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映画祭スタッフの見どころ解説④ 映画『最も危険な年』

*2021年10月に開催されるトランスジェンダー映画祭2021で上映予定の作品のみどころをお届けします!

④ 映画『最も危険な年』 

 *10月29日(金)14時〜 10月31日(日) 23時59分の期間、Vimeoで鑑賞可

ひとことで言えば「現在のトランス差別問題のハイライト」的な映画。
2016年、ワシントン州ではトランスジェンダーの公共トイレ利用を保障してきた法案の廃止が議会で議論されることとなる。その上、反LGBTの活動家が公共施設でトランスジェンダーのトイレや更衣室の利用を禁止できる住民投票発議を起こそうとする。トランスジェンダーの子どもを持つ親や支援者たちはこれに危機感を覚え、子どもたちの権利を守るために立ち上がる。
のびのびとしたトランスジェンダーの子どもたちと、かれらをひた向きに支援をする親や大人たちが差別に立ち向かい理解を得ようと奮闘する姿が印象的だ。
この映画は2016年の11月で終わっているが、アメリカでは2017年から”あの”トランプ氏が大統領となる。トランスキッズと支援者たちにとっての危険な年が2016年で終わったはずもないことは想像に難くない。
現在、日本でもSNSを中心にトランスジェンダーの人々の公共トイレの使用や更衣室など男女別の専用スペースの使用について差別的な言説が広まり、それによってトランスジェンダーに対して”漠然と”不安を感じているシスジェンダーの方々もいるだろう。そんな方々にも是非観てほしい。

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