30 Day Song Challenge Day 25

Day 25 A song I like by an artist no longer living(亡くなったアーティストの曲で好きな曲)

〇17歳の地図/尾崎豊

やっと尾崎の話ができる。大学生の時に好きな男の子が尾崎のファンで、つられてはまった記憶があります。俵万智のエッセイとかでちょっと読んだことあったけど、本格的に聴いたのはこの時が初めてだった。15の夜とか卒業とかI LOVE YOUとか有名なやつはちらっと聴いたことがあるのもあったけど、Seventeen’s mapは初めてで。これ聴いたときに初めて尾崎っていいかもって思ったのかな。そうだった気がする。
シンプルで上下の少ない、ラップみたいなメロディ(こんなこと言ったらhip hopの人に怒られる気がする)に強烈に重たい言葉が次から次乗っかって、ほぼ喋り言葉みたいなもんなのになんかすごく心を打つんだよな。言葉が強すぎる。そう、言葉が強いんですよね。話しかけてくるように歌うじゃないですか。歌ってないときもあるし。ほんとに喋ってる時もある。ドラマのセリフみたいな言い回しで、観客を煽って、鼓舞して、それから歌に入るときとか。アイドルみたいだなあと思いますよね。アイドルなんだろうな。典型的なアイドルの形をしてないけど。
何よりもまず声が天性のものなんですよね。誰にも真似できないあの歌い方。耳元で喋りかけるみたいに歌うんですよね。声が中に沁みてくるっていうか。なんて言えばいいかわかんないんですけど心に突き刺さって抜けなくなるような声なんですよ。I LOVE YOUとか特にそれが活きてると思う。痛みが伝わるっていうか。全部当事者の声っていうか。だめだ何を言っても抽象的になってしまう。簡単でわかりやすい言い方をすると、全部本気で歌ってるのがいいみたいな。いやそりゃ歌手なんだから本気で歌ってるに決まってるんだけど。いつまでも終わらない永遠の青春みたいな全力感。
そしてメッセージが強いんだな。尾崎が長く愛される理由はここにあると思います。色褪せない言葉たち。ものすごい筆圧で書いてあるから何年たっても圧を感じられる。あんなに若くして、あんなにも日本語のセンスが磨かれていた若者、もっと歳いったらどんなになってしまうのか、見てみたかったな。今頃国際的大スターになってるんじゃないだろうか。
「街角では少女が自分を売りながら/泡銭のためになんでもやってるけど」とか。これけっこう衝撃の言葉遣いですよね。オブラートとか知らないんだっていう。でも全然下品とか失礼とかじゃなくて切実さが伝わるから本物だなと思います。わたしも言いたいことがあるときはこれくらい濃い筆圧で書いておくようにしよう。