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第6章 銀河と宇宙 54,55

天文宇宙検定1級公式参考書極・宇宙を解く-現代天文学演習」を読んで、わからない用語や整理したい内容をまとめています。
ど素人がまとめていますので、誤り等指摘いただけると嬉しいです。

活動銀河の電波ジェット

クエーサーなどの活動銀河の中心からは、双方向に細長く伸びるプラズマガスのジェットが吹き出している。
これらは電波で観測されるので、電波ジェットとも呼ばれる。
活動銀河のジェットは長大質量ブラックホール近傍から噴出していると考えられているが、そのメカニズムは解明されていない。

超高速運動の観測

活動銀河の電波構造が時間的に変化している様子を観測する。
クエーサー3C273の観測ではその時間変化を観測すると、電波の強い領域の移動速度が光速を遥かに超えているという結果が得られている。

相対論的運動モデル

クエーサー3C273の現象については様々なモデルが考えられた
1)赤方偏移は宇宙論的なものではなく、クエーサーは比較的近くにある
2)移動しているのではなく、順番に光っている(クリスマスツリーモデル)
3)中心部の爆発等の影響で球状のスクリーンが光っている(スクリーンモデル
4)超光速粒子タキオン説
などなど
現在広く受け入れられているのは相対論的な運動による見かけの現象という解釈である。

銀河中心の超大質量ブラックホール

可視光や電波、X線などの観測により、多くの銀河系の中心核には太陽質量の数百万から数十億倍もあるような超大質量ブラックホールがあることがわかっている。
活動銀河以外、アンドロメダ銀河や天の川銀河においても中心には超大質量ブラックホールが存在している。

反響マッピング法

中心からの連続光の変化に対する輝線の強度変化を観測することで、ブラックホールからBLR(広輝線領域)までの距離を求める観測手法である。

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