「海外は学費無料」を知ることの本当の意義

ヨーロッパでは大学の学費が日本と比べて安いです。

さらに英語で質の高い教育を受けることができる北欧の大学の中には、未だに学費が無料の国もあります。

こんな記事を書いていると、「学費はただじゃん、ラッキー!で海外にいってしまう日本人を増やしてしまうのでは?」という声が上がりそうです。だから発信を控えたほうがいいのでは、と批判されそうです。

しかし、ぼくはそれでも発信をやめる必要はないように思います。

そもそも「学費無料だからラッキー!」でいけるほど留学は簡単ではありません。生活費の負担はもちろんありますし、学生ビザ取得の壁もあります。

また、渡欧したからといって天国があるわけではないのは当然です。失業率はヨーロッパのほうが高いですし、冬は暗くて寒くて長いし、飯はやっぱ日本食のほうが美味しいです。ラッキー!というテンションで行けるほど楽なものではない点がひとつ。

「大学の学費が無料である国が地球上にある」ことを知ることの本質は、日本では本当に教育機会の平等が実現されているのか?を疑うことにあります。大学の進学にお金を払うことが実は当たり前なわけではないということ、その気づきがもたらすことは何かを考えるということです。これは学費の高い、アメリカやイギリスしか知らないと気づけないことです。如何に私たちの世界の常識が英米に偏っているか気づかされます。

なお日本の海外留学の奨学金を利用することを優先しろとは思いません。なぜなら学費や滞在費を捻出するために奨学金に申請することと、学費が安い海外の大学にいくことも、どちらも教育機会の平等を前にすれば同じことだからです。どちらの手段であってもすべての人には教育を受ける権利があります。あと、日本の海外留学の奨学金は色々と縛りが多いのも事実です。海外に出したのに結局、日本企業への就職を促すようなものだったりと...。

加えて、GDPにしめる教育費支出は日本は先進国の中でも圧倒的に低くて、そもそも申請できる奨学金が少ないこと、返済しなくてもいい給付型奨学金も少ないです。

これが先進国並みになって肩を並べてくれない限り、まっとうとは言えないでしょう。

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