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#レビュー
言葉なんか、覚えてよかったに決まってるだろう!:『ものすごい愛の ものすごい愛し方 ものすごい愛され方』
昔から2ちゃんの嫁大好き&旦那大好きスレが好きだった。(読んだことがない方のために説明すると、パートナーのかわいかった発言や嬉しかった行動を報告しあっている、ほっこりするスレッドである)
ずっと同じ人が好きってすごいな、奇跡だな、と思っていて、私もそこにたどり着きたくて、いろんな事例を集めたくなる。
不幸の話は不幸の話で、刺激が多くてたしかに面白いんだけど、疲れてるとき読むとやられちゃう。疲れ
「パートナーはただ一人」を疑ってみて見えたこと:わたし、恋人が2人います
前から、結婚について思うことがあった。「好きな人が、世界の中でただ一人私だけを選んでくれるって、そんな嬉しいことないなと思うけど、」
「それを受け入れたら、『恋が始まる!』っていう、あのモゾモゾした温かい気持ちはもう永遠に悪者になっちゃって、封印すべきものになっちゃうの?」
「新しく出会った素敵な人に触ってみたいって思う素直な気持ちも、許されなくなっちゃうの?」
結婚は、してみたい。
苗字を
虚しさのにおいがするといいドラマな気がする:獣になれない私たち
タラレバ娘のドラマは、みんなかわいいんだけど、なんだかしっくりこなかった。漫画だと「わあ、好き…この話」って思うのにドラマだとそう思えなくて、全然はまれなくて、なんでかなあと思っていた。
小倉ヒラクさんのブログにあった見解(抜粋すると、原作の「お前ら、現場で汗かけよ」というメッセージが「ツラいこともあるけど、がんばろっ☆」というヌルいエールにすり替わっている、って話)で一旦納得したのだけど、やっ
傲慢なのは脊髄だけにしたい:『彼女は頭が悪いから』レビュー
Ms.エクスキューズの呼び声高き私、矛盾がいっぱいの書評になると思うけどどうか許してほしい。白か黒かに振り分けること、そのことへの疑いを、そのことへの不安を、ここからのレビューで書き綴るつもりだから。ぐらぐらとグレーな記事であることを許してほしい。
まずは文藝春秋booksのサイト、著者姫野カオルコさんのインタビューページから、本の概要を引く。
二年前に起こった、東大生五人による強制わいせつ
不適切なピザのこと:トーキョーエイリアンブラザーズ
ネットに放った感想が著者の方に届く、という経験をこの2年間で何度かして、だから言葉選びには気を付けないといけない、と、そらおそろしくなっているのだけど。
率直に言おう。『トーキョーエイリアンブラザーズ』、すっごく面白かった!とは言えなかった。なんだろう、少しずつ惜しい気がしたのだ。
母が作ってくれたピザに似ているかもしれない。敗因はわからないが、中途半端に生地がぶ厚くなってしまった、ピザ。我々
本は友人、そしてサーフボード:出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと
『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』を読んだ。すぐ読み終えた。めちゃめちゃ面白くてめちゃめちゃ勇気が出た。久しぶりに、人生に前向きになれた。元気を出すためにすることは、たくさん寝ることでも高級スーパーに行くことでもなかった。この本を読むことだった。
まずは手短にあらすじ。
・著者は花田菜々子さん。
ヴィレッジヴァンガードの店長を12年してい