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GEMSCOMPANY 3rd ワンマンライブCHANGENOWAVE!!!全通しました。

 1月に行われたプレシャスストーンから約10ヶ月、マジックソックスからは約2年もの期間が空いていたので、本当に久しぶりの現地でのライブで始まる前はすごくソワソワしてたのを覚えてます。今回の山野ホールは体育館のようなところに椅子を並べたような感じで、こういう会場が初めてだったってのもありました。他にも声出しできなかったり、新体制で初めてのライブだったり、匂わせていた新曲がいつ来るのかなど、様々な不安と期待がないまぜになって開演を待ちわびてました。

 しかしライブが始まると、不安が吹っ飛んでしまうくらいワクワクが止まりませんでした。セトリの一発目に表題曲でもある「CHANGENOWAVE!!!」を持ってきたのも計算なんだろうなと今になって思います。MVで全くダンスをしてないので、曲が始まった瞬間からこれからどんなライブになるんだろうと期待が大きく膨らんだのを覚えてます。「CHANGENOWAVE!!!」のダンスは他の全体曲に比べてメリハリが効いてる感じがして、元々MVで物語調な雰囲気でしたけどライブで聞くとライブならではの曲に聞こえてすごいな~と一人で感動していました。

 初めて生のライブで聞いた曲で言うと、「鮮紅の花」以外全員のソロ曲がそうでしたが、もう全部好きになりましたね。前回のプレストやその他イベントで披露していたものの、やっぱり生のパワーはすごい。もちろん彼女たちがこれまでの期間で大幅に成長しているっていうのもありますが、曲の魅せ方というのがさらに増してるなと感じました。
 ソロ曲が披露されたセトリ順で語ろうと思いますが(間違ってたらすみません)まず「少女聖戦パラドクス」。これ流れてステージの中央にみこみこが立った瞬間、世界観が長谷みことになるんですよね。ステージに立つ長谷デカすぎる。徐々にテンション上げていく曲なので、最初の入りがすごく大事になってくるだろうけど、場数を踏んだからかかなり落ち着いて入れてるように感じた。そこからボルテージを上げていき1番のサビが終わって2番に入っても、テンションが落ちずに上がっていくのは”らしさ”ですよね。完全証明を現地で出来るってだけでもすごく楽しい。
 「LUMINOUS BUTTERFLY」は徹頭徹尾マヤたそ!って雰囲気で、デザラブの大人っぽさを何倍も濃縮したような曲っていうのはシングルを聞いてる時にも感じたのですけど、ダンスを見た時に衝撃走りましたね。みずしーやみこみこのように全員分ソロ専用の衣装欲しいな~って思うけれど、デザラブ衣装がめちゃくちゃ合ってるので、もう完成されてるかのよう。曲、歌声、衣装、ダンス、全てが艷っぽい。音響の影響か、歌声もマヤたその色気をさらに引き立たせてるよう聞こえたので、今まで興味なかった人たちも思わず釘付けになったんじゃないでしょうか。
 ポン姉の「Inperfect light」はまさに歌姫雫さんのための曲とショートバージョンが公開された時から口々に言われ、じぇむかんTVでお披露目された時も歌唱力に驚かされました。その後もオンラインで見るたびにうまいな~と思わされ続けましたが(そもそも最初から持ってる期待を毎回超えてくるだけですごいんですけど)、ライブでは叙情的というか、この曲の底にある感情をすくい上げるような印象を受けた。それもあって表に出す部分のパワーもダイレクトに伝わってその落差が気持ちよかった。ペンラも青で最初は雰囲気に合っているんだけど、サビに入った時にめちゃくちゃテンション上がってるのに落ち着いた青で溢れてるのがギャップを体現しているようで面白かった。
 そんな歌うまの後に流れたのが「深淵のInfinity-Scale」なんですが、もしかしてジェムカンに歌姫増えました……?いやユキノくんだから姫って感じではないのか……。ともかく、もしかしたら一番びっくりしたかもしれない。本人も振り返りの時に調子が良かったと言ってましたが、それにしても歌に圧倒されました。ペンラも赤だったので、余計に感情が高ぶっていたかもしれない。えるすりーでもダンスは見ていたけど、正面でずっと見ていたからか激しさがより一層わかりやすかったのかなと思ったり。
