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小学校の天文教育(学習指導要領)

自分メモ
小学校の学習指導要領(平成29・30・31年改訂学習指導要領)の抜粋

〔第4学年〕

B 生命・地球

⑸ 月と星
 月や星の特徴について,位置の変化や時間の経過に着目して,それらを関係付けて調べる活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。

ア 次のことを理解するとともに,観察,実験などに関する技能を身に付けること。
(ア) 月は日によって形が変わって見え,1日のうちでも時刻によって位置が変わること。
(イ) 空には,明るさや色の違う星があること。
(ウ) 星の集まりは,1日のうちでも時刻によって,並び方は変わらないが,位置が変わること。

イ 月や星の特徴について追究する中で,既習の内容や生活経験を基に,月や星の位置の変化と時間の経過との関係について,根拠のある予想や仮説を発想し,表現すること。

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シミュレーションソフトなどで日周運動をさせて、空全体は動くけど、星の位置関係(星座)は動かないってやるのがセオリーなのかな。
実体験じゃないから知識は得られても体験は得られない。
その意味だと、1時間から1時間半やる観望会で、初めと終わりに星の位置を確認してもらうのは体験になるよねぇ。

"イ"はなんだ?4年生ならほぼ天動説になるけど、それはそれで「既習の内容や生活経験を基に」しているからOKなんだろうな。学んでいることが多い子は、地動説を「根拠のある予想や仮説を発想」して表現できるかはわからないけど。

〔第6学年〕

B 生命・地球

⑸ 月と太陽 月の形の見え方について,月と太陽の位置に着目して,それらの位置関係を多面的に調べる活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。

ア 次のことを理解するとともに,観察,実験などに関する技能を身に付けること。
(ア) 月の輝いている側に太陽があること。また,月の形の見え方は,太陽と月との位置関係によって変わること。

イ 月の形の見え方について追究する中で,月の位置や形と太陽の位置との関係について,より妥当な考えをつくりだし,表現すること。

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月の満ち欠けは、同じくシミュレーションソフトで日中の太陽と月が空に見える見える状態を見せると、実際の空でも確認(体験)しやすい。
ただ、「地上から半月が見えています。ではどういう位置関係になっているか宇宙から見てみましょう」は、視点を変えて見るということを理解できるのであればいいんだけど、発達段階としてその点は微妙という話を聞いた記憶がある。
けど、Mitakaなどでそれをシミュレートするのは有効なんだろうなぁ。
あとはやり方か。。。

"イ"はこっちもよくわからないな。「より妥当な考えをつくりだし」って、どういう考えを持っている状態で学ぶことを想定しているんだろう。。。
天動説?月が球体か円か?、とかかな?
確かに同じ模様が満ち欠けしているから、天動説のまま星空がドームだとすると、月が球体であるとはなかなか思えないかもしれないわな(せめて天に張り付いた半球状の物体か)

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