・Como-Lee・外間隆史・冨田恵一
(アルバム「Cobalt Boy」収録:1993年)

@junnovi:
Qujilaベスト20:第19位「RAIN」私はアルバム『Cobalt Boy』を避けている訳でも、嫌いな訳でもないんだけど、ライブに行っても歌わないし、ファンからもリクエストはとんとないと思うしで、気の毒な作品。極端なまでに私小説的で、内にこもって閉じられた感じなのが、Qujilaらしくないのかも。私は前作の「in my soul」とは打って変わって緯度の高いシリアスで硬質で冷たい音と、杉林の歌詞の世界との親和性は高いと思う。
この曲は80年代の角川の青春映画のテーマソングにも使われても良いような感じの雰囲気を持っていて、サビに入る前のユニゾンで4つ音が降下するところも映画的ドラマチックさでカッコ良い。

@tpopsreryo:
それ来ましたか〜。個人的には「Cobalt Boy」のような黒歴史的な作品にはもっともっと注目してほしいと、Qujilaだけでなくても常々思っているんですけどね。

@junnovi:
この曲の何とも言えないトーンは好きでね、対して「REIHO」とかは無理なんですわw 何かさ~、話おっきくしてまうけど、男って年取ると大概陰気臭くなるやん、そういった翳りみたいなのがこのアルバムの大事な個性やと思うね。雨というイメージにも良く合うよ。

@tpopsreryo:
まあ、個人的な印象では、単に80年代に猫も杓子もテクノポップをやりたがったように、この作品も90年代前半という時代はみんなこぞってハウスをやりたがっていたという立ち位置にあるのではないかと、ただそれだけのような気もしていますねw


tpopsreryo第18位:「DRAGON」

 詞・曲:杉林恭雄 編:くじら・清水靖晃・小野誠彦
(アルバム「Tamago」収録:1986年)

@tpopsreryo:
Qujilaベスト20:第18位「DRAGON」(2nd「Tamago」収録)。重厚感もあり派手さも備えたアルバムのオープニングを飾る曲。不穏なストリングスやアタック音が鋭いブラス音、アウアウアウアウの中毒性、インダストリアルなリズム、挑戦的ながらワンコードのシンプルさが秀逸。

@junnovi:
そっか、ここに「DRAGON」ランクインですか。この曲は杉林氏が良くライブで今にも泣きそうな顔をしながら歌ってます。気の毒な気持ちになりますw 勿論こんなとんがった攻撃的なサウンドではないけれど、女の人の声が呪いがかってて怖いよね~。アルバムのタイトルが「たまご」って何か緩そうな感じやのに、こんな風に意表を突くような始まり方って、やっぱり意図的だよね。

junnovi第18位:「象のダンスホール」

 作詞・作曲:杉林恭雄 編曲:Qujila "Dragon" Orchestra
(アルバム「in my soul」収録:1992年)


@junnovi:
Qujilaベスト20:第18位「象のダンスホール」。アルバム「in my soul」から唯一の曲になりました。このアルバムはQujilaの数ある中で最も緯度の低い作品ですが、それも結構楽しめるのです。杉林はどこか無理をしてなくもなさそうだけど、色々なことにチャレンジをするあたりにとても共感する。
コーラスワークが「MIX」あたりと対照的に開放的で安穏としていて、ホンキートンクなピアノもQujilaっぽくないかも知れないけど、私それはそれで良いと思う。「僕らもニューオリンズサウンドをやってみたかったんです、どうですか?」みたいな感じでしょうか。

@tpopsreryo:
この頃のサウンドは大分落ち着いて来たというよりか、端から見て不思議バンドであった彼らが、「島の娘」以降を経て市民権を得始めた面もありましたね。この音楽性はやや専門外なので、ここでどうこう言える立場にある程聴き込んでもいないので特にコメントはないですね・・。


tpopsreryo第17位:「オレンジ」

 詞:杉林恭雄 曲:杉林恭雄・楠 均・Q 編:Qujila
(アルバム「MIX」収録:1988年)