 「ジンセイJust do it!!!表明」はダンスの振付が本当に好きで、多分一番振りコピしながらペンラ振ってる。ピョンピョン跳ねたり、大きくステップしたり腕振り上げたりでめちゃくちゃ元気になれて、これから外部でフェスとかやる時に一発目に持っていっても恥ずかしくない曲で良い。そんな元気120%を体現してる曲なのに、弱い自分を自覚しながらそれでもと奮い立たせる歌詞なのも曲に厚みが出ている。
 日付が変わって2日目に「ファビュラスTOKYO」。「しゃかりきマイライフ」では全体的に可愛く纏まった振り付けですけど、ソロではマヤたそとは違った色気と元気さがレイカ様を象徴しているようで、特に間奏のダンスパートはそんなに踊れるの!?と目が離せませんでした。他のソロ曲もダンスパートがあってありがたい限りなんですけど、レイカ様のこれまで見れてなかった一面を見れたようで、何度も見返したいな~と思えた。あと照明がレイカビームをイメージしていたのか、細いピンスポットが乱舞してたのはちょっとおもしろかったです。
 続いて「メロウ」。これより前に「鮮紅の花」が出てたので、満を持して後半に持ってきたのだろうか。感情を丁寧に歌い上げるみずしーだからこそ、ペンラの光と相まってステージだけじゃなく会場全体が完全に海の底に沈んだような、そんな錯覚を覚えるくらい世界観を表現しているのはさすがの一言。曲調は終始落ち着いているのに、歌声の抑揚だけで感情を動かせるのは本当に歌唱力を磨き上げてきたみずしーの武器だなって改めて実感しました。ダンスがスローな分、指先、つま先にも魂を込めているように感じたのもすごい。全てを丁寧に作り上げたからこそ、観客も巻き込んでステージと一体になったような感覚に陥りました。
 「夢見がちエクスプローラー」はもうそもそも曲自体がリリース当初から大好きで、真っ直ぐななにぬだからこそ、ここまで真っ直ぐな曲が歌えると思っていて、それがライブだと声が耳にダイレクトに届くので、余計にこの曲に詰まってる思いが心に響いてきました。ポップな曲調に感情むき出しなセリフパートと、下手すればちぐはぐな印象になってしまいがちなのに、それら全部なにぬなんだって思わされる。得意のダンスもソロでステージをめいいっぱい使って、メンバーで一番小さいなんて感じさせないのも好き。
 ついでに新曲の「FUN FUN JAPAN~津々浦々四季折々~」にも触れておきましょう。というか電波曲大好き人間としてはようやくか!という気持ちで、もう聞いた瞬間から好きになった。楽しすぎるから毎公演いついかなる時もやってほしい。頭のイントロかかった瞬間から前のめりになり、掛け声からサビに入る構成が最高すぎる。開始1秒からトップギア。ダンスもアップテンポの激しめで、見る抗うつ剤なんじゃないか。惜しむらくは、席が中央寄りで土下座が難しく出来なかったことか。今後のためにコンパクトに土下座する術を身に着けようと思う。

 土星回は公演の目的がすごくはっきりしていて印象に残った。「JAM GEM JUMP」から始まって、ユニット曲を時系列順に披露するという、昔からジェムカン追ってた身としては胸に来るものがあった。別のグループになりますが、去年えのぐさんがドキュメンタリー方式で自身らをライブで振り返っていたのがとても良かったので、最終日にこのセトリはずるい。あと初日に「柚希式シアワセ論」をカバーしていたので、卒業したメンバーの色を振りやすかったのもありがたかったです。JGJを始め、どの曲も思い入れがあるのでライブで聞けるのは本当に嬉しい。特に「メッセージ」は2人向けにブラッシュアップされた振り付けになっていたのが良かったし、みこみこがすごく感情が乗っててうまくなったな……と感激してた。そしてソロ曲がセトリに入ってないのにゴルスパやときドリが無くて、レパートリーが増えてセトリに自由度が増えたなと実感しました。

