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精神面から見るディープインパクト産駒。語る上で外せない鮮度。その特徴と狙い方。

ディープインパクトの訃報。
Twitterのタイムラインでも惜しむ声が止まりません。

私は平成産まれでディープインパクトの現役時代というのは当然馬券が買えない年齢で、「凄い馬がいるんだな。」くらいに思ってました。
その中で共に時代を競馬民の方とは想いの濃さが違い過ぎるので、私個人が惜しむ声をあげるのは少し違うなと感じていました。

でもTwitterのあるフォロワーさんから、
「でもディープ産駒のことは腐って落た実愛でるほど考えたやろうし、それが全てやと思います」
と言われました。

自分でも気付いているようで気付いていなかったのですが、たしかにディープ産駒のことについては物凄く考えに考え抜いていたなと思います。

私の競馬予想法としては、
①血統表からその馬の精神面のイメージを作る
②馬柱から"今"どういう馬なのかを読む
③レース映像から①②の確認と、確証を得る

この行程から今回使える前走からのオプションは何か?ってことを考えて最も精神面で優位的な馬を選びだす。
という予想をしております。

なので①の時点でどういう父なのかというのをまず見ますし、それがリーディングサイアーの座を長年守り続けてきたディープインパクトというのは1番見てきていると言っても過言ではありません。
(全然意識したこともなかったですが、、、。)

2020年産まれがラストクロップになるからおそらくディープ産駒が見れるのは6〜7年くらいでしょう。
産駒は走り続けるので私が見てきたディープ産駒精神面から見る特徴、狙い方というのをご紹介していきます。

精神面から見たディープインパクト産駒の特徴

と、その前に、、、。
まずディープインパクト産駒を語る上で外せない基本的な考え方として"鮮度"と呼ばれるものがあります。

鮮度とは

鮮度とは何かというと私の予想の礎であるMの法則の言葉です。
難しい理論なので鮮度について簡単に説明すると、
「馬の状態がフレッシュかどうか。」
馬はフレッシュだと頑張れますし、フレッシュであればあるほど頑張れます。

例えるなら、会社という組織において四月には新入社員が入社してきます。
サラリーマンの皆様ならわかってくださると思いますが、新入社員というのはとても頑張れるものです。
それは気持ちがフレッシュだからです。
(※一部頑張れない個体もあります。)

しかし3年くらい経つと仕事はしますが、頑張らなくなります。
頑張ってるよりこなしてる、という印象です。
やってみないとわからないことが減ってきて、ある程度結果が予想出来るから要領覚えて頑張らずとも仕事が完結してしまいます。

これが実生活における鮮度です。
競走馬にも同じことが言え、中でもディープインパクト産駒は鮮度の高い状態、つまりレース経験や重賞経験が少ない馬ほどハイパフォーマンスを発揮します。
ディープインパクト産駒はその振れ幅が大きいからひとまずは鮮度有りきの馬と思ってください。

前置きが長くなりましたがこの鮮度というものを念頭に特徴についてお話ししていきたいと思います。

①若駒から走る気持ちがある

ご存知の通りデビュー戦からビュンビュン走ってきます。
これは前置きで触れた鮮度面の影響もありますが、ディープインパクト産駒というのは競走馬として必要な前向きさが強くあります。

どんな馬ですかと言われればズバリ、優秀な馬
これは鮮度がもたらすもので鮮度依存型であるが為に、若駒の頃は我慢が効き操縦性がいいということにも繋がります。
デビューからクラシックまで安定して進められる馬がディープインパクト産駒に多いのはこういう背景があるからだと個人的に考えております。

②自分より弱い相手には崩れにくい

①の部分と絡んでくるお話なのですが、前向きな気持ちがある間はしっかり走ってきますのでパフォーマンスのムラが出にくいです。
この自分より弱い相手というのが曖昧な表現なのですが、私は強さとは人気と評しています。

1人気であればそのレースで勝てはしなくても大負けはし辛いといった模様です。
逆に10番人気であればその人気通りに走ってくると思ってます。
しかし前走比で人気急落パターンならまた別の考え方が出来るのでこの場ばかりではないです。

