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星空案内人(星のソムリエ®︎)認定講座を受講してきました

先日、星空案内人(星のソムリエ®︎)認定講座を受講してきました。
晴れて星空案内人(準案内人)になれたわけですが、「準」の文字を取るには実技研修を受けて単位認定されなければならないので、ちょっとハードルが高いです。

星空案内人(星のソムリエ®︎)について、詳しくはこちら

今回はその記録というか感想です。
日程は全4日、朝から夕方までで土日を2回だったので結構ハードです。
(この辺は認定講座を開いている団体によって様々ですね)

1日目

初日は午後からのオリエンテーションがメイン
それでも案内人の意義だったり、一年を通しての星空の内容だったり盛りだくさんです。

正直、内容は知っているものばかりですが、講師の話を聞くのはとても参考になります。
話の仕方、間の取り方、内容、どういった点を気にしているかや持ちネタなど、学ぶことはとっても多いです。

最後にレポートを提出して終了
これが認定の基準になるんですが、こういうの苦手です。
普段、子供たちには「何となく興味を持ってもらえるように」ふわっと話をして楽しんでもらうことを主にしているので、いざ知識を問われると細かい点が怪しくなります。

2日目

この日は朝から夕方までのフルコース

午前中は星座を見つける話がメイン
オリジナルの星座早見盤が用意されていて、これを使って実際の夜空で探すイメージを学びます。
何座が空のどの辺にあり、どういった天体がどこにあるか?それをどう探すか?といった内容です。

午後からはガラッと変わって宇宙の話
(講師は外部の方で、実は顔見知りだったりする)
天文宇宙検定で言うと2級相当かと思いますが、これが結構難しい。
理数系が得意でない方はとっつきにくい分野かもしれませんが、観望会などではこの分野の質問をされることもあるので、知識としては重要です。
そしてレポート提出
天文宇宙検定2級合格者として間違えるわけにいかない!と訳の分からないプレッシャーを背負って解答しました(結果は満点でした、よかったー)

3日目

前回の開催から2週間後
今回は前回の反省(土日で往復4時間を2回やって疲れ果てる)を踏まえて、車中泊をすることにしました
(意外と皆さん泊まったりされていたんですよ)

そしてびっくりすることが一つ
恩師のHさんがいるではないですか!!
初日も同じ指導員仲間のYさんが居てびっくりしたんですけど、それ以上の驚き。
完全に想定外だし、一体どういう繋がりで!?!?
聞けば繋がりは特にないらしく、半ば無理やり見学させてもらったとか。
いやいや、びっくり

3日目の内容は望遠鏡
午前中に望遠鏡の仕組みや種類を学び、午後から組み立て・操作練習です。

午後からの組み立て・操作練習は屋外でやったんですが、5月としてはとっても晴れて暑い中だったので、そこそこ日焼けしたんじゃないでしょうか?
そしてここで活躍?するのがHさん
おもむろに秘密アイテムを出すとある星を探し始めました。

そう、金星です。

光度が-4.1等級ぐらいなので、日中、肉眼でも見える明るさ
それを太陽の位置から東西と高度のずれを計算して見つけるレンズのない望遠鏡のようなものを持ってきていたのです。
望遠鏡の練習をする受講生から少し離れたところで金星を探すHさん
気になってしょうがないw

講座で使用する望遠鏡はビクセンのAP赤道儀に屈折式鏡筒 A80Mfを組み合わせたセット
とっても軽いです。
もう一つ、ポルタII経緯台のもありましたね。
赤道儀タイプと経緯台タイプの違いを学ぶには必要ですね。

APは使ったことがないのですが、そこは天文指導員
なんとかなりますw
むしろ問題は「教わったことができているか?」です。

これはこう使うんだろう。こうなっているはずだ。という思い込みでやってしまわないか?という慣れが怖いんですね。

けど、「さすが慣れていますね」とお褒めの言葉を頂いたのでよかったです。地味に緊張していたんですよー。

そしてそんな傍たでポルタIIを使って金星導入にチャレンジしているHさん
そして悪戦苦闘して導入してしまうところがすごい!
そしてみんな集まるw
そりゃそうだww

青空の中で半月状に見える金星。
なかなか見られるもんじゃないですね。
講座終了後に肉眼と手持ちの双眼鏡でも確認しましたが、Hさんの秘密アイテム、自分も作ろうかな。

4日目

最終日は星空文化と星空案内の実際についてです。
星空文化は苦手分野(というか避けてきた)なのでしっかり聞きました。
星占いについてもお誕生星座について話をすることはあるので、あらためて勉強させてもらいました。

そして午前の星空文化についてのレポートを提出して、無事に星空案内人(準案内人)に認定されました。
認定式で立派な認定証を貰いましたが、認定式でもらうの一番最初だったんですね。
苗字順ではなく申し込み順だったそうで。
確かに受付開始した直後ぐらいに電話して申込書送りましたからねぇ、、、
授与前に認定書読むの待ってるのって人生で最初って初めてだったんじゃないかな。

最後に受講していたみんなで連絡先を交換して解散しました。
合計4日間。
中身が濃くてあっという間でした!
北海道内各地から集まっていたので、どこかの観望会などで会えると良いな〜。

おまけ

3日目の夜、車中泊を決め込んでいたので晴れを期待したのですが、薄雲が広がるという残念な空模様
それでも同じく車中泊や現地泊をする人たちと、近くのホテルで講座の講師をされている方の観望会にお邪魔させていただきました。
薄雲越しですが金星や一等星、後半はわずかな雲の切間から北斗やしし座、望遠鏡を使えばコル・カロリ、ミザール・アルコル、アルギエバなどを見ることができました。(タカハシのFT-150?の見え味はやっぱりすごい!)
21時過ぎにはISSも見れてお客さんたちも大満足だったんじゃないでしょうか。
終わりごろには講座受講生しかいませんでしたので、みんなで星空の勉強です

その後、某山奥で薄明が始まるまで空を見ていましたが、やっぱり雲が取れなくて撮影は断念
3時間ほど仮眠を取って、朝風呂入って4日目に挑みました。
(なので4日目はとっても眠かった。。。)

思ったことなど

講座のスタイルは実施団体でそれぞれだと思うのですが、ほぼほぼ座学というのが気になりました。
中身がとっても濃いので1時間やって休憩という流れの中で中弛みすることはなく、必死についていくことになるのでそうならざるを得ないというのはあるのでしょうが、講師が1時間喋りっぱなしなので負担が大きいんじゃ、と思いました。
受講生間のコミュニケーション促進のために、お互いにディスカッションさせる等の時間はあっても良いのかな、と思いました(時間なさそう。。。)

望遠鏡操作時には月齢を意識できればベスト(上弦の月がいれば実際に導入できる)でしょうが、日程は難しいですね。

準案内人認定を受けた人たちが正案内人を目指す場合、それをどう学ぶんだろう?というのも気になりました。
星空は一人で見て調べることはできますが、あれか?というのは付き纏いますし、望遠鏡操作は持っていないとできないです。
実施団体がサポートできるのがベストですけど、天文台のように常設じゃないとなかなかできないよなぁ、と思いました。
講師の先生がされている観望会にお邪魔するっていうのは、ありなのかな?

宜しければサポートをお願い致します。ご厚意は天文ボランティア活動の資金とさせて頂きます。 これからも星空に興味を持っていただけるような記事を書きたいと思っています。