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日本なのにドル払い? 日本国内の”アメリカ”を探す沖縄旅行レポ

有り難いことに、入社4ヶ月目の私も会社から2万円の旅費補助を頂いたので、日本国内の”アメリカ”を探すため、沖縄へ向かった。これはそのレポートである。

弊社・トライシージャパンでは、Go To トラベルキャンペーンなどの実態を調査する目的で、全勤務者を対象に、今年も2万円を上限とした国内旅行に対して補助を行いました。本記事はレポートとして掲載するものです。なお本旅行は、緊急事態宣言期間中に実施したものではありません。

背景

TRAICYの読者なら理解してくれる方も多いと思うが、コロナ禍も3年目を迎え、私は、もう限界だ。海外旅行に行けない現状に耐えられない。私が最後に渡航したのは、2018年。7月~8月にはロサンゼルスに、12月には高校の修学旅行で台湾に飛んだ。台湾も良かったのだが、アメリカかぶれだった私にとって、特にあのアメリカ渡航は夢のようだった。2週間の滞在は秒で過ぎた。確かあの頃は電動キックボードがアメリカで流行りだした頃で、街中を走っているのを見かけた記憶がある。2022年現在では、日本でも東京などで導入が進んでいるが、2018年にあの景色が見られたアメリカというのは、やはり最先端を行っていたのだと今になってふと思った。ほかにも、日本とは全く違う街の風景に感動した覚えがある。逆に、治安という点では日本の優秀さを痛感したりと、海外渡航から得たものは大きかった。と、前置きが長くなったが、海外に対する気持ちをなんとか国内で消化することができないか、と、”アメリカを感じられる”という情報を得た沖縄へ行ってみることにした。

1日目

航空券はJALカードnaviの減額マイルで発券した。会社からの補助があるということもあり、当日空きがあればファーストクラスへのアップグレードを利用してみようと考えていた。特に羽田から沖縄へ行く便はジェット気流の影響を受け約3時間と、そこそこの時間になるため、コスパは良い。結局、羽田に到着し、残り1席だったところをギリギリ確保できた。

何回見てもこの高級感には見惚れる(JALラウンジへの階段・エスカレーター)
ラウンジでは軽食が提供されるほか、ハーゲンダッツは食べ放題だ

今回の機材はA350-900。ファーストクラスシートの座り心地は最高であった。高度が上がると、客室乗務員の方が機内食を用意してくださった。

機内食を食べることで国際線に乗ったように錯覚した(信じ込んだ)

さて、機内食を食べて一息ついたらもう沖縄に着いたので、ここからは”沖縄のアメリカ”をレポートする。

嘉手納マリーナ

那覇空港からバスに1時間20分程揺られると、米軍施設である「嘉手納マリーナ」に到着する。バーベキュー、海水浴ができるほか、レストランを設け、基地とは違い、誰でも入ることができる施設だ。バスではなく車ならば35分程で着いてしまうので、やはり沖縄旅行はレンタカーで回るのがよいだろう。ここに来たのはレストランが目的。なんとドル払いが基本で、接客も英語、料理はアメリカンなステーキが楽しめるらしいのだ。

看板
看板は英語表記が優先するようだ
英語のメニュー(しかもドル表記)

入店すると当たり前のように英語で話しかけられた。拙い英語を駆使し、なんとか席に案内してもらう。メニューは評判通り英語だった。担当してくれた店員さんは(日本人のようだったが)全ての人に英語で話しかけていた。How are you?と聞かれる不意打ちを喰らった私は、数秒考えた挙げ句にI'm good.しか発せなかった。

悩んだ挙げ句、一番安いステーキを頼んだ

このほか、コーラを頼んだ。おかわりが無料で、机にはコップの他に大きな瓶で置いてもらった。食後にはアイスを注文。合計は24.20ドルだった。

チップ(約10%が相場とされるらしい)も追加

決済はやはりドル建て。Revolutに予めチャージしていた米ドルを使用した。チップは決済後に金額を書き込む謎仕様で、後日請求金額が訂正されていた。アメリカ現地でもこういう運用をしているのだろうか。アメリカでの食事はファストフードか簡易なレストランでしかしたことがないので不明。