 そして千秋楽の天王星回のOPで、これまでメンバーのコメントが”3年間で変化したこと”から”未来の私に向けて一言”に変わっていて、変化を受け入れ、前を向いてる姿を見せられるのに弱い私は、すでに瞳に涙が浮かんでしまいました。
 そして公演中にCNW開催までのドキュメンタリーが流れ、ライブのテーマやらセトリなど、メンバー主体で動いていたのがわかって、このライブがなんでここまで良かったかが伝わってきた気がします。
 これまでと違い、メンバーのパフォーマンスにどこか余裕があるというか、いい具合に力が抜けているように感じていました。これは計画段階から関わっていたからライブ全体から曲ひとつまで、明確に何を伝えたいかを把握し意識出来たことが要因なのかなと思います。今持ってる全てのものを全力でぶつけようっていう気持ちもメッセージたり得ますが、その中で伝えたい部分を選び取り、そこをどう表現するかに注力したおかげで、無駄な力が省け、より純度が高いパフォーマンスが出来たのかなと思います。
 初回の地球公演は、MCパートでファンにはおなじみで外れがないカバンの中身チェックで安心感があったし、火星公演は新メンバーのらむちを迎えながら、これまでのメンバーがいたから今があるんだよって伝わってきたし、木星回は中だるみしがちな中日に闇ジェムで笑いを届けてくれ、土星回はユニット曲を全部+新曲を入れた王道だからこそゲストを迎えた挑戦もしていたり、天王星回のアンコールはコールが出来ない今でも楽しめるような工夫を感じてすごく良かったです。
 大人になるとやりたいことと出来ることの差が見えてしまい、挑戦することに億劫になりがちですが(アンコールでインベーダーゲームが出た時、スクエニ関係ないじゃんって思ってしまった。柔軟性を失うと、面白いことってできなくなりますね)、メンバーが趣向を凝らしたから出来たライブなんだなってのがわかって嬉しかったですね。かなり無茶もしたみたいですが……。

 プロデューサーみたいな上層部だけで全て決めていたら、現実的な、ありふれたものになってしまう可能性が高いですが、出来るかわからないけど、とりあえず掛け合ってみようみたいなチャレンジ精神が振り返り配信などを見てても伝わってきた。私は失敗したらそこから学べばいいと日頃思っているので、そういうことが出来る環境なのがすごくいいなぁと感じました。失敗を恐れていたら何も出来ないですからね。それでも、失敗することで積み上げてきたものが失われることを理解していると、なかなか難しいものですが。
 だからこそ、一翔剣さんや尾原さんが”生きるため、生き延びるため”と言ってたことがよくわかりましたね。大人の打算的な部分も大事にしないといけない時もありますが、今回はそれがすごくいい方向に出ていましたね。かなり突っ込んだ内容もありますけど、体の可動域の話なんかも出てきて面白かったです。

 そんなこんなで3rd ワンマンライブCHANGENOWAVE!!!の総評としてはすごく楽しかったです。もちろん感動や興奮などもありましたが、さんでーさんが言うようにすごく笑顔で会場を後にしました。久しぶりにファンの人達に会えたり、物販でブラインド商品をその場で開けるワクワク感、ライブ会場のあの空気感や、声出せずともステージのメンバーを応援したりと、全力で5公演楽しませてくれました。これもライブを1から作ってくれたメンバー、支えてくれたスタッフ、衛生管理を守ってくれた方々、色んな助力があって楽しい時間を過ごすことが出来ました。
 そして短くない時間を歩んできたGEMS COMPANYが、ここが新たな道標を立て、これから未来へと歩み続ける意志を感じました。改めてライブお疲れさまでした。これから先どうCHANGEしていくのか追い続けていきたい、そう思える素晴らしいライブでした。

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