見出し画像

映画祭スタッフの見どころ解説②短編アニメ『カパエマフの魔法石』&映画『アロハの心をうたい継ぐ者』

*2021年10月に開催されるトランスジェンダー映画祭2021で上映予定の作品のみどころをお届けします!

②短編アニメ『カパエマフの魔法石』&映画『アロハの心をうたい継ぐ者』  

*10月15日(金)14時〜 10月17日(日) 23時59分の期間、Vimeoで鑑賞可

普段知る機会の少ないハワイ・ポリネシアの文化圏における、西洋文化的なトランスジェンダーとはまた違うジェンダーのあり方に触れることができる連続作品だ。
太古ハワイ王国では、男性と女性、そして男性と女性の両方を持ち合わせるマフが、自然と調和し暮らしていた。その伝統を引き継ぐ現代のマフ、クムヒナ(ヒナ先生)を描いたのが映画『アロハの心をうたい継ぐ者』だ。同時上映のショートアニメ作品『カパエマフの魔法石』でも、マフはヒーラーやシャーマンの様な特別な役割を持ち、集落を治め、文化の継承に務める者として描かれている。

画像1

クムヒナは古代から続くハワイの文化を子どもたちに伝えたり、通訳として他の文化圏との橋渡しをしている。一方私生活では、年下の夫と喧嘩をしたり仲直りをしたりと親近感のわく一面も見せる。
かつて植民地時代にはハワイの文化は否定され、マフの存在も差別の対象とされた。古代ハワイ王国の文化を伝えるクムヒナは、フラとは心を解き放つことだと子どもたちに訴える。クムヒナの生徒ホオナニもマフのひとりだ。体は女の子のホオナニだが、年末に開催されるフラの発表会でホオナニは男子のセンターに抜擢されることになる。ホオナニが演じるフラのラストシーンは必見だ。

チケットのお求めはこちらから

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?