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宮城県&仙台市の宿泊税に関するパブリックコメントへ回答を送りました。

以下のサイトで2024年3月28日まで募集しています。
https://www.city.sendai.jp/contentsoushutsu/kouryuujinkoukakudai_public-comment.html

送った内容をここに公開します。
投稿ページは記入欄が質問1〜5に分かれていましたので、それを「章」のように使用しました。
各章ごとに以下に投稿内容を記載します。
他の方々のお役に立つかどうか分かりませんが…ご参考まで…。


ご意見1
まずは今回このようなパブリックコメント実施を良き事と思います。では早速。

今までの検討会議における資料や議事録を拝見して…
梅原委員や岩松委員の発言は、現場サイドの方々からの意見として至極真っ当と思います。
既に徴収されている入湯税においてさえ、年間どれ程の税収があり、それがどのように使われたのか詳細な資料がありません。
この様な状態で宿泊税導入が進むことに強い懸念を覚えます。
現在のように公共事業評価を必要な都度ごと行うのではなく、事務事業評価のように一律に行って公表していれば、
資料が必要になってから作成しなくても短時間で必要な情報が揃い、より正確な現状把握が可能となる事で、
より良い判断が議会のみならず、議員、(今回のような)会議の委員や資料作成に関わる市役所の方々、市民の間でも行えるようになり、行政の費用対効果も含め、その質の向上に寄与するのではないかと考えます。


ご意見2
仮に…200円の宿泊税が導入されたとして…
これは、宿泊施設が本来値上げ可能な分を、行政が阻害するという構図です。
宿泊施設自体の値上げなら、施設のメンテナンスやサービスの向上、社員の給与などに使われることは想像に難くありません。
その結果宿泊者数の向上や客単価の向上があれば、結果的に税収の向上に繋がるのではないでしょうか。


ご意見3
私は仙台市内でタクシーのドライバーを生業とする者ですが、
県外から出張で仙台にいらしたお客様の話をひとつご紹介します。

お客様出張時の旅費精算に関して…
条件1:
旅費精算は社内において人手不足の折その手間を省くため、可能な限り会社から支給されたクレジットカードで精算する。
例外として現金支払いの場合、領収書での精算は可能だが、会社としても社員としても手間がかかり、望ましくない。
条件2:
交通費も同様に会社支給のクレジットカードで精算するが、これは宿泊費には含まれない。
条件3:
どの宿泊施設を利用するかはその社員に任されるが、宿泊地域によって会社から支給される宿泊費に上限が設けられている。

以上の事から、宿泊する本人としては全てクレジットカードで精算可能で会社が設定する宿泊費の上限を超えない事が望ましい。
下手をすると出張の度に一部自腹を切ることになりかねない。

このお客様にとって今後、宮城県&仙台市の宿泊税が導入された場合…
会社が設定する宿泊費を超えてしまう上に、宿泊費を現金で収める場合、旅費の精算時に会社、社員共に当然別途手間がかかる。
今回の出張先は仙台市内の企業で、宿泊先も仙台市内のホテルを取ったが、宿泊費の上限をあと100円で超える所だった。
もし宿泊税が導入されて200円〜300円プラスになったら、多少交通費がかかっても仙台市以外のホテルに宿泊を決めたはず。
実際に今回の宿泊先選定においては、仙石線沿線にある多賀城市のホテルが2つ候補に入っていた。

…このような話がお客様から聞こえるのが現状です。


ご意見4
以上の意見を踏まえ、逆説的ですが、既に宿泊税を導入している自治体に対抗する形で、
「宮城県&仙台市は今後も宿泊税を導入しません」と宣言してはいかがでしょう。
東北最大の都市である宮城県&仙台市が宿泊税の先陣を切れば、同地域の他自治体も追随する可能性が高くなります。
そうすることが東北全体の宿泊客増加につながるでしょうか?
東北地域内の地元に住まう方々が、同じ東北の他県に宿泊に行った時もこの宿泊税はかかってしまうことになりかねません。
それは飢えた蛸が自らの足を食う構図に似て、同じ東北地域住民のためになるとは思えないのです。
東北以外の地域から宿泊に来る方々にとっても、既に宿泊税を導入している地域に比べ、
それを取らないと宣言しているのですから、予算的に有力な選択肢になる可能性が上がるのではないか…と考えます。
行政がそのように宣言すれば、地元の民間業者が自発的に行動を起こすでしょうし、行政側にとってもそのコストは低く抑えられるのではないでしょうか。
以降、各々健全な誘致合戦が繰り広げられることは想像に難くありませんし、それは利用者(旅行客)にとっても望ましいことではないかと考えます。


ご意見5
総務省にて国民負担率が公表されています。

https://www.mof.go.jp/policy/budget/topics/futanritsu/20230221.html

見通しは例年低く見積もられていますので、令和5年度の46.8%は今後も観察するとして…
実際には令和4年度の実績見込みである47.5%が現状に近いことと思います。
最近の事例としては、税と名がついていなくても普段庶民が必要とする電気料金から徴収されているエネルギー賦課金が増額される予定です。
これ程の税金(国民負担)は、宿泊施設利用者のみならず、ホテル旅館など宿泊を生業とする方々にもかかっています。
納税者たる庶民のこの様な現状を把握した上で宿泊税の導入をお考えですか?
一納税者としてはありえません。
税の納入先が違うから…という言い訳をよく耳にしますが、庶民一人一人の財布からこれ程の(率の)税や賦課金が徴収されている…という認識を持って下さい。

以上、この地域に住まい、
地元のタクシードライバーであり、
休日には地元のみならず東北の他県にドライブや宿泊に行く人であり、
みやぎ減税会の管理人でもある私からの意見です。

以上、よろしくご査収下さい。


…以上、回答でした。
ちなみに仙台市でのパブリックコメント回答後には、次のような画面が表示されます。スクリーンショット撮っておきましょう。

パブコメ回答完了画面

…長々とお付き合いありがとうございます。今回投稿した意見が反映されるかどうかは分かりませんが…同県に住まう私からの意見をみやぎ減税会名義で送ってみました。
今回は以上です😊


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