なんらかのレビュー

44
ノート

映画『JOKER』について、何も言えなくなっちゃったけれど、せめてその理由くらいは書いておこうと思う

アメコミ映画のステレオタイプは、「なんか演出が激しくて、中身自体は薄っぺらい」みたいなものじゃないかと思うけれど、少なくとも昨今の映画はそんな大味なものではない、と思う(真面目に観たのは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』と『デッドプール』くらいだけれども)。『JOKER』は、その味の「繊細さ」がずば抜けている。

ざっくりストーリー

母に「どんな時も笑顔で人々を楽しませなさい」と言われて育っ

もっとみる
おすすめ漫画:ガイコツ書店員本田さん(本屋の裏側がみられて楽しい)
16

私は、もう祈ることを信じられない:『天気の子』

(いまさらですけれども
 ややネタバレありなので注意)

恋人の推薦を受けて一緒に観に行ったが、
彼ほど熱くなれなかった。
私は今回が初見ということもあると思うけど
(彼は1回見て、町山智浩さん&宇多丸さんの評を聴いて今回2回目)。

端的な感想

絵は好き。好きなキャラクターもいる。
好きなシーンもある。
音楽と練り上げられるカタルシス、最高。
が、ヒーローとヒロインの(特にヒーロー)の成長、相

もっとみる
おすすめ漫画:ほしとんで(俳句漫画。キャラのバランスが絶妙です)
17

その敵は、永遠に、絶対に、あなたの敵なのか?:『進撃の巨人』

(ややネタバレありですので、今更ですが、未読の方はご注意ください)

絵がうまいに越したことはないが、それよりも大切なのは漫画力だと痛感させられる作品。

新しい方の巻はストーリーが複雑になってきて読む速度が下がったが、3日で全巻(29巻)読んでしまったよ…。

複雑で読みにくいとはいえ、メッセージについて考えると後半こそとても大事だと思う。国にしてもSNSにしても敵対ばっかりが目につく今こそ、読

もっとみる
おすすめ漫画:ほしとんで(俳句漫画。キャラのバランスが絶妙です)
10

私はこの気持ちを知っている:『塩田千春展:魂がふるえる』

辛酸なめ子さんのSPURの記事を読んでから、ずっと行きたいと思っていた塩田千春展に行く(この記事で紹介されてる塩田さんが参加したワークショップが気になりすぎたため)。非常によかった。とても新しいのに、この展示を見て感じた気持ちは、幼いころしょっちゅう感じていたものと同じもののように思われた。例えば、マンションの建物と建物の間で、黄色や水色の透き通るBB弾を拾って、チョコベビーの空き容器にたくさんた

もっとみる
おすすめ漫画:ほしとんで(俳句漫画。キャラのバランスが絶妙です)
10

一人を見つめるとき、世界が広がっていくその不思議さよ:母ではなくて、親になる

山崎ナオコーラさんの文章が好きだ。
シンプルなのにとても変わっているから。
たぶん変わっている(というか未来を生きている?)のは彼女の「考え方」で、それをよくこんなにみんなにわかるようなシンプルな表現に落とし込めるな、といつも感動する。

また、抑制のきいた文章だと思うのに、常に「社会」というか「世界」というかに目を向けて、情熱的に生きているところもよい(情熱的でない部分について、正直に書かれてい

もっとみる
おすすめ漫画:大家さんと僕(元気がないときも読みやすい)
11

『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』のぶつ切りの感想

職場の大変文化的な先輩(たまたま一緒になった外部イベントの帰りの電車で、ガルシア・マルケスの話をして親しくなった←※ただし私がまともに読んだ作品は少ない)が「いいらしい」と仰っていたので、観た。

正直に話すと、

60%くらい寝ていた。

最近はっきりと自覚したが、私はドキュメンタリーを映画館で観るのに向いていない。どんなに興味深いテーマでも、絶対に寝る。

(ただでさえ集中力がないのに、3時間

もっとみる
おすすめ漫画:金剛寺さんは面倒臭い(実験的なコマ割り&唯一無二の絵!)
7
おすすめ漫画:金剛寺さんは面倒臭い(実験的なコマ割り&唯一無二の絵!)
9

裏切られてもむせび泣いても、香取慎吾は前を向く:『凪待ち』レビュー

AERAの記事を読んで気になっていたのだけど、アトロクの映画評を聴いて、もうこれは行くっきゃないな、と。アトロクの映画評がよすぎて、それにすごく引っ張られた観方になってしまったけど、でも聴いてから行けたことに満足している。そうじゃなきゃ見逃してしまうポイントがたくさんあったと思うから。

断片的に感想をまとめておく(どちらかというと、既に観た方向けかも)。

主演の香取慎吾について

・宇多丸さん

もっとみる
おすすめ漫画:ほしとんで(俳句漫画。キャラのバランスが絶妙です)
34