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【海外ボランティア】カンボジアに井戸を作る

僕の初めての海外ボランティア経験が、これでした。

僕が29歳の時やったかな?ご自身でNGOを立ち上げ海外ボランティア活動をされている元芸人さんの、ある講演を聞きに行ったんですよね。
その方は砂漠地帯への植林ツアーを主催されたり、貧困層の子どもたちの支援をされたりしている方で、その中でカンボジアの井戸作りのお話があったんです。
その話に感化されて「ほな井戸、作ってみよ!」って始めたのが最初です。

カンボジアの村について

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アンコールワットで有名なカンボジアのシェムリアップは、ご存知の通りアンコールワットなどの有名観光地近くは日本人にも馴染みの深い有名で快適なホテルも多く、かつナイトマーケット等の東南アジアらしさも身近に感じられることで人気の観光地です。

少しその中心地から外れるとのどかな農村地帯が広がりすてきな田園風景が望めるのですが、そこに住む人々の生活はと言うと、上下水道なし、電線は通っていても電気は使えない(買えない)、10人くらいの家族が一部屋で住んでいる、という風な日本ではなかなか考えられないような生活水準だったりします。

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両親が働いても収入が足りなくて子どもも働きに出ないといけない、となると学校に行けなくなるとか、色んな問題を抱えているのですが、その中の大きな問題のひとつが水問題

水道が通ってないとなると、地下のきれいな水を汲み上げる為に井戸が必要となるのですが井戸を作るお金もまた、無いんです。

だからといって雨水やたまった水を使うと今度は衛生問題が発生します。
でも病気になっても、病院に行くお金は・・・

という負の連鎖により若くして亡くなってしまったり、という日本人では想像できないリスクの中生活している人たちもまだまだたくさんいるんですね。

井戸について

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そんな問題を解決するためみんな井戸を作りたいけど、生活費の為子どもも学校に行かず働きにでているような家庭ではなかなか費用を捻出できない。
カンボジア農村部の平均月収は2万円前後だそうです。

井戸を作る費用もまた、2万円ほど。
(2011年当時。物価高によって徐々に値上がりしていきました)

アレでも待てよ、日本人にとっての2万円は?
いや安くない、安くないけど払えなくはない値段。
飲み会少し減らせばだせる値段やん?!
記憶もあんま残ってない飲み会より、カンボジアの人たちがキレイな水飲めるようになる方が価値あるんちゃうん?!

と思いたち、行ったこともない国の、誰かも知らない人に2万円支援してみたんです!笑

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ちなみにどうやって支援したかと言うと、(若い人たちは知らないと思いますが)今となってはなつかしの、当時流行っていたSNS「mixi」繋がりです!笑
当時mixiで旅好きコミュニティみたいなのに入ってて、そこで(mixi上で)知り合った人がカンボジアに1人旅を何回もされていて、その方にメッセージを送って聞いてみました。
会ったことも直接仲良くしてたわけでもなかったんですが、その方にいきなり「カンボジアで井戸をつくりたいんですけど、何か知りませんか?」って。
今考えると無茶苦茶言ってるな。笑

でもまさかの返信にて「私がいつも行ってる時にお世話になってるカンボジア人の日本語ガイドさんが、井戸を作るボランティア支援の仲介を個人でしているから紹介するよー!」と。

いやー縁って素晴らしい。

そんな感じで井戸が作られたというワケなんですが、やっぱりそれだけで万事解決!でもないんですよね。

ボランティアの是非

・その井戸を作った家族はそれで助かったかもしれんけど、じゃあその周りのまだ井戸が無い家は?

・無償でそんなことをしたら、その人たちがボランティアに甘えてしまって自分で努力することをやめてしまったら?

・井戸だけでなく、他の問題は?

・日本にだってボランティアが必要な人や場所もあるんじゃ?

・世界中には同じ様な問題やもっと大きな問題を抱えている人達もいるけど、その人達は助けないの?

ボランティアや寄付って、良いことって言われていますがやったら良い、だけではないのが難しいところで。

僕も、井戸を作ろうと決めた時に色々考えました。

・所詮自分がやることは偽善なんじゃないか?

・中途半端に自己満足程度にやることって、むしろデメリットの方が多いんじゃないか?

はたして良いことなのか?良くないことなのか・・?

※ちょうどその頃、向井理さん主演の「僕たちは世界を変えることができない」という、カンボジアに学校を建てようとする日本の大学生の実話を基にした映画をやっていて、まさに同じような葛藤が映画でも流れていて、タイムリーすぎて当時映画館で号泣しました笑


様々な考えがあるし、正解って言われてもいまだにわからないですが、当時の僕はとりあえず「やらない善よりやる偽善」のスタンスで、やることを決めました。とりあえずやってみてから考え、判断しようかなと。


ちなみに今はいろいろ経験してみて、僕のボランティアに対するスタンスはこの時とは少し違います。それはまた何かの機会があれば書きますね

現地での声

作ったときは全然そんなつもりもなかったんですが、「そういえばカンボジア行ったことないし、作るだけもアレやな」と、完成した後に現地に見にいったんですよね!

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実際に自分がお金を出して作った井戸。その井戸を使って生活をされている家族、村の人たち。おうちや田んぼ。
やっぱり話を聞くだけ、映像を見るだけと実際に見て直接話を聞くのは全然違いました。むしろなんで最初、行く気なかったんや!と過去の自分にちょっと怒りました。笑

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初めて会ったご家族に、「ありがとう」って言われたんですよね。
いや正直に嬉しかった。めちゃくちゃ嬉しかったです。

自分はNGOに所属しているわけでもないし、仕事としてやっているわけでもない。一個人にできることなんてしれてます。でもやってよかったなと心底思えました。ので、それから毎年1基ずつ、井戸を作っていくことにしました。


つづく。笑


おまけ

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街へと続く大通り以外はまだまだ赤土の道路も多く、雨の後はかなり道が悪くなります


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井戸を作った村のお家。高床式です。

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家の中。衝立でリビングと寝室を分けています。このお家はたしか10人くらいで住まわれていました。

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村の小学校にて。ちょうどお昼休みの時間で、みんなでなわとびして一緒に遊びました!

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川で遊ぶ子どもたち。みんな元気で笑顔で、いっぱいパワーもらいました!


※追記 続きupしました!↓↓


ではまた!






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