@tpopsreryo:
Qujilaベスト20:第17位「オレンジ」(3rd「MIX」収録)。上の動画はNEONバージョンですが・・・。ブラスも入って華美に装飾された明るめのオプティミスティックな楽曲。コクのあるシンセベース、笑うようなイントロのシンセSE、そして含蓄のあるリズムワーク、ラストには珍しくオケヒットも入って精一杯の派手さを演出。

@junnovi:
何か思った以上に早く「MIX」あたりの作品がポンポン出てくるんで驚いてます。この曲はセンセも私も「MIX>NEON」だったもんね。よかよかw

junnovi第17位:「ランドリー」

 詞・曲:杉林恭雄 編:バナナ
(アルバム「PANORAMA」収録:1985年)

@junnovi:
Qujilaベスト20:第17位「ランドリー」まず、ベースの音が好き。そしてバスドラの鼓膜をブォンブォンと押してくる感じが独特で好き。どこか純日本風なメロディなんだけど、バックの音が電子音の洪水で、そのアンマッチな筈なのに、まとまっているのが面白くて良い。ファーストらしく荒削りなところもなくはないけど、不思議なアイデアをどんどんと盛り込む実験精神は、当時から健在であり、そしてやはり確信犯だったなと。

@tpopsreryo:
まあこの曲はアレンジがBANANAだからねw この手のタイプのエレクトリック方面を曝け出すのに本当に長けていましたよね。原マスミとか安全地帯等が「聴ける」サウンドになっているのはBANANAの功績大ですからね。


tpopsreryo第16位:「I LOVE YOU」

 詞・曲:杉林恭雄 編:杉林恭雄・Como-Lee
(アルバム「Cobalt Boy」収録:1993年)

@tpopsreryo:
Qujilaベスト20:第16位「I LOVE YOU」(7th「Cobalt Boy」収録)。分離が良くハンドクラップが目立つリズムマシンなトラック、リゾートポップのような開き直った曲調、妙なアクセントとなるトーキングモジュレーター、意外と聴き所満載の直球過ぎるタイトルの楽曲。

@junnovi:
おっとまたしてもアルバム「Cobalt Boy」からですかセンセ!?w 同アルバムで私が聴く曲をついでに書きますと「LIFE?」「RAIN」「I LOVE YOU」「TOWN」といった塩梅です。どないでしょ。

@tpopsreryo:
「Cobalt Boy」からはこれが初登場ですぜ。それにしてもそれまでの作品とは音の質が良い悪いとかではなく全然違うねw

@junnovi:
あ、そっか。私が出したんでした。完全にぼけてるわ・・・。ゴメンナサイ。
このアルバムはあんなに前作が緯度が低くて南の島の~みたいな感じだったのに、急にこんな風に急な方向転換だったから、戸惑ったよね。それでも当時は結構聴いたよ。

junnovi第16位:「MONKEY」

 詞:杉林恭雄 曲:杉林恭雄・楠 均・Q 編:Qujila
(アルバム「MIX」収録:1988年)

@junnovi:
Qujilaベスト20:第16位「MONKEY」やっぱりカッコイイでしょうこの曲は。演奏している本人達が嬉しくやってそうなのが伝わって来るほどに、聴き手の私は思わず盛り上がってくる。挿入節のチューリップのバカバカしさもたまらない。
アルバム「MIX」は、リマスターして本当にイメージが変わった。こんなにホットで面白いアルバムだったなんてね!! これはアルバム「PANORAMA」のリマスターのおかげで、「PANORAMA」の面白さを知ったのと似ている。

@tpopsreryo:
丁寧な作りのリマスターだったので、細部まで聴き取ることができて再発見もあったし、良い企画だったと思います。丁寧と言う部分に人柄を感じるというか・・w

@junnovi:
リマスターと一言で言っても、玉石混交だって聞くけど、そうなんだね。私は正直言うと、あんましわかんない。「あ、聞こえる聞こえる!」みたいな程度w


tpopsreryo第15位:「鋼」

 詞・曲:杉林恭雄 編:くじら
(アルバム「PANORAMA」収録:1985年)

@tpopsreryo:
Qujilaベスト20:第15位「鋼」(1st「PANORAMA」収録)。ジャストなマシナリーリズム。若さ溢れる熱気を感じる歌唱。彼らには珍しくスピード溢れる高速ビートにシャープなキレを感じます。メジャー進出でいきなりこの激しさをかましてくる斜に構えた姿はまさにニューウェーブ。