美浜アメリカンビレッジ

次は、沖縄旅行で結構有名な場所だと思うが、「美浜アメリカンビレッジ」を紹介する。アメリカンテイストの店が多く並び、また、その街並みも特徴がある。

他にも写真を撮っている観光客が多数居た
アメリカ雑貨・洋服などを取扱う「american depot」
各州のナンバープレートが販売されている

私はやはりカリフォルニア州!ということで購入した。価格は各1,800円。部屋のインテリアに如何。

アメリカンビレッジの街並みは周辺地域のそれから考えればかなり異質

アメリカの雰囲気を感じたり、写真映えを狙ったりするなら、「美浜アメリカンビレッジ」はオススメだ。

2日目

昨日の反省を活かしてカレコを借りた。やはりバスで沖縄を巡るのは厳しいという判断。運転自体は久しぶりではないものの、やはり慣れない土地ということで多少緊張はした。

綺麗なカレコC-HR

コザ地区

アメリカ文化と日本文化が融合した地区、「コザ地区」に行くことに。

コザゲート通りにあるお店
ミリタリーヘアカットなるもの、ドル払いが基本のよう

明らかに、沖縄の他の地区よりも異質な空間が広がっており、裏の路地も車で走ったが、変わった空気が流れていたように思った。

ジミー大山店

次。沖縄県の老舗スーパー「ジミー(Jimmy's)」が、通常のスーパーの品揃えとは違うという情報を入手したため行くことにした。

立派な建物だ
洗剤の類は通常のスーパーにはないものが並ぶ
見たことのない飲み物も
外国産のお菓子が並ぶ

品揃えは充実しており、アメリカ渡航した際に見たポテトチップスや、お菓子も見かけた。沖縄で暮らしている米軍関係者向けに販売しているのだろう。

支払いへ

沖縄といえば2,000円札…。なので、わざわざ琉球銀行まで行って両替した2,000円札で支払った。自動精算機でも対応していたのは驚き。初めて使う紙幣だったので、少し異国に行った気持ちに近いものも味わえた。

帰宅

ゆいレールの駅に居た。沖縄に来てまでキミに会うとは…
帰りは国際線機材
入国審査ビデオも

帰りも減額マイルを使用。たまたま当たった国際線機材にて、入国審査ビデオを見ながら帰京。最後まで海外旅行気分を味わえて幸せだった。

今回の総額

合計は48,130円(細かいものは除く)となった。うち、航空券は、JAL navi 減額マイルキャンペーンを使用して発券しているが、マイルはポイントサイトのレートアップなどを利用して、1マイル=約0.6円で調達しているため、11,366円。そのほか、ファーストクラスへのアップグレードで8,000円、1日目夜に沖縄料理(ソーキそば、海ぶどうなど)で豪遊して5,643円、カーシェア(カレコ)が4,410円、ホテルは東横インのU30を使って3,890円など。普通に旅行すれば航空券だけで往復3万円程は掛かるので、かなり安く抑えられたのではないか。大学生だけにはなってしまうが、JALカードnaviは心の底からおすすめできるカードだ。今回はそれに2万円も補助。会社(編集長)には本当に感謝。

まとめ(感想)

やはり海外旅行に行きたいなと思う気持ちはあり、今回沖縄で色々な”アメリカ”に触れたことでその気持ちは高まった。一方で、沖縄の魅力も発見した旅だった。同じ日本ではあるものの、特色ある地であり、時間が許せばもっと色んなところを巡ってみたかったと感じている。記事には書かなかったが、1日目夜に行った沖縄料理の居酒屋では、民謡の生演奏が行われていて、その歌声に感動した。綺麗な海ももっと見たかった。Go To トラベルキャンペーンの後継施策が出てきた際には是非沖縄へ!今読んで下さっている方にも胸を張ってオススメできる地だった。

いつから気軽に海外へ行けるようになるのか?

日本政府は、2022年3月1日から、指定国以外からの入国かつ新型コロナワクチンの3回接種を受けている場合は待機を免除、また、公共交通機関の使用解禁など大幅に水際対策を緩和した。そして、先日は感染症危険情報のレベル引き下げが行われたことから、JTBやHISがハワイ州へのパッケージツアーの販売再開をするなど、海外渡航へのハードルは確実に下がってきてはいる。ただ、世間の雰囲気的な問題や、勤務先・所属団体などからの許可が降りないなど、以前のように海外へ行ける日はまだまだ先のように思える。先に述べたように、個人的には、海外旅行は国内旅行とは全く違った魅力があると考えているため、1日でも早く以前と同じ状況に戻って欲しい、と心の底から思う。


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