外観要件のことなど

戸籍の性別の変更要件の、外観要件について。
撤廃しないことには、多様性の真の意味が理解されないままだろう。
いろいろな形の性があるというのが前提にあるならば、二元化された外観は関係がない。
外観は単なる思い込みである。

ジェンダーアイデンティティは内側に存在するものであり、個人の中心にあるものである。
体の性の状態とは別ものである。
聞くまでは分からないものである。
どなたからも、直接伺うまでは認識不可能である。

アイデンティティ、自我同一性は個人個人で確立するものである。
医者がどうこういうものではない。
アイデンティティと体の状態が違っているという診断は暴力的でさえある。
アイデンティティの確立に助けが必要ならば、カウンセリングが必要である。
意味を取り違えてはいけない。

ジェンダークリニックの受診から、そこでカウンセリングを受けジェンダーアイデンティティを確立することはあるだろう。
クリニックへ行かなくとも、深い人生経験からジェンダーアイデンティティを確立することはあるだろう。
ジェンダーアイデンティティを苦労しながら、または苦労せずはっきりしていたとしても、自分は自分であるという意識をしっかりともつことが大切である。

自分が何者であるかは、自分しか分からない。

ジェンダーアイデンティティこそが性別であり、それに抵抗のある社会には問題がある。
抵抗があるというのは、受け入れると揺らぐものがあるからだ。

誰もがジェンダーアイデンティティをしっかりともっているだろうか?
考えたことがないという人がいれば、一体何を生きているのだろう?

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