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プレゼントの発掘

私が必ずわくわくするプレゼントをくれる人が、「なんて素晴らしいセンスなんだ!」と小躍りしてしまうプレゼントをくれる人が、友人やら同僚やらに約4人いる。
逆に言えば、それ以外の人にもらうプレゼントは何かしら「違う」。

例えば、いちごみるく色のはんかち。そんなにまっすぐなピンク色のものを私は絶対に買わない。 例えば、 ぬいぐるみ。同じお金を使うなら、おいしい定食屋に行きたかった。
嵩張るものは欲しくない。香水は使わない。

こんなにわがままな感性を持っている私でも、取り出したミニタオル(もちろん貰い物で、もちろんしっくり来ていない)を見た友達に、お気に入りなの?と聞かれたとき、好みじゃない、と答えることで、ばっちり悲しみに呪われるような気持ちになった。 なんで人が私のために買ってくれたものを、というかその思いを、時間を、簡単に、脊髄反射的に、踏みにじるような人間なんだろう私は、と、自分に心底がっかりした。

私はもう、こういうことで自分にがっかりしたくない。少なくとも、こういう機会を減らしたい、確実に。ということで、少なくとも彼氏には、どんぴしゃで私の欲しいものを当ててほしい。

なぜって、ほとんどが、不正解だからだ。

私の話を聞いて、飽きるほど聞いて、私の気持ちを推し量って、あれもだめこれもだめそれもだめって言われてもめげずに、遺跡発掘作業みたいにあちこちシャベルを入れて、土まみれならば払って、壊れやすければそっと持って、吹いたり掃いたりしてどうにかこうにか輪郭を浮き彫りにしていって、そうしてみつけた奇跡の品をドラえもんみたいに高々と掲げて、私を喜ばせてほしい。

そういう愛だったら、信じてもいい。

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