@junnovi:
「鋼」か~。確かにセンセのコメント通り、このやり方はニューウェーブって言えるねw 私はこの曲は「ガ、ガ」って2段構えで響いてくるピアノの音が好き。中間奏もセンセの言うとおり若さが溢れ漲ってるよね。うんうん。


junnovi第15位:「リクエスト」

 詞・曲:杉林恭雄 編:くじら
(アルバム「メロン」収録:1990年)

@junnovi:
Qujilaベスト20:第15位「リクエスト」アルバム「メロン」から選んだこの曲は、どこか賃貸アパートの生活臭が強く漂う曲。ブルースっぽい作りで、私はそれが苦手なんだけど、この曲は私が馴染みやすいひねりが沢山あって、好きな曲になっている。
あと、プリンスみたいなテケテケテケテケテケ・・・と同じ音程を延々と鳴らし続けるギターとか、三毛猫みたいな「フアァ~~~」というあたりが特に引っかかるんですわ。あと、杉林の歌詞もすごく身近な呟きや愚痴になっていているところも面白いかなと。

@tpopsreryo:
ノーマークでしたわ。プリンスと三毛猫が一緒に出てくるレビューも面白いなあw

@junnovi:
え、ホント? 確かに生活感満載の、夢も希望もない、ちょっとした愚痴や呟きを歌にした曲なんで、流されそうなんだけど、私ホントにこの曲好きでね。あ~この倦怠期に入った感の強いカポーの何もかもがめんどくさくなるさまを、活写したって感じが、異質で好きなんです。


tpopsreryo第14位:「LIFE?」

 詞・曲:杉林恭雄 編:杉林恭雄・Como-Lee・Todd Okawa
(アルバム「Cobalt Boy」収録:1993年)

@tpopsreryo:
Qujilaベスト20:第14位「LIFE?」(7th「Cobalt Boy」収録)。最初このアルバムを聴いてこのエレクトロビートが流れて来たときのファンのリアルタイムの反応が見たかったw ハウスなリズムにネバネバしたシンセフレーズ、艶っぽいレディボイスサンプルが淡々と響く。

@junnovi:
「LIFE?」が1曲目でしょ?このシリアスさで圧倒されたなぁ。何か暗いよ~って思いました。それまで数作品がずっと近くに居た感じだったので、急に遠く離れていったような感じでしたね。
ほかのファンの人たちはどうだったんだろ、たしかに「なかったことになってる作品」っていうのがこの10年余りの定まった評価って感じかも。だとしたら何かもったいないね。Qujilaって「違和感」が重要なファクターだろうからこれもそのうちの一つとも言えそうだしね。

junnovi第14位:「ハモニカ」

 詞・曲:杉林恭雄 編:くじら
(アルバム「島の娘」収録:1989年)


@junnovi:
Qujilaベスト20:第14位「ハモニカ」。2つのアコースティックギターの重なり、メンバーのコーラスの重なり、この2点で選んだ。この曲はEPICソニーの音楽番組「eZ」でも放送されたことがあって、その時のテイクでは、「カラス」のような輪唱コーラスが聞ける。これが実に素晴らしい絶品だった。「eZ」のQujilaといえば、「火星」も放送されたんだけど、そのテイクもスリリングで攻撃的な楠のドラミングに瞠目したっけ。今度ソニーのオーダーメイドファクトリーで「島の娘」が復刻されるかもしれないけれど(何か最近は申込の伸びる勢いが止まってきてるね・・・)、復刻された暁にはこれらのテイクも入れて欲しい限り。恐らくPV集をDVDで出すことは、さすがにないだろうから・・・。なので音だけでも是非!!(注:その後めでたく復刻されました:そのテイクは入りませんでしたが→その後DVD集「“カメラ” & 8 CLIPS - QUJILA VIDEO COLLECTION」でめでたく収録)
と思ってたら、youtubeに「eZ」で放送された「火星」がアップされてました。画像は悪いのですが、音はとてもきれいなので、センセ、感想聞かせてください。楠、終始小技大技イッパイです。やりすぎw(注:その後動画は消されました)

