仕事が出来ない人の話

仕事が出来ない人と聞くと、どんなイメージですか?
私は中堅と言われる年代になりつつあるのですが、入社から4年位は同じ部署に後輩がなかなか入らなかったことや少し特殊なモノを扱っていたこともあってあまり多くの人と仕事することもなく、それほど出来ない人というのと関わることはありませんでした。

その時点で私が思っていた出来ない人というのは
「成果物の出来が悪い(抜け漏れがある)」「手が遅い人」「メールの文章が何言っているかわかりづらい」「報告や連絡が遅い」「注意されても何度か同じことをする」
などでした。
ですが、4年目くらいに異動することになり他の部署でより多くの人と関わるようになったときに気づきました。
上記の人達は出来るわけではないけれど、普通に近い人ということに。。

本当に出来ない人は
「成果物は無い」「やらない」「メールの返信はない」「報告・連絡はない」「注意することがないくらいに何もやらない」
でした。

まずは先輩の話
私はある問題を見つけたので、改善する必要があることを伝え、改善案を出しました。
それほど致命的な問題ではなく、かつ改善する方法もほぼ決まりきっており、普通にやれば1,2日間程度で終わるものでしたが、特に急ぎでもないので1ヶ月程度でスケジュールが組まれました。
その時点で私は他の仕事をしていたこともあり、そのタスクはある先輩が担当することになりました。
さて2018年5月頃にスタートしたこのタスクですが、どうなったと思いますか?現在1年以上経過していますが終わっていません。。
何か想定外のことが起きたのか?どうしても出来ない事情があったのか?手が足らなかったのか?もとのスケジュールが甘かったのか?
全ていいえです。

この先輩は自分は出来ると思っている人なので、担当になった途端に「こういう事も考えなきゃ」「これもある」とアピールを始めます。
(他の殆どの人が、まぁそりゃそれはあるよね・・と思っています。そもそもそれも含めてスケジュールしてる)
そして「考えなきゃ」という割に考えません。そもそも考えなきゃと言っているものは、もうかなりの年月かけてフロー等が決まっているもので、2,3パターンしかありません。
どのパターンでも結果は同じで、人によってやり方の好みがある程度のものですので、考えるというよりはただどれでやるかを決めるというだけです。
どのパターンを選ぶかというのがどの程度どうでもいいかというのを例えてみますが
ノートにペンで何かを書くという結果に対して、ノートを開いてからペンを出すか、ペンを出してからノートを開くかというレベルです。
ただまぁ決められない人というのは一定数いるので、他の人が「このパターンで」と決めてあげます。

ではそれで進むのかというとそうではありません。また同じような感じで止まることもありますし、次は他の人のせいにし始めます。
このタスクは二人で担当して、この先輩がAをやり、もう一人がBをやるとなったとすると、この先輩は確実に「Bが終わっていないので・・」と言います。
もう一人に聞くともう何週間も前に終わって、終わったと伝えていますとなります。
そもそも二人で分割したタスクは、前後関係があるものではないので、Bが終わっていなくてもAは終わらせられます。にも関わらず上記の言い訳をした上でAが終わっていない。

この件は週次で行っている会議で報告しているのですが、この感じが延々と続いている状態です。
(最初の方は色々な方がつついたりしていましたが、段々何を言っていいかわからなくなってきて、何も言わなくなってきました)
このタスクは上に書いたとおり、それほど重要度もなく緊急度も高くなく、難易度も低いという出来ない人向けの仕事ではあるのですが、ここまで長引くと他にサポートをつけるorもう担当を変えるかという話にもなります。
ただ逆にこれほど出来ない人向けの仕事というのは他にないので、これすら出来ないとなると何も振れないのです。。
そのためやり切ってもらおうとなってはいるのですが、いつ終わるんでしょうね・・


続いて後輩の話
私は人に教えるというのが好きな方なので、今まで部活とかで後輩に教えるというのは特に苦に思ったことのない人間でした。(教えるのが上手い下手は別として・・)
ただここ2,3年新入社員に教えるというのが大変苦になりました。。それより上4年目とかの子は特に思わなかったんですけどね。。
何故かというと、私は教師でもないしパパやママじゃないんだが、、と思うようなレベルだったからです。
私の職業は技術職なので、技術がわからんというのは仕方のないことです。そこに関して教えることに何も抵抗はありません。
次に社会人としてというのも、新入社員なので仕方のない部分もあります。そこについても特に何も思いません。
ただ大人としてというより人としての部分は、教える気がしないです。

例えば、新入社員の上司(私の上司)から「研修を受けてほしいので、この中から受講したいの選ぶか何か他に受講したいのがあればそれを返信してください」とメールが来ました。
皆さんはどうしますか?大体の人がそうだと思いますが、私でしたら単純に「これを受けたいです」と返信します。
この後輩はどうしたか、”無視”です。
しかも上司からも私からも何回か返信してねと伝えた上でです。

この後輩は他にも「これをいつまでにやってみてといってもやらない」「連絡もなしにほぼ毎日遅刻してくる」「ミスしているのは明白なのにミスしていないと言いはる」などこのレベルになると教える気がしなくなります。
この後輩が特殊だと言われればそうかもしれないのですが、この2,3年売り手市場になってからのレベルは似たようなものです。
他の後輩も「手順書通りにやってみてと伝えて、手順をすっ飛ばして出来ないと言ってくるx10/2h程度」「期限は守らない」「メモを取らずに何度も同じことをする」とか技術者でも社会人としてでもなく、人としてどうかという人ばかりです。

このレベルの後輩は不要なんですよね。この人達に払う給料を新しい技術に費やしたい。技術者として、社会人として出来ていない人は教えれば、大体が出来るようになっていきます。
ただ人としての部分は教える気にならないので、育たないし、一生できないから要らないです。(こういう人たちは多少教えても覚える気がないのか、学ばないので結局育たないですしね)

今4年目の子は、入社当初は技術者としては全く知識がなかったですが、社会人としてはある程度、人としては十分だったので、2年目・3年目になる頃には結構自分でできるようになっていました。
ただ今2年目・3年目の子は、入社当初に技術者としては多少知識があったものの、人として駄目なレベルだったので、今も重要なことは出来ません。

私は自分ができる人間だとは思っていませんが、最近周りにはこんなに出来ない人が多いということに気付きました。
そもそも私は性格上、臆病者なので、いつまでにやってくれと言われたものを(それが適正な期間であれば)期限までにやらないという選択肢はありませんし、仕事上で返信や連絡を求められている状態で無視するという選択肢もありません。

でもこの選択肢がある人達が多々いるということに入社8年目にして気付いてしまいました。うちの会社だと出来る人1,2割、普通の人4,5割、出来ない人4割というところでしょうか。
うちの会社だけでもこれだけいるのだから、日本中にはどれだけいるのでしょう。厄介なのはこの出来ない人たちが声がでかいというところなんですよね。。

まぁ日本は出来ない人たちに合わせて色々作られているので、私みたいに適当に力を抜ける人間にとってはイラッとはしても楽でいいですけどね。
1,2日で出来る作業でも1ヶ月引いて、1ヶ月以内に終わらせれば評価が上がるんですから笑
ただ余裕があるからといって使えない人のために無駄に時間を消費する気はないので、そういう人たちはこれからも無駄に残業しながら頑張ってください。

思ったことを見られることも多少意識しつつつらつら書くだけ。カメラ/政治/その他なんでも