オークスで2着になったカレンブーケドールなんかはその典型的なパターンです。
ディープインパクト産駒では珍しい集中力で走る馬で、多頭数で相手強化で人気落ちならとても美味いパターンです。
鮮度もあり人気上位なら消し辛いことこの上ないのがディープインパクト産駒です。
重賞経験が浅く人気なら◎でなくとも○▲でとりあえず買っとく、でいいと思います。

③早熟、早熟と言われるが早熟ではない

ディープインパクト産駒が早熟と言った声をよく耳にしますが、そうではありません。
あくまでも鮮度だと思います。
どれだけレース数と重賞経験が少ないのか。

それに気付いたのかは知りませんが、そこを上手く使ってくるのがノーザンファーム天栄の馬です。
鮮度を保つ為に一戦必勝ローテで競走馬寿命を上手く騙していると思います。

現4歳馬のディープ産駒でフィエールマンやワグネリアンはという馬は、トライアルレースを挟まないことで鮮度を保有し、本来であれば走れないであろうところまで走っています。
このトライアルを使わずに本番に向かわせることは生涯鮮度を保つことにもなり相対的に競走馬としての寿命を延ばすことにも繋がっていると思います。

あとはアレスバローズ。
この馬は6歳で迎えたCBC賞が2度目の重賞挑戦で重賞初勝利その後北九州記念も連覇。
早熟なら当然走れないし、重賞経験が少ないからという角度で見れば納得。

精神面から見るディープインパクト産駒の狙い方

ではここからは狙い方を。
日頃よく使うベタベタなやつを3つ。

①重賞初挑戦

これはかなりベタで私もよく使います。
買わなくて走られたらやっぱりかあああああとなるくらい走ります。
人気がなければとりあえず、ってレベルです。
ちなみに世代戦では重賞経験ありも古馬においては初の重賞挑戦でも使えます。

②前走からの格下げ戦

ディープインパクト産駒というのは前走よりも強い相手より、前走よりも弱くなるパターンの方がパフォーマンスを発揮することの方が多いと思います。

例えば、前走G1→今回G3、前走G3→今回OP戦。
前走格上げ挑戦では足りないものの今回自己条件に戻すことで能力的に足りるのほもちろんですが、競走馬は前走の記憶を頼りに今回走るので格上で前走味わった「苦」が今回格下で走ることで「楽」に感じます。

そのギャップが馬が走るモチベーションとなりハイパフォーマンスと繋がります。

③安定感のあるタイプの大敗後

このクラスでは実績上位!と言われるような安定して2.3着を繰り返す馬いますよね。
まあこれ言うのは全然構いませんがその馬、いつかは負けます。

しかも大敗。
なんで負けたかわからない馬っていますよね。
それもこの類なのですが、理由はストレスです。

競走馬は万年胃潰瘍と言われるようにストレスとの戦いです。
そのストレスが爆発すると騎手の指示に従わなかったりレースを自ら投げたりします。

しかし蓄積されたストレスが爆発することにより大敗したことで、レースを頑張らなかったことによりストレスの開放が出来ます。
ストレスが抜けたことによってパフォーマンスを上げることが出来るのと、前走大敗したことで人気も落ち着きます。

期待値的にも美味しいので一石二鳥。

まとめ

精神面から見たディープインパクト産駒の特徴

①若駒から走る気持ちがある
②自分より弱い相手には崩れにくい
③早熟、早熟と言われるが早熟ではない

精神面から見たディープインパクト産駒の狙い方

①重賞初挑戦
②前走からの格下げ戦
③安定感のあるタイプの大敗後

普段馬の精神面からの競馬予想をする私なりのディープインパクト産駒の特徴と狙い方です。

これが全てとは言いませんが、なぜ走れたのか?走れなかったのか?回顧する時には当てはまることが多いです。
狙い方に感してもベタに使えるものをチョイスしましたので何かのご参考になれば幸いです。

最後まで読んでくださってありがとうございます。

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