@tpopsreryo:
やはり来ましたね「島の娘」。さて、果たしてワタシランキングにこの作品からは入るのでしょうか?w
「火星」、相変わらずのワンコードw エレドラも入れつつの細かい技の効いた楠ドラムですが、それほど驚きはないかなあ。こういうグルーヴよりもファンキーなのが似合っているというか。

@junnovi:
センセのランキングにアルバム「島の娘」からは1曲も出ないでしょw やる前から判ってるよ~w そんなにダメ? とかいう私もどうしても聴かない曲が数曲あるのが正直なところなんですけどね・・・w
おお!そうですか~。私はこのPVを当時とても驚いて何度も観たんだわ。ポコスカポコスカを全部一人で演ってる!って。で「この人何考えてるんだろ?って思った。時々失敗したのか判んないんだけど、口をへの字にして首を横に振って納得してない表情作ったりしててねw


tpopsreryo第13位:「カラス」

 詞:杉林恭雄 曲:杉林恭雄・楠 均・Q 編:Qujila
(アルバム「MIX」収録:1988年)

@tpopsreryo:
Qujilaベスト20:第13位「カラス」(3rd「MIX」収録)。開放的なメロディにストリングスの絶妙な挿入で全てを持っていく名曲。優しい輪唱コーラスのバックを淡々とリズムを刻む。サウンドでは夏の田舎を散歩する感覚なんですが、タイトルは「カラス」。詩を見ないワタシには奥が深い。

@junnovi:
おお!「カラス」だ~! 情景という点で言えば、私は枯れた野原のイメージ。枯草の中に紛れ込んでいる乾ききった茶色い木の実をくちばしで探し出してるようなそんな感じ。センセは夏なんだ~。色々だね!面白いです! 私自身の詳しいコメントは、後に取っておきますwww
あ~でも13位でも嬉しいですよ、センセ。ありがとうございますって当人に代わってお礼を言いたい私w このストリングスと輪唱コーラスを指摘してくれただけで私は十分です!

@tpopsreryo:
これはリマスターのおかげですね。物凄く自然にストリングスが染み渡って来たので、小野誠彦のマスタリングが優れているのだと思います。

@junnovi:
そうなんだ、なるほどね。元々のマスタリングが良いと、リマスターをする際にも大きく影響するんだね。小野誠彦、コム・デ・ギャルソンだけじゃなかったんだ~。


junnovi第13位:「エア・アタック」

 詞・曲:杉林恭雄 編:くじら
(アルバム「PANORAMA」収録:1985年)

@junnovi:
Qujilaベスト20:第13位「エア・アタック」。変わったリズムで先鋭的な仕上がりなのが良い。全くフォークのフォの字もない。サビの「オエオエオエオエ!!」という発狂した様なコーラスが少し怖いw 途中からはとうとうロケット花火まで飛んでるし~!

@tpopsreryo:
これもニューウェーブ期の賜物的な楽曲ですよね。わざとコーラスで奇をてらってみたり、シンセもフィーチャーされて今では考えられないタイプの音ですねえ。惜しむらくは単純なギターかなw

@junnovi:
そう、このギター。元の原稿メモには書いていたんだけど、省いちゃいました。2番に入るところからドラムスが加わるけど、入り方が好き。それでもやっぱりギターが耳に付くね。


tpopsreryo第12位:「Curve」

 詞・曲:杉林恭雄 編:杉林恭雄・Todd Okawa
(アルバム「Cobalt Boy」収録:1993年)

@tpopsreryo:
Qujilaベスト20:第12位「Curve」(7th「Cobalt Boy」収録)。この作品3曲目。この曲こそこれまでの楽曲と音的に一線を画していると思います。シンセ&ギターにブラスが絡み、攻撃的なリズムはサビになるとさらに暴れ回って・・。ワウの効いたギターソロも激し過ぎる。

@junnovi:
ううっ「Curve」ですか・・・。確かに「♪コバルトの波よ~」って歌ってるくらいだから、ここに実はキーワードが有ったわけで、そこを看過してます、私。アルバムもこのあたりまで聴き進めると、正直言って戸惑いも頂点に達してて、幾ら曲の中で何かやってても、驚きもしなければ聴きとどめたりもしない状態に陥っている頃に登場するんで、ごめんなさいとしか言いようがないです。センセの言うとおり、確かに異質さの核心がここにあると言っても過言じゃないね。

@tpopsreryo:
まあ杉林楽曲という必要性がない程スノッブなサウンドになってますからね。ただこの下世話な感じは神様が人間界に降りて来たような親しみも覚えてくるのですよ。ここらへんはもう好みの違いですねえ。


junnovi第12位:「オレンジ」

 詞:杉林恭雄 曲:杉林恭雄・楠 均・Q 編:Qujila
(アルバム「MIX」収録:1988年)

@junnovi:
Qujilaベスト20:第12位「オレンジ」。この曲はメロディ自体が持つエネルギーがとても好みで、フルーティーなグミグミ感や派手さが何とも素晴らしい。思わず一緒に歌ってしまうほど。それくらい魅力に満ちた曲。この曲を「MIX」で1曲目に持ってきたのは正解と言わずして何と言う。  キュッキュッとこっちの胸まで鳴るのである。
あとはサビのメロディがどこか昭和歌謡を大浴場で歌っているような情景を思い起こさせるのも言っておきたいところ。あとは鈴木祥子の楽曲との関連性やね。楽しい楽しい。

@tpopsreryo:
ここでこれが来ましたか〜。この10位まで入りきれないもどかしさもこの曲にはあると思うんですよね。1曲目なのにキラーチューンというところまではいかないというか、正直微妙なんだけど派手なサウンドメイクのおかげでこの位置にいるのだと思います。

@junnovi:
確かにキラーチューンかというとそこまででもないし、アルバム「MIX」の1曲目だという勢いづけの役目は果たしつつも、押し切れない「もどかしさ」はあるように思うね。好きな曲なんだけど、突き抜けた感がないんですよ。うんうん。


tpopsreryo第11位:「ランドリー」

 詞・曲:杉林恭雄 編:バナナ
(アルバム「PANORAMA」収録:1985年)

@tpopsreryo:
Qujilaベスト20:第11位「ランドリー」(1st「PANORAMA」収録)。太田裕美への提供曲のセルフカバー。なので太田バージョンと同じくアレンジは80年代のエレクトロマスターBANANAです。原曲よりも変態的なコーラス(特に間奏)が目立ち。実に生き生きとしています。

@junnovi:
「ランドリー」この曲はいい曲だと思うよ。ギターは確かに安直だけどw

@tpopsreryo:
太田裕美の原曲を聴いていなかったらもっと良かったんだろうけどね。ギターは確かに安直だけどw

junnovi第11位:「ハート・ビート」

 詞・曲:杉林恭雄 編:くじら
(アルバム「PANORAMA」収録:1985年)

@junnovi:
Qujilaベスト20:第11位「ハート・ビート」。デジタルな音が、硬質なものからふんわりしたものまで沢山入っていて楽しいこと。曲自体が優れている。若さ溢れるコーラスワークも面白い。中間奏の他では聞けないようなクリスタルですごく不思議なところ、曲の終わり方の力強くてカッコよくユニバースに消えていく感じも良い。

@tpopsreryo:
ああ、この曲が来るんだ。そんなに派手な楽曲でもないから、こうしたランキングには無縁だと思っていたよ。流石ですね。遥かなる地平線といった曲ですよね。


@tpopsreryo:
というわけでQujila BEST20 in EPIC period、今日は11位までで時間がまいりましたので、10位は明日から、ベストテンカウントダウンということにしたいと思います。よろしくお願いします。

「Qujila」ベストソングカウントダウン20位〜11位 結果

     junnovi         tpopsreryo
第11位 「ハート・ビート」     「ランドリー」
第12位 「オレンジ」       「Curve」
第13位 「エア・アタック」    「カラス」
第14位 「ハモニカ」       「LIFE?」
第15位 「リクエスト」      「鋼」
第16位 「MONKEY」      「I LOVE YOU」
第17位 「ランドリー」      「オレンジ」
第18位 「象のダンスホール」   「DRAGON」
第19位 「RAIN」           「OPERA」
第20位   「サンデー・モーニング 」 「たまご」



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