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コンテンツ月記(平成三十一年、卯月)

読んだもの、観たものをすぐ忘れちゃうので、ちょっぴりのメモで記録します。全部さらえたもの&覚えているものだけ…。随時更新。漫画でWeb、ってなってるのは、何巻分かわからないやつです。それ以外の括弧内の数字は、読んだ巻数。

==評価基準(特に記載したいときだけ)==
\(^o^)/ 乾杯。愛。最高の毒なり薬。
φ(..) 特別賞(今後思い出すだろうシーン有等)
==ココカラ==

〜本〜
■苦汁100%

やっと読み終えた。ちょっと長く感じた。野球に興味がないからかもしれない。

でも読んでよかった。比喩が好きだ。
比喩そのものの存在が好きだからたくさん読めるだけでも嬉しいのに、尾崎さんが使う比喩はかわいらしいから特に嬉しい。

その日がどんな一日だったか、比喩で表現している日が度々あって、それがよい。
例えば、「お通しで出てきた煮こごりのような1日」とか、「無断欠勤したバイト先からの着信で震える携帯電話のような、そんな1日」とか。その日をたとえたら何になるかだけで日記をつけたら面白いかもしれない。

人を好きとか嫌いとか、すぐ書くところが自分に似ていてほっとする。嫌いな人相手でも、うまく立ち回っている大人ばっかりで世の中が構成されているような気になって滅入るから。

自分、にめちゃめちゃ目を向けてる人だけど、だから存在が純文学みたいなんだけど、常にメタ思考を働かせているのが面白い。とても今っぽい。インターネットがなかったら、こういう表現って生まれなかったんじゃないかしら、と、すぐ妙に一般化してしまう私のくせ、よくない。人にされるとやなのだから。

冒頭がまず好き。

10代の読者モデルの女の子とバンドメンバーが一緒に撮影をするという企画。 
お洒落カメラマンは「イエス、ハイ、イイネ、うん、イエス、ナイス」と言いながらシャッターを押し続ける。「じゃあ肩に手置いちゃおうか」という指示があって、女の子の手が肩に。その手の震えは俺にしかわからない。無責任なカメラマンにはわからない。 


あとがきも好き。

好きな人を嫌いになったり、服が汚れたり、服を洗ったり、かけたばかりのパーマがとれてきたり、毎日本当に忙しい。誰かに優しくしている暇もないんだ。 
読み忘れている本、読み忘れているのも忘れている本、いつだって、買うのは簡単なのに。 それでも、自分の生活を気に入っている。

それから、「言葉を信じているから、言葉にやられてしまう」という一節に励まされた。
落ち込む日も多いが、私の中の言葉への信念が消えるより、いいかと思えた。

〜漫画〜

■3月のライオン(1-4)\(^o^)/

おそらく一回漫画喫茶で読んだけれど、LINE漫画で途中まで読んで、やっぱりたまらなくなって、読む。

引き込まれるなあ…将棋のことがわからないのに、こんなに引き込まれるのはなぜだろう。

第一にやっぱりこの人の描くキャラクターが好きだ。まずビジュアルがかわいくてかっこいい。うまい、のだけど、うまさがよさじゃないような。好きなものを好きだと語る人の話は面白い、というのに近いような。私は恋人の目が好きだから恋人の絵を描くなら丁寧に目を描きたいと思うけれど、そういうふうに愛情を込めて描かれてる気がする。痩せてる人はその痩せてるところを、ふっくらした人はそのふっくらしたところを、小さい子はおしりのラインを、中学生はその棒のような足を、愛しいなあと思って描いてる感じがする。いろんなタイプの人がそれぞれ素敵。いいなと思う。

第二に、かわいくてポップなところと、それぞれの暗い気持ちとの描かれ方のバランスが絶妙。人間を描いてる、と思う。あかりさんの色気は彼女の寂しさから来ている気がする。あんなに穏やかなのに、猛烈な寂しさを背負っている。ここまでの巻では、れいくんにしかそれを出していないけれど、それを押し留めて笑う彼女の強さたるや。島田さんが、故郷を回想するシーンは暖かくて、だから彼の重荷がどんなに大きいか流れ込むように伝わってきて、やりきれなかった。すごいなあ…。

キャラクターでいえば、モモちゃん(のおしり)、二階堂、が好きだなあ。


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