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香港思い出し旅行記③

中国人の友人と、香港のデモについて話していた。
「警察官がデモ参加者を失明させるような事態はおかしい」と私。
「デモの目的とは無関係に、ただ扇動されて参加し、暴徒化している人もいる。警察官の被害も大きい」と友人。
「デモ参加者の振りをしている警察官もいるとの情報も出ている」と私。
最近、第三国の報道が読めるようになりたくて前よりも英語ができるようになりたいという気持ちが強い。中国でも日本でもない国(報道の自由度が高い国)ではどのように報道されているのだろう?
こういうこと、もっと知りたい。
一方で、自分のことにいっぱいいっぱいでもある。

穏やかだった去年の香港について書く旅行記の第三弾。
先日、TBSラジオ「アフター6ジャンクション」で香港のクイズをやっていて結構答えることができて、「1回行くと、それだけでずいぶん様々なことを学ぶことができるんだな」と実感した。

今日は、香港で食べたものについて書こうと思う。

西多士(フレンチトースト)

私の香港旅行はほとんど『今日も世界のどこかで ひとりっぷ』(※ファッション誌編集者の方によるハイパーハイセンスな旅行本。大好き)の情報に従って遂行されたが、一つだけ違うソースから得た情報があった。

それは「パイナップルパン(菠蘿包)」。
高校の友人がお勧めだと言っていた香港名物である。
クッキー生地のメロンパンに近いパンらしいが、中にバターを入れて食べるらしい。雪山とかでない限り、そのハイカロリーが許される場面はなさそうだが、朝・昼・晩とケーキを食べていた時代もあった私(元ケーキ屋アルバイト)にとっては無問題である。

友人が勧めてくれた店に行き、菠蘿包はないかと尋ねる(雰囲気で)。

なんと・・・売り切れていた

そこで優しそうな店員さんが代わりに勧めてくれたのが、フレンチトーストである。香港でフレンチトーストを食べるって謎、と思いつつ、店員さんが優しそうだからそれを頼んでみることにした(商品そのものよりも売ってる人で買うものを選ぶ女)。せっかくなので、ミルクティーも頼む。

そしてやってきたパン。切ってみると、こうだ。

バター&チーズ&ピーナツバター
(そしてパンは揚げられている)

おいしかったのだが、ミルクティーと相まって、私の飽和甘味量を余裕でオーバーした。私は相当の甘党だけれど、これは・・・。

これは晩御飯にするべきではない。
(しかし、これだけ重いものをどのタイミングで食べるのが正解なのか、私にはわからない)

フレンチトーストの名誉のために、チーズとピーナツバターが合うという発見があったこともお伝えしておきたい。

ベジタブルカレー@翠華餐廳

海外旅行先でいつも悩むのは、「野菜があまり摂取できない」ということである。
各地で、おいしいものの筆頭に挙げられるものについて思い出してみてほしい。なんか・・・肉とか炭水化物とか多くないですか?野菜ちょっぴりでさ。
(例)台湾:小籠包、フランス:クロワッサン、イタリア:ピザ)

ということで、『ひとりっぷ』で紹介されていたベジタブルカレーを食べに行くことにした。

取り扱っている、「翠華餐廳(チョイワーチャンテン)」というお店が、チェーン店だというところも安心だ。あんまりローカルなレストランだと、払うべきお金がよくわからなかったりするからな。私はびびりだからそういうのは無理だ。

『ひとりっぷ』には、こうある。

なにが素晴らしいって、ファミレス的な店なのに化学調味料不使用とか、オーガニックな材料を使っていたりとか、スピリットがマジメなんです。

ますます期待である。

一人で海外旅行するとき、店員さんに話しかけるのにはいつも大変な勇気がいる。翠華餐廳はチェーン店で香港中にあるというから、1店舗ずつはそこまで混まないのでは・・・と思っていた私が甘かった。非常に混んでいる。

そして、店員さんの「今くそ忙しいから話しかけないでくれ」オーラが、すごい

こういう忙しそうな飲食店では、ちょっと間の抜けていそうな(失礼!)、それでいて中堅みたいな男性に話しかけるに限る。

ややぽっちゃりした男性の店員さんは、私のオーダーを取り終えると、どこから来たのか聞いてくる。私が「日本です」と答えると、簡単な日本語で話しかけてくれ、笑う。忙しそうな女性に何か言われて、去っていく。忙しい中でも話しかけてくれて、ありがたいな。一人で海外をうろうろしているとやっぱり気が張るので(道もよくわからないし、治安のいい場所だとしても貴重品の管理が気になる)、こういう時間に救われる。

混んでいる割に配膳している人が少ないな、というのは外国人の私から見てもはっきりとわかって、だから料理はなかなか来ない。
しかし旅行中は、平時のランチみたいに、たったの1時間で店まで行き、食事を済ませ、職場に戻る必要はない。嬉しくてメニューを熟読する。周囲を観察する。

ようやく来たカレーは、オクラやナスがダイナミックに入っていて、ココナッツみたいな風味がしてとてもおいしかった。このあとの旅程ではたくさん中華料理を食べたから、最初に毛色の違うものを食べておいたことは正解だったと思う。

もう一つ想定外だったことがある。
ファミレス風ということだったが、値段はまったくファミレス風ではない
海外で外食するとき、日本のように「そこまで高くないけど結構おいしい料理」が食べられる、ということは意外と難しいことが多